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ベンティーサイズのこと。

老若男女問わず、
誰もが行くスターバックスコーヒー。
第二の家ってコンセプトがあるらしいけど、
そのプロモーションに私も例外なくどっぷりハマってる。

これは、都会から田舎に来た人あるあるなのか、
それとも転勤組あるあるなのか、まだ調査できていないけど
6月に誕生日を迎えた私は、
10人以上の”友人”からLINEギフトのスタバのチケットをもらった。
いくつかの手順を踏めば、誕生日を当日まで忘れていても
コーヒーを1杯おごらせてもらえる便利な機能。
「えーありがとう!」とつき並みな返事を返すと友情が保たれる気がする便利な機能。

LINE利用者なら誰もが1度は経験があると思うのだけど、
LINEで送られてくるスタバのチケットは、
500円と700円と選べる。
通称スタバのグランドメニューは500円あまりのものが多い。
”友人”から送られてくる何枚かは500円のもので、
そのチケットを利用して、端数は小銭や電子マネーで払うと、
それはそれで、ちょっと得した気分になる。

問題は、私のLINEのアカウントに残る700円のチケットだ。
多くのメニューが500円あまりで買えるスタバで
700円を使い切ることは至難の業。
お昼に時間があったきょう、
満を持して700円のチケットと向き合うことにした。

メニューを見てみると、
やはりどんなに頑張っても600円がせいぜいで、
ちょっと惜しい気持ち。
「メニューお決まりの方どうぞ~」と声がかかり、レジの前に進んだとき、
すました顔で唱えた「どうしよう、どうしよう」は世界一格好悪いと思う。
よし、ここはちょっと余裕があるふりをグランデサイズを飲もう。
700円には到底届かないけど、
そんなことは気にしない丸の内OLの風格で臨む。

残酷な
「チケット700円なのもったいないので、カスタムとかどうですか?」という一言。
結局、
初めて頼むベンティーサイズに、飲んだことのないアーモンドミルク、
甘い飲み物に追い打ちをかけるホイップを追加した。
誰も気にしていないだろうが、
恥ずかしい。
誰も気にしていないことなぞ、わかっているが、
恥ずかしい。
第一、日本にこのベンティーサイズを頼む人がどれだけ居ようか。
このど田舎で暮らしていれば、
そもそもスタバを飲んでいる人が少ないのに、
私は今、
自分の手のひら2つ分のカップを持っている。

ベンティーサイズに
24歳の私はこんなにも
恥ずかしい気持ちにさせられて、
不安な気持ちにさせられる。
結局もらったチケットで
ちょっと損した気持ちにもなった。

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