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OMURO 88 chapter 3
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大きく腕を広げて深呼吸した。空気が美味い。息を吐き切った時、スカイツリーより低い成就山の頂上236mに登ったくらいで有頂天になっている自分に気づき、思わず苦笑した。(写真は2024年4月10日撮影)
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さぁ 出発しよう。下りは気が楽だというイメージがあった。小道はゆっくりとジグザグに下がっている。それをスピードを出しすぎないように進んだ。
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また眺めの良い場所に来た。眼下に仁和寺の裏のピンクのさくらが見えた。(京都府立聾学校のさくら)
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チャチャチャ足音がだんだん近づいてくることに気付いた。その足音があっという間に僕の後ろに着いた。祠のところで道を譲り振り返った。アーミィ(army)色の無地のキャップ(cap)長い髪を後ろで縛り、ジョギングスタイル(jogging style)の女性が颯爽と駆け抜けた。その先に目をやると右に道が折れた先で立ち止まり、スマホで花を撮っていた。撮り終わるとまた駆け出した。その後、僕も同じ場所で花を撮った。
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僕はこだま号(各駅停車)だ。しばらくして喋り声が聞こえた。中年の男女2人連れが近づいてきたので祠の石段を2・3段上がり、ひかりの通過を待った。また歩き始めた。左に折れる坂道で掛け下りて来る若者に気づいた(のぞみ号)。が、退避できる場所がない。どうしようかと思っていたら足音が消えた。振り返ると前を早足で駆けていた。抜かれた記憶がない。また先に進むとバイバス道があった。ここに来る多くの人はリピーターばかりだ。再度右に坂道を折れると岩場があり、若者が登って行くのが見えた。順路の看板があり、人生、山あり谷あり、うぅん、登るんだぁ~と思ってチェーン⛓️を捕まりながら岩場を登った。第53番札所の順路の先は岩場との狭い通路だった。
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岩場を下ると水の音が聞こえた。眼下に池が見えた。その水は留まることを知らずさらに下流に流れて行く。
→chapter 4