マジシャンである私が同業者に聞かれた時に、本気で勧めるマジックの本
こんにちは、SEIYAです。
マジックってどうやって身につけているの?自分で考えているの?とよく聞かれます。ほとんどのマジックは昔からあるものか、それのアレンジ、クリエイターと言われるマジックを作る人が発表したりしたものです。商品として専門店で売られていたり、DVDで売っていたり。今は少なくなりましたが、以前は本を読んで覚えるというのが主流でした。
今はyoutubeにある種明かし動画でマジックに触れる人も多いのでなんとも言えませんが、昔は本が主流でした。ただの種明かし動画と、実際に正式な手順で発表、販売されているアイディアというのは、雲泥の差があります。
なので、多くの専門書を読みマジックの勉強をしてきました。
その中で今でも読み返したりする自分にとって非常に重要なマジックの本をご紹介します。
よく、マジシャンが読むべき本として一般書を紹介する人も見かけますが、今回はマジック本です。
人によってマジックとの触れ合いや考え方が違うので完全に自分の好みですが、知っている人みんなが名作と言われているのも入っています。各本のそれぞれの紹介はまた別で載せます。
超一流の心理学
同業者にオススメの本ある?と聞かれて必ず勧める本の一つ。著者スティーブコーエンはアメリカでミリオンダラーマジシャンと言われており、ハイクラスのお客様を相手にしているスペシャルマジシャン。そんな彼のマジックを不思議を効果的に演出するテクニックが載っています。舞台の考え方だけでなく、マジシャンとしてのイメージ作りまで。プロマジシャンはもちろん、人前でプレゼントを多くする人なら必読の内容です。
ターベルコースインマジック
マジックに携わる人なら必ず知っているマジックの百科事典、全8巻。膨大な種類のマジックとバリエーション、演目の構成からマジシャンとしての心構えや活動方法まで幅広く書かれてあります。古いからと言って侮るなかれ、今でも何か新しいアイディアが欲しいときに見直し、古いネタから新しい発見があったり、忘れていた内容を思い出したりとアイディアの泉です。
残念ながら今は絶版になってしまいました。最初は1巻だけ持っていたのですが、絶版になる情報を聞いた時に無理してでも頑張って購入しました。もし中古を見つけたら買っておくことをお勧めしますが、如何せんプレミア価格も相まって高くなってしまってますが、なんと図書館にあるところもあります。
是非チェックしてみて下さい。
黄金の理論・黄金の矢
テレビで一大ブームを巻き起こしたマジック界の大御所、ミスターマリック師の黄金シリーズ(全3巻)のうち2つ。もちろん残り1冊(カーディシャン物語)も名著だが、個人的にはこの2つが好き。黄金の理論は文字通りマジックの理論、マジック界の偉人達が残しいた多くの理論を記した本。黄金の矢は心に突き刺さる言葉(名言やコピーライティング)が記されている本です。
OUR MAGIC
ネビルマスケリンの書いたマジックのルールを記した本。ルールと書いてますが心構えや理論です。マジックはタネの解説した本が多いですが、私はマジックの理論や考え方、歴史の本が非常に大好きです。今では非常に貴重な本でいまだに何度も見返し、その度に再確認できる本。この本はマジシャンとしてとても大切な20代前半の若手の頃、兄貴分である先輩マジシャンから「SEIYAになら、これを譲れる。しっかり成長してくれ。」と言われ受け継いだ本です。思い入れも一押しで思い出補正が入ってると言われても否定できませんが、それを抜きにしてもマジックのバイブルです。
チップ論
九州の大先輩、Dr.ZUMAさんの書かれたチップに関する考え方、東京の銀座の高級クラブなどで活動されていた際のチップについて書かれた方です。水商売の席でチップは一つの文化。その意味と、チップが自分をダメにするなど、マジックバーや水商売の席で働く人は必読です。その思考はマジックのみに止まらず、非常に深く、全体を見回し様々まで考えられた思考は圧倒的な実力と不思議を生み出します。
こちらはマジックランドさんでダウンロードできます。
はい、いかがでしたか?このほかにも沢山の隠れたマジックの名著は存在します。そもプロとか、象を消せとか、遊びの冒険シリーズとかetc・・・
あげたらキリがありませんので自分の中で必ず定期的に読み返す本を中心に紹介させていただきました。
残念ながら、ステーブコーエンの本とチップ論以外は絶版ばかりなので、もし中古で見つけた購入することをお勧めします。必ず、あなたのマジックの心強い本となるでしょう。
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