テレビ局の怠慢、視聴者の飽き
かねてから、他局でうまくいっている企画をリフォームして自局で放送するパターンは数えきれないほど多いと思います。出川哲朗さんが原付バイクで巡る旅や、サンドウイッチマンさんがサイコロを振ってバスで旅をするようなもの、どの番組がオリジナルかはご存知かと思います。ポツンと一軒家や、Youは何しに日本へにしても、すべて他をコピーしたか、他にコピーをされたか、いずれかに入ると思います。
ここ何ヶ月か、特にコロナが終焉を迎えようとしていた2023年ごろからテレビ朝日を中心に何百回と放送されているのが、
「日本人も知らない」
「外国人観光客が集まる」
「驚きの世界遺産」
みたいな番組です。単独のスペシャル番組、Qさま、ミラクル9などなど、知らない人はもういないと思われる中で、それでもまだ知らない人をターゲットにした番組の多いこと!SNSでとっくに話題になり、すでに旬は過ぎている場所を
「日本人が知らない観光地!」
として他の素材などを使いながら紹介していきます。もう、飽き飽きです。
大谷翔平さんについても、もう飽き飽きしていました。野茂や松井がプレーしてた時とは全然違う報道量。大谷さんやメジャーリーグを嫌いになりそうです。今はそれがはじまったらチャンネル替えます。
そして、各局で問題にしているオーバーツーリズムをさらに煽るかのような
「日本人が知らない」
シリーズ。ただでさえ外国人観光客が多くて困っている場所が多いのに、さらに「そこへ行け」とばかりに放送されている番組たち。特にテレビ朝日が多いように思います。
さらに、誰もまったく気になっていないのに、
「ついに決定!ベスト100!!」
って…。多くの人が、昭和歌謡ベスト100の一般人の好みのランキングを知りたがってたわけでしょうか?
「ついに決定!コンビニの人気商品!」
そんなに世間は待ち侘びてたのでしょうか?
コピーライターなのか放送作家なのかプロデューサーなのか、感覚を疑います。
ゴールデンウィークや夏休みに狙い目の海外旅行地とか、実は国際線航空券が安くなっているとか、アナリストの鳥海高太朗さんがこれまた各番組で煽っていますが、
「言うなよ!」
です。せっかくこっちが計画を立てていたのに、混雑した場所へ行きたくない自分としては、大迷惑を被ります。ちなみに鳥海さん、燃油サーチャージが高く航空運賃に別払いであること、円安で現地での経費が何倍にもかかることを全く言わず、ただ「空席があって航空券が意外に安い」とは、旅行業界の人間としては看過できません。(北米路線で片道5万円以上、往復で10万円以上が加算され、ただのガソリンに消えるのに、基本運賃が安いとか割引運賃が安いとかテレビで言われても…)
ますますテレビに嫌悪感が生まれそう。若者は見ないわけだ。団塊や団塊ジュニアが大量にこの世からいなくなったら、テレビ局はなくなるかもしれないですね。