さかもと・しほ

真性科学マニア。絵本や本、記事を書き、番組用に科学ネタを探すことを生業としています。旅…

さかもと・しほ

真性科学マニア。絵本や本、記事を書き、番組用に科学ネタを探すことを生業としています。旅行と読書と映画と陶芸と写真と絵画鑑賞と酒と阪神が好き。自分なりの宇宙統一理論を探しています。どうでも良い事を悶々と考え、自分の感覚に言葉を探すことが幼いころから好きです。

最近の記事

都内に住むヒトがコロナにかかったときの流れ<2022年11月中旬時点>

番組が放送になったと思ったら、コロナに罹った。39度くらいまで発熱し、まぁまぁ辛い経過(といっても肺炎などにはなってないし、重症化というほどではない)をたどりました。何より辛かったのは、何をどうしたらよいのか、さっぱりわからなかったことです。だから、参考のためにここにどうすべきだったかを記しておきます。もっとベストな方法もあるかもしれませんが、実体験です。 1.これは風邪ではないと感じたら、病院の発熱外来で検査を受けた方がいい。 →東京都では無料PCR検査をやっています。私

    • TV番組:NHKスペシャル『超進化論』

      取り組んでいた番組が今晩9時より1チャンネルにて放送になります。第一回目は植物。正直、植物は好きだけど、愛でる専門で深く知りたい対象としては眺め見たことはありませんでした。長く生物学に関わりながらも、大学時代は動物行動学&神経生理学みたいな研究室でしたし、その後に病原体などもやってましたが、それも人体がらみ。これまでの番組や本もほぼほぼ動物系。 The program we have been working on will air this evening. The fir

      • TV番組: NHKスペシャル『ミラクルボディー 驚異の人体"超適応"車椅子レーサー』

        10月4日(日) NHK総合テレビ 1ch 21時~放送になります。再放送があります。[NHK総合1・東京] 2020年10月07日 午前0:30 ~ 午前1:20 (50分) NHKスペシャル ミラクルボディー『驚異の人体 "超適応"車椅子レーサー』 10年以上も続いているシリーズ、その初期から関わっているまさにプロ集団のミラクルボディ・チームが存在します。そのチームに今回初めて混ぜていただきました。プロたちの熱い仕事を目の当たりにし、腕のよい職人たちが集まって、きちっ

        • 本: NHKスペシャル『人体Ⅱ 遺伝子』 ついに発売。執筆しました!

          2019年のゴールデンウィークにコツコツと書いていた本がついに販売されました。 すでに取材記などは出ているので、差別化の意味もあり、本はビジュアルをふんだんに利用しています。また、私は日本の先生方に御世話になることが多いので、なるべく多くの日本の先生方のご研究を載せました。日本で素晴らしい研究がたくさん行われています。本当は、さらに多くの先生方のお話があったのですが、私の力が及ばず落ちてしまった内容もあり、そこは申し訳なく思っています。いつかここに掲載しようかな… 『NH

        都内に住むヒトがコロナにかかったときの流れ<2022年11月中旬時点>

          Morocco6: お気楽姉妹、ジャマ・エル・フナ広場を満喫する

          モロッコへ行くにあたり、モロッコ好きの友人より指南書をもらっていた。マラケシュではnomadというレストランに行くべし! トリップアドバイザーで調べると、モロッコ料理のお店とあり、評価も高い(このモロッコ旅行の後もいくつかの国に行って確信したが、トリップアドバイザーのレストラン評価は確度高い)。ランチはここへ妹を連れて行こう。ということで、他力本願にガイドのジェダイにお願いして連れて行ってもらった。 1階は厨房になっていて、2階から食べる場所になる。お店の感じは調度品含め、

