ご近所さんとの「おはよう、」から始まるまちごとホテル。
こんにちは!SEKAI HOTELスタッフの林です。
今回は"まちごとホテル"として地域と協力しながら運営しているSEKAI HOTELが、地域との関係性において何を大切にしているかを紹介します。
このまちを訪れた方々に、まちのORDINARYを楽しんでもらうためには、SEKAI HOTELスタッフと地域との関係性がとても大切だと考えています。
関係性が生まれることで、地域の方が協力してくれるようになる、そしてよりまちの魅力が伝えやすくなり旅行者にとっても魅力溢れるまちになる。
結果としてみんなにとって”また帰ってきたくなる大切な場所”になると信じています。
このような一朝一夕では築くことのできない関係性を築くためにどのようなことを実践しているのか。
ここからは実際に私たちが地域の方と関わりの中で大切にしていることを紹介します!
1. 地域の方との何気ない世間話
はじめに、出勤の前や清掃の時、そしてゲストを案内している時など。道で出会った方々にはあいさつすることを心がけています。
「あたりまえのことだ」と思う方もいるかと思いますが、あいさつは会話のきっかけにもなり得ます。
「おはようございます〜!」から「今日も元気やね〜」「昨日な〜…」と会話がどんどん展開されていき、「これ持っていき〜」と当たり前のようにポケットからあめちゃんや小菓子を取り出し、持たせてくれます。
いい意味でお節介焼きが多い布施の方々はいつも気さくに、そしてとても近いコミュニケーションをとってくれます。ときにはゲストも交えて会話が生まれることも。
また、地域の方からの情報は本やネットには書いていないことが盛りだくさん。このまちを知り尽くしている住人だからこその貴重な情報は私たちにとって大切な財産になります。
初めて訪れた方にも、リアルな"日常"を味わってもらうためにもこういった何気ない挨拶から生まれる雑談を一番大切にしています。
2. 会話が生まれる地域清掃
私たちは週に一度、地域清掃を行っています。いつもお世話なっているまちを大切にすることはもちろんのこと、分散型ホテルであるSEKAI HOTELでは、商店街の道がホテルの廊下にあたります。少しでもゲストが気持ちよく滞在していただけるように、そして地域がきれいに保てるように清掃を行っています。
地域清掃を通して、地域の方々への交流を行うことも地域清掃の目的の一つです。「こんにちは〜!」「いつもありがとうな」そんな会話を楽しみながら、商店街を廻ります。
3. 地域の子どもたち向けのイベント”icoima”
地域の子どもたちを招いて、学校や家庭では触れる機会の少ない”海外の異文化に触れることのできるイベント”として月1回開催しています。icoimaでの経験やここで出会ったお友達、お兄ちゃんお姉ちゃんとの関係性、また、なんとなくでも好きだなぁ〜と思える居場所がこの先の未来へと続いていくような「憩いの場」になるように行っています。
https://note.com/sekaihotel/n/nb7f7dca6cc8d
4. 地域の方々とテーブルを囲む “ごはん会” の開催
ゲストや地域住民の交流の場として、2週間に一回、フロントにてごはん会を実施しています。「これ食べ〜」と袋いっぱいに入った練り天を持ってきてくださる店主さん、「おいなりさん持ってきたよ〜」と前日から仕込んでおいてくれたご近所さんからのお裾分けなど、私たちが準備しているごはんとはまた別に色んなお裾分けをしてくださるのもまたこのまちの粋なORDINARYの一つです。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一時中断しております。
5.お祝いごとを一緒に祝う
地域のお店さんや常連さん、宿泊ゲストなどの誕生日や周年は必ずお祝いするようにしています。
恥ずかしいくらいド定番に大きい花束やプレゼントをもってお祝いするのがセカホ流!(笑)
私たちにとっても大切な日であり、感謝の気持ちを込めて、私たちなりの全力でお祝いさせていただきます。
いかがだったでしょうか?
おそらくここまで読んでくださった皆さんにとっては”こんな当たり前のこと?”と思われたと思います。
特別な手段や方法を使うのではなく、当たり前のことを思いやりを持って毎日続けていくことこそ、地域との関係性を築くためにはとても大切なことだと思っています。
コミュニケーションの取り方も多様化していく時代の中で、直接会って話をする機会もだんだんと減ってきているようにも感じます。
そんな時代だからこそ、”こんなに温かいコミュニケーションで溢れているまちがある”ということを知って欲しい。
そしてこのまちにいる人にとっても、訪れた方にとっても居心地の良い居場所となるように今日も私たちはまちへでかけます!
執筆:林 美咲