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社外役員に滋賀工場・石川工場・土浦つくば工場を視察いただき、現場とのコミュニケーションを行いました

こんにちは。積水樹脂グループ公式note編集部 土井です。


今回の記事、最初は少し難しい言葉から始まりますが、
当社は持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を行っていくために
コーポレートガバナンスを大切にしています。

「コーポレートガバナンス」とは、
会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組み

東京証券取引所HP

社外役員に当社グループを理解いただく重要性

社外取締役や社外監査役は、企業との雇用関係や直接的な業務関与がないため、中立的な立場から取締役会等での経営の助言や監督等をいただく大切な役割を担っていただいています。

社外役員の方々には今までのご経験から専門的な助言をいただくことも数多くあるとのことです。一方で当社グループに対する理解をいただくことももちろん必要です。それを合わせて、取締役会にて会社の持続的成長に向けた経営戦略を社内取締役と共に考え、議論されています。

当社グループを理解いただく機会として、これまでは就任時のオリエンテーションとしての会社説明や、取締役会における情報提供や質疑応答などを行ってきましたが、社外役員より「机上の説明だけでなく、現場とのコミュニケーションを通じて、会社への理解をもっと深めたい」というお声をもらっておりました。

それに応える形で、まず2023年度には、各現場の総責任者である執行役員全員と車座で話す機会を複数回設けました。続く2024年度からの取り組みとして、メーカーの心臓部である各生産現場への訪問を企画しました。

これまでも生産現場での訪問を実施しようと検討していましたが、昨年までは新型コロナウイルスの関係で控えておりました。

2024年度は3工場(滋賀工場、石川工場、土浦つくば工場)へ

今年度は規模の大きい滋賀工場、石川工場、土浦つくば工場への視察を実施しました。私は石川工場への視察に同行させていただきましたので、石川工場の視察をメインに今回はレポートさせていただきます。

石川工場の視察の様子

石川工場は石川県能美市にあります。こちらでは積水樹脂の製品の中でも
農業支柱などのアグリ製品、PPバンドなどの物流資材および各種プラスチック成型品の製造や ストレッチフィルム用包装設備の設計・製造を行っております。

まずは工場説明

まずは石川工場の概要について下西工場長より説明を行いました。

そして帽子をかぶって

もちろん私もかぶりました

工場見学に出発です。

上のパイプには物流包装資材のバンド製造に用いる原材料が流れています
一列になって歩いています(横断歩道は指差し呼称もきちんと)

各エリアではその担当者が生産設備を案内して、質問を受けていました。
社外役員の皆さんは非常に熱心に質問をされていました。

ストレッチフィルムや全自動包装機のエリアや

農業用支柱

実際の製造ラインを見る前に 製造二課 安澤課長より農業支柱の説明を受けています
イボ竹と言われる農業用支柱 この端から水は染み込みません
イヤホンで説明を聞きながらも質問されていました

PPバンドなども熱心に見学されていました。

たくさん積まれたカラフルなPPバンド

現場社員との懇話会

工場見学の後は、事務棟にもどって、各エリアの管理職と2グループにわかれて、様々なテーマでディスカッションを実施いただきました。
社外役員の方々からは工場見学で気になった点や、従業員の教育体制等、幅広いテーマに関する助言をいただく等、あっという間に終了時間になりました。

当社グループの人財とのコミュニケーションも事業理解の一つになったのでは、と推察しています。

滋賀工場、土浦つくば工場の様子

滋賀工場、土浦つくば工場ではヘルメットを着用して見学いただきました。(作っている製品や設備により変えています)

鉄骨加工設備

土浦つくば工場では積水樹脂プラメタルの製品も作っており、そちらも見ていただきました。

プラメタルの表面塗装工程を見ていただいています

社外役員の方々からいただいたご意見など

参加した社外役員からは、様々なご意見・感想が寄せられました。
下記はその一例です。
・生産の工夫や独自性について、垣間見ることができた。一方で改善の余地があることも分かり、今後の投資の必要性を検討するにあたり、おおいに参考になった。
・素晴らしい技術でほとんどが無人で多くの製品が生み出されていることがわかり、また省エネや環境対応にも様々な努力をされていることを知ることができ、皆さんともいろいろな話ができてとても有意義な時間だった。
・積水樹脂の製品を身近に感じることができた。
・現地現物(※1)で、とても良い勉強をさせてもらった。

(※1)現地現物(主義)とは
実際に現地に足を運び、現物をみて、触れることで、事実に即して物事を客観的にみようという姿勢。机上や想像で考えるよりも、生産現場やサービス現場に何度も足を運び、物に触れ、顧客と接することで問題点を洗い出し、効率的に業務を進めること

滋賀工場、土浦つくば工場での懇話会では

滋賀工場では
・小集団活動(現場改善活動)がどのような形態で行われているかについて
・滋賀工場での女性の活躍について
・大量生産品と特注品の住み分けについて
など、議論されたそうです。
社外役員からの他社事例の分かり易い紹介や客観的な視点からの対話などで、あらたな気づきに繋がることも多かったとのこと。

当社の主力製品メッシュフェンスのライン
詳細はぼやかしていますが、左に小集団活動の取組みを掲示しています

土浦つくば工場では
・5S活動(※2)についてしっかりと対応しているとおほめいただいた上で、さらに成長・推進するためには「各人が成長している」と実感できることが必要とアドバイスいただいたり、
・現場改善において、他社事例・見学等を取り入れてはどうか。
などご意見をいただきました。

工場としても、他社見学など検討し、さらなる現場改善に繋げていきたいと考えております。

(※2)5S活動とは
5S活動とは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけのローマ字表記の頭文字の略で、現場の環境維持や業務効率を上げるための大切な取り組みです。
「しつけ」、と聞くと少し昔の親子関係のようにイメージされるかもしれませんが、「整理・整頓・清掃・清潔のルールを習慣づけること」という意味です。

その後の取締役会の議論活性化

石川工場の見学の途中、社外役員より

「ああ、これが先日の会議で議論になっていた設備投資だね」

という会話が聞かれました。今回の工場視察や現場とのコミュニケーションを通じて、社外役員の方々の当社グループへの理解が促進され、今後の取締役会の議論活性化につながるものと思います。

引き続き、コーポレートガバナンスの更なる強化策の一環として、取締役会の実効性向上が進められていくとのことです。


はじめて北陸新幹線に乗りました(土井)

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