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幸せの近道ってどこだろう、

幸せの近道ってどこだろう。幼少期から心のどこかでずっと探してた。
20歳の私は今でもそれが分からない。
ぐちゃぐちゃな家庭環境、常に聞こえる怒鳴り声、疲弊した家族、何も言えない自分、心を守るためにどこかこの家とは他人事のように振舞った。

自分には家族がいない。ここは自分が生きるためのコミュニティで住まわせてもらっている身。私に親と言える存在は無いに等しい。だからしょうがないと、思い込むようになった。
そうすると楽になる。少しだけ。他人事のように振る舞えば少しだけ受け入れるようになるから。だけど、そう思う度に寂しくなった。

寂しくて寂しくて、誰かに抱きしめて欲しくて、孤独が怖くなった。愛されたい。自分を絶対に裏切らない、第一に考えてくれる、家族が嫌なのに家族という存在が猛烈に恋しくなった。

学校で、家族間の事を聞かれるのが苦痛だった。たくさん嘘をつく。
友達の楽しそうな家族の話、聞きたくない。笑顔で話を聞く。
自分の中にたくさんの自分がいる感覚。本当にこの気持ちは自分のものか。分からなくなった。

段々口癖が「はやく結婚したい」「子供が欲しい」になった。そんな自分が怖かった。
私にとっての幸せの近道は「自分だけの家族」を作ることだった。

だけど分かってる。家族に固執して作った家族じゃいずれ崩れることも根本的な解決にならないことも。

近道じゃなくても遠回りでもいいから幸せになりたい。

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