          Morocco6: お気楽姉妹、ジャマ・エル・フナ広場を満喫する

          葬儀にかかる費用と自分にとって大切なこと

          父が永眠した。 よりによって自分の誕生日の前日だった。なんで私ってこんな風にタイミングが悪いんだろうと、そんなことを思ったのは、父が亡くなって大分経ってからのことだ。 連絡が来た朝は信じることができなかった。 介護するつもりで、いろんな予定を考えていた。 この本を読み聞かせしようとか、足のマッサージとリハビリを重点的にしてみようとか、バカみたいに考えていた。 8歳の時から、一緒に暮らすことのなかった父だったけど、ずっと大好きだった。父と一緒に暮らしたかった。私の高校時代まで

          葬儀にかかる費用と自分にとって大切なこと

          本: 『一人称単数』 村上春樹著 文藝春秋刊

          長きにわたり習慣にしていることがある。村上春樹の本が出たら、初版を買うという行為だ。 土曜日、ジムの帰りに新宿の紀伊國屋へ寄った。仕事の本を探そうかなと思ったから。店内を入ってすぐのところで平積みの村上春樹の新刊が目に飛び込んだ。新しいのが出ているなんて、知らなかった。新型コロナの騒動が始まってからというもの、毎日、その関連の論文とニュースと野球くらいしか見ていなかったので、世間のことがよくわからない… 早速、奥付を開いて第一版の文字を確認する。初版だ。ニンマリ。 そし

          本: 『一人称単数』 村上春樹著 文藝春秋刊

          memo: 致死的なウイルスにも負けず、長寿で生き抜くわざがある(動物のはなし)

          パンデミックとなってからというもの、科学の有名な雑誌がすべて新型コロナに関する論文を公開してくれている。それだけではなく、話を伺う科学者の方々の中には、自分の仕事を今はおいてでも、新型コロナの実験を始めたと仰っている方にも出会う。世界中の研究者が日進月歩で進むコロナウイルスのデータをサイトにアップし続けてくれている。世界中の研究者が協力して、データ共有して、なんとかこの事態を打開しようと努力し続けてくれている。そういうのを見るにつけ、人間って捨てたもんじゃないよね、と思うし、

          memo: 致死的なウイルスにも負けず、長寿で生き抜くわざがある(動物のはなし)

          Morocco5: カタコト姉妹、ジェダイに教えを乞う

          マラケシュのスーク(市)はとにかく入り組んでいて、とても地図だけで動き回れるようなしろものではない(と、思う)。そこでお願いするのが、公認の観光ガイドさんだ。宿でお願いすれば、ガイドさんを予約してくれる。約束の時間は11時。 ジェラバを着たジェダイ約束の11時には、"ジェダイ"がやってきた。モロッコの伝統衣装ジェラバを身にまとったガイドさんだ。証明書を首から下げている。文句なしにこの衣装を着ているとジェダイとしか言いようがない。もう衣装だけで圧倒的な説得力。 ↑ジェラバを

          Morocco5: カタコト姉妹、ジェダイに教えを乞う

          本: 『夜と霧』 ヴィクトール・E・フランネル

          心の芯が冷えるようなことがおこると手に取る本がある。その代表がこの本『夜と霧』だ。 学生時代にも読んだけれど、新訳・新編集を買いもとめ、社会人になってから再び読み直した。本のなかでも抜き書きしてとくに読み返す一節がある。 わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。もういいかげん、生きることの意味を問うのをやめ、私たち自身が問いの前に立

          本: 『夜と霧』 ヴィクトール・E・フランネル

          Morocco4: カモねぎ姉妹。1日目から、かもられる。

          アザーンで目覚める朝2018年4月18日。時差ボケにより朝早く目覚める。記録によれば、昨晩寝たのが25時17分頃。朝の5時過ぎには、アザーンが聞こえ始める。朝いちばんのイスラム教の礼拝への呼びかけだ。東京で公園から聞こえるラジオ体操に起こされると、かなり悶々とした気持ちになるのに、アザーンはなんとなく心地よい。旅が始まっている、そのことが心に余裕を持たせているのかもしれない。 ああ、アザーンだ。モロッコでの1日が始まるのだ。 身支度を整え、今日すべきことを確認する。まずは

