ドバイ旅②未来都市とイスラム教の奇妙な融合と努力
前回の記事では、ドバイの都市化が始まったのがわずか200年前と歴史は浅く、あらに主要産業であった海賊も天然真珠の漁業も消失したことを書きました。ここから現在の未来都市に向けて、どのような発展がなされるのでしょうか?
ドバイの大型浚渫工事
ドバイで1960年ごろから始められたのが、ドバイの入江の浚渫工事でした。クウェートからの借入によって資金を手に入れて、大型船が泊まれるような貿易の拠点としての整備を進めました。
そして石油資源を手に入れる!
そしてなんといってもドバイを栄えさせてのは、1960年代の石油資源の発見です。じゃぶじゃぶと湧き出るオイルマネーを元手に、ドバイは急速に都市化を進めていきました。
もっともドバイの石油産出量は、同じUAE(アラブ首長国連邦)の中でも小さいです。ドバイの本領は、海の民であることを背景とした中継都市の約和英でしょう。
特に法人税を無税にすることで、オイルマネー、中東、南アジア、西アフリカの金融の拠点として、海外の金融業を引き込むことに成功し、現在のような発展を遂げることになります。
それでもやっぱり歴史は浅い
それでもやっぱり歴史の浅さは感じられます。ドバイで有名なイスラム教寺院(モスク)のジュメイラ・モスクを訪れました。唯一の非イスラム教徒が入れるモスクでもあります。
堂々たるモスクではありますが、完成したのは1979年と、わずか約45年前のことになります。古ければよい、ということはないですが、伝統的なイスラム教のモスクでさえも新しいという、現在、未来に生きる都市ということがわかります。
未来都市の環境整備
ドバイを歩いていると、そこかしこに見えるのが木々が見えます。もともとは砂漠であるこの一体を緑化するのはとても困難でしょう。ドバイの雨量は極端に小さいです。地盤を改良し、人工的に水をやる設備を整え、、地下に目に見えない努力がなされているのが伺えます。
イスラム教と未来都市の調和
高層タワーが立ち並ぶ未来都市の中にも、イスラム教のモチーフは取り入れられています。例えばこの建物はゆがんだドーナツ状ですが、外観にはアラビア文字が描かれています。
マクドナルドが至る所にあるなかでも、特徴的なのは「マックアラビア」というメニューです。ピタパンに挟まれたチキンです。正直、あっさりしていておいしいです。マクドナルドという西洋・米国文化の象徴が、イスラム教にローカライズされています。
以上、ドバイからのレポートでした。自分が全く知らない、異なる文化に足を踏み入れるのは、やはりとても面白いことだと感じました。