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拝啓、お菓子屋になりたかった自分へ
2020年に製菓専門学校に入り、2022年に卒業し、2023年に小さなお菓子屋を始めました。
そして、2024年で1年続けたことになります。出会う人や環境に恵まれていたと感じました。ケーキ屋が夢だった子供が大人になって、焼菓子屋としてお菓子を焼いている話を読んでいってください。
幼少期からお菓子や料理が大好きでした。父と台所に立ち、自分たちの手で作ったものを食べたり振る舞うのに幸せを感じていました。
中学生でオーブンの使い方も覚え、1人でお菓子作りをやるようになり、友達にクッキーをプレゼントしたんです。その子がすごく喜んでくれて私もすごく嬉しかった。(先生にバレて怒られたのも思い出)
受験期に自ら作ったお菓子をたくさん食べた上に、ご飯も食べて激太り。当時はマーガリンや白砂糖、安い小麦を使っていたのでそれも良くなかったかなと思います。その時の教訓が今に生きており、質の良い原材料を使うようになりました。
高校生になっても学校に帰ればお菓子作り。友達の誕生日にアイシングクッキーを渡したり、部活の先輩や仲間に差し入れをしたりしていました。やっぱり喜んでくれる顔が私のモチベーションになっていました。
ケーキ屋でアルバイトをしてた時に、小さな女の子が自分のバースデーケーキを、喜びながら持って帰る姿に、涙が出そうになりました。パティシエの方々に気づかれないよう、涙を抑えていたのを思い出します。
地元を離れ、製菓学校に入学し基礎から応用まで学ばせていただきました。酸いも甘いもありましたが、通わせてくれた父に感謝しています。
バイト先のパン屋やケーキ屋で、大きなお店の裏側や良くないところを目の当たりにし、「自分のお店を持ってお菓子を売る方が、自信を持ってお客さんに出せるな」と思うようになりました。
そして地元に戻り、成長できそうなバイト先としてカフェで働き、コーヒーや接客を学びました。
ジモティーを見ていた時に、菓子製造にちょうど良さそうな物件を見つけ、「これならできるかもしれない!」と物件を借りて、夢の一歩を踏み出すことができました。
初めてお菓子を売るときの、吐き気のするような緊張は忘れられないです。その日は完売で驚きと嬉しさがとてつもなかったです。
次の出店は散々でした。お客さんの足が止まってくれず、泣きそうに。今すぐこの場から逃げたいと思いながら、踏ん張って立ち続けました。
それからは、委託店舗に直談判したり、縁でお菓子を売らせてもらったりして、少しずつ知ってもらえたのかなと思います。
1年経って分かったことは、「本当に好きじゃないとやってられない」です。
自分のお金でやっているので、出費や収入が丸わかりなのです。
それでもお客さんと話をしたり、喜んでもらえたりするのが、この上なく楽しくて嬉しい。ここに生き甲斐や生きる喜びを感じます。
別の視点だと、他店の値段設定を見て、この値段には理由があるから高い(もしくは低い)のだなと分かるようになりました。
私はやりたいことが多く、コロコロと言うことやることが変わってしまいます。「お前何になりたいねん」とツッコまれそうですが、自分らしい目的を持って人生の舵取りができるように学びを止めずにこれからも楽しみます!
ここまで読んでくれた方には感謝します!あなたもあなたらしい良い旅を!