          Morocco4: カモねぎ姉妹。1日目から、かもられる。

          Morocco3: おびただしい人だかりに、佇む姉妹。そこに降臨した心優しい神さまたちのお話。

          無事に乗り込んだ電車は、比較的空いていた。姉妹2人で並んで座ることができた。しかし、油断はできない。最終到着駅のマラケシュに行くには、1度乗り換えが必要なのだ。1つ駅を過ぎたところで、隣のおばさまに乗り換えの駅はあといくつで着くのか聞いてみた。するとおばさまは、ジェスチャーで私はわからないから彼に聞きないと教えてくれた。素直にその言葉に従い、スーツ姿の男性に聞いてみた。「次の次だよ」と彼は親切に教えてくれた。周囲のカップルもその駅で降りるということだ。とりあえず、彼らに教えを

          Morocco3: おびただしい人だかりに、佇む姉妹。そこに降臨した心優しい神さまたちのお話。

          Morocco 2: 怒鳴るお客さま、迫る出発時間、焦る姉妹。ついに始まる。

          姉妹でアフリカはモロッコを旅する話、2回目。アフリカの厳しさを舐めきっている妹を尻目に、アフリカとの再会を一人ドキドキしながら迎える姉(つまり私)。どんくさい姉妹の旅は続く。 舐めんな。アフリカを!4月6日渋谷発の成田エクスプレスに乗った。渋谷駅の成田エクスプレスが発着するホームはあまりに遠く、遅刻するのではないかと不安に襲われた。 妹とは車中で待ち合わせ。品川駅から彼女が乗ってきた。海外へ一緒に行くことはあまりない。ウキウキすると同時に、緊張もする。飛行機は良いけど、な

          Morocco 2: 怒鳴るお客さま、迫る出発時間、焦る姉妹。ついに始まる。

          究極の問題先送り!?卵子凍結という危うい選択

          今日も過去に書いた記事に手を加えて、アップしてみようと思う。この記事は、お仕事したサイトがすでになくなってしまったので、世界から消えてしまったものだ。しかし最終形だと編集者の方の手が入っているので、すでに報酬を得たものでもあり、心苦しいので未編集素材を上げようと思います。 2016年に書いた記事。この頃、確か妊活なんていう言葉が登場したり、「卵子凍結」なんていう技術が誕生し、ビジネスへと移行しつつある時期のことだ。数値などが少し古いのはお許しください。 究極の問題先送り!

          究極の問題先送り!?卵子凍結という危うい選択

          どうして女性は全部を選べないのだろう?

          2013年にある新聞社向けに2本、記事を書きました。どちらかを使ってくださいということで、行き場を失っていた方の記事・タイトル「どうして女性は全部を選べないのだろう?」をここに掲載しようと思います。 減り続ける資源と時間胎児の時期には約700万個もあった卵子のもとは、出生時までに約200万個となり、思春期までには約5万個ほどに減少すると言われる。女性の身体には、卵巣という器官が左右に1個ずつあり、思春期になり、初潮がはじまると毎月そこから数個が成熟へと向かい、毎月1000個

          どうして女性は全部を選べないのだろう?

          memo:うんちで働き者になるはなし

          また、シモか、シモの人間なのかと思われると、違う!本当の私は違うんだ! と言いたいところだけど、続けます。 今日、私は新しいプロジェクトの企画ネタを探しておりました。気になるネタはEvernoteでコツコツ、それこそ毎日の勢いで保存しています。で、ネタ探しのためにEvernoteを検索しているときに見つけたもの。そのなかにあったネタです。これは新しいプロジェクトでは望まれてないだろうし、良いだろ的な。 女王様のうんちを食べると世話係になる。ご存じでしょうか? 私の気にな

          memo:うんちで働き者になるはなし