見出し画像

笑顔の仮面

私は人と話す時 顔面(表情)が笑顔になる。
笑顔で人と話すことは、人と関わる上で必要な事だと思う。だけど、私の笑顔は偽物に近い仮面状態。
仮面だと分かっているのに、その仮面を外すことができない。

(この体にはたくさんのパーツが存在しているため、正確には“私の顔面”ではなく“この体の顔面”。)

人と話していない時は、部屋の中でイライラしていたり 恐怖を抱えてたり 悲しんでいたり…色んな感情がオモテに出ている。

だけど 人が部屋に入って来たり 誰かと話す時には、それが嘘のようにコロッと笑顔な顔面を持つ体に変わってしまう。

すごく“もったいないな”と思う。
せっかく色んな感情がオモテに出ることができているのに、それを人に見せることができない。

今は顔面が笑顔になってしまっている時でも、「さっきまで こういう感情があった」と説明することができるようになった。伝えるようにしている。

それでも“泣いている人が辛いと言う”のと、“笑っている人が辛いと言う”どちらが苦しそうに見えるのかな?と考えた時に、少しやるせない気持ちになる。

顔面(表情)が笑顔になってしまうのは今の段階では仕方がないこと。持っていた感情を表に出して伝えることも今は難しい。

だけど、私たちが使う記憶ノートには色んな感情が込められた状態でたくさんのパーツの気持ちが書かれている。

そして私たちが描く気持ちの絵にも、色んな感情が込められた絵が描かれている。

最近はそう言ったものを、病棟スタッフに見せられるようになった。そうすれば、顔面が笑顔になってしまっていても 持っていた感情を伝えやすいと思ったから。

以前だったら気持ちに気づくことすらできなかった。ノートや絵に書かれることもなかった。

そんな過去と比べたら、人前では難しくても 一人の時 色んな感情がオモテに出られていることはスゴいことだと思う。

混ざりあって存在している私たち。
説明は難しいけど、笑顔な人とイライラしている人は別の人。
今は色んな感情を持ったパーツが自由にオモテに出ることができない。

“感情を言葉にのせられるようになりたい”
今 私たちが強く思い、頑張ろうとしている目標。

まだまだ色んな感情を人前で見せることは難しいけど、それでも少しづつ変わっていきたいと思う🍀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?