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君たちはどんな世界を生きるのか?【第13回】「世界単位」のモノ争奪戦が始まる スマホ等のハイテク機器の材料は2050年には枯渇する!?

第1回は ↓ から

【前回】「考える力(探究学習)」が足りないと「たった一枚のグラフ」からでも地位や年収にまで大きく影響する

さて前回は、世界の人口はもりもり増えている状態で、
現時点(2024年):約82億人
2080年代半ば:約103億人(ピーク)

といいました。
ここから「世界」で何が起こるのかをシンプルに考えていきましょう。

世界の人口増加がもたらす影響

人が増えると当たり前に「物」がさらに大量に必要になってきます。
「需要が上がる」。
言い換えれば、「今の生産量では間に合わない」
ということが起きます。

すると、第4回で説明したような「需給バランス」は崩れ、「物価」はどんどん上昇するわけです。(第4回の説明とは真逆の現象)

①人口が増える(80億人→103億人)と、「物」がもっと必要になる。(「需要」が増えるという)
するとどうなるか?
需要曲線(青色)の線が右に移動する(下図)。

②需要曲線が右に移動すると、供給曲線との交差する点(価格)がずれる。
するとどうなるか?
価格が「黒○→黄色○」に移動する。

③人口が増えると、価格がぐんとあがる!

とこのようになります。

つまりこの先
「世界的な激しい物価高騰」はずっと続く
と思って間違いありません。

「物」の需要が上がり、供給(生産)が追いつかなくなると?

物は「値段があがり続ける」だけではありません。
求めれば求める程、足りなくなってきます。

今この時点でも「多くの物が消費され続け、枯渇が近づいている」状況です。

石油の枯渇はあと約50年と言われる

レアメタルは2050年までに使い切るものが多数

  • 2050年に現有埋蔵量をほぼ使い切るもの
    鉄(Fe), モリブデン(Mo), タングステン(W), コバルト(Co), 白金(Pt), パラジウム(Pd)

  • 2050年までに現有埋蔵量の倍以上の使用量となるもの
    ニッケル(Ni), マンガン(Mn), リチウム(Li), インジウム(In), ガリウム(Ga)

  • 2050年までに埋蔵量ベースをも超えるもの
    銅(Cu), 鉛(Pb), 亜鉛(Zn), 金(Au), 銀(Ag), スズ(Sn)

つまり・・・

食料はもちろん、石油やガス等のエネルギー、スマホやPCにも必要な半導体等のハイテク製品等の、全ての物を世界中で激しく奪い合う状況になる。
ということが予測できるわけです。

もちろん日本もこの争奪戦に参加しないといけません。

世界に名だたる先進国の日本なんだ!
そんな心配する必要なんてない!
大丈夫!

そう思った方は思い出して欲しい事があります。

「日本の購買力」から「モノの争奪戦」を考えてみると?

「日本はどうなっていくのか?」は第10回までにいろいろ話してきました。
その中で、第5回では「GDP」のことを話し、GDPには「日本国内で購入できる金額の上限」という意味もあるといいました。

第5回を見直して、日本国内のGDPを加味すると、この購入戦争はどうなるでしょうか?

1度考えてみて貰えたらと思います。

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