「ばらばら」世界はひとつじゃない。
大みそかの夜、数年ぶりに紅白歌合戦をみた。
星野源の「ばらばら」は唯一無二のパフォーマンスだった。
演奏しはじめる前からそれは明らかだった。
誰かに指示されて演奏し始めるのではなく、しばしの間をとって、自分としっかり対話してからギターを弾き始めたように見えた。
ただ淡々と歌っていた訳じゃない。目に意思と力をこめて歌っていた。歌詞を一部変更して歌ってたなんて全く知らなかったけど、そんなこと分かっていなくても彼の伝えたいメッセージが十二分にこころに届いていた。
ああ、これが本来の歌手の姿だなと思った。
わたしの当初のお目当ては「虎に翼 スピンオフ編 × 米津玄師」のみだったけど源さんの歌がこころに残った紅白だった。
おわり