秋の空気にゆとりをもらう
秋晴れの土曜、湿度は低め。
空は高くたまにサーっと吹きぬける風はひんやりとして気持ちいい。
あぁー、秋っていい季節。
こんな日は外を歩いているだけでウキウキとする。
図書館に予約した本を取りに行くだけの外出だっていつもとすこし気分が違う。なんだか特別なお出かけのよう。
時刻はちょうどお昼時、図書館帰りにモスバーガーでランチしちゃおうかと目論んだ。
でも節約思考が顔をのぞかせたら最後、急に足が重たくなる。
そうだ!家には食パンがある。それにプランターで栽培しているリーフレタスはそろそろ食べ頃。
冷蔵庫にはウインナーがあるしキュウリの糠漬けをピクルスの代わりにして卵を茹でてサンドイッチを作ろう。
そうと決めたら財布の紐をキュッとしめモスには行かずに家へと急ぐ。
*
わたしはこの日こころにゆとりを持っていた。
秋空の下自分で育てたレタスを何枚か摘み、有り合わせの材料と一緒にパンに挟んで食べちゃおう!
そう選択できる余裕があった。
たぶんこのこころの余裕は…
胸の空くような空と秋の空気がもたらしてくれたもの。
あまりにも気持ちが良かったから、ちょっと節約頑張っちゃおうかな、手作りのランチでヘルシーを目指しちゃおうかななんて思えたのかもしれない。
結局この日のサンドイッチはとろけるチーズも加わってなかなか具沢山になった。
こころもお腹も満たされた秋のランチ。
満足感で言えばモスと同じ…
いやきっとわたしにとってはそれ以上のものだった。
おわり