休日のこと。
素敵な休日は前日から始まる。
21時には布団に入り、読まなければならない本を枕元に置いて、読まずに目を閉じる。
朝、8時半に目を覚ます。休日だからアラームなんてかけてない。
曇り。それすらも嬉しい、田舎に住んでいるくせに車を持っていない私の相棒は中学生の時に買ってもらった電動自転車だ。かれこれ人生の半分を共にしている。もうだいぶバッテリーの減りが早くて困るけど、お互いそれだけ苦労してきたってこと。大雨が降っていなければそいつに乗ってどこまででもいける(寒いけど)。
9時半ごろまでに洗濯や掃除機をかける、これも普段はできないこと。
普段、というと平日をさすのではなくていつもの土日を指す。地方で働く(全国転勤系女子)だが、1日の労働時間が18時間になることもしばしば、土日も仕事になることがある。
だから大抵土日は泥のように眠りにつく。起きている時間の方が少なくて、起きた瞬間にはまた夜になっていることが多い。
その私が掃除機をかけ終えて、ネットで注文していた春いろの服を身にまとい伊達眼鏡をかけて11時には家をでる。本当は今週末東京に向かうはずだったが仕事で予定が変更になり、着損ねていた春服。
相棒にまたがって気になっていたカフェに向かう。
もう店内は「女子」であふれていた。40代くらいのお母さん4人ぐみ、まだ化粧があどけない高校生3人ぐみ、革ジャンカップル、みんな思い出話やディズニーランドに向けて作戦会議をしていた。
けど、私は無論1人。
「あー、これが私が地元で過ごしていた時間か、、」
ふと俯瞰的に自分をそこ投影したがあの頃の自分に不思議と羨ましさは感じなかった。
ローストビーフ丼を注文、来るまで読まなくてはいけない本を読む。
なんて思われるのかな、、と少しウキウキしたけど、
春色の服をきた読書家のお姉さんは、きっと作戦会議には勝てない。
まだ、13時にもなっていない。
越してきて、地元の人に教えてもらった美味しいケーキ屋さんにも入った。
ケーキを1つだけ、
木の食器に置いたら可愛いかなという気持ちだけでカヌレも買った。
こうなったら、今日は米粉でほうれん草クッキーでも作ろうか、、。
更新が止まっていたnoteを書く余裕だってある。
何年か前、大好きだった友達と旅行に行った時に「生活してないよね」って言われて衝撃的だった。
そもそも生活するということが何かわからなかった。
でも今ならわかる、この「余裕」。
このnoteを書いている今も14時半だという事実。
考えてみれば、普段の私は生活をしていないのでは?
泥のように眠る土日がほとんどの私は、確かに生活できていないかもしれない。
できているのではなくて、すればできるようになっただけでは?
まぁ、それでもいい。「休日」を過ごすことができるようになっただけ
生活とは何かを知っただけ、私は成長できている。