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2022/08/21 飛行機に初めて乗ったよ。

先日、サッカーの大会で北海道へ行ってきた。その際の移動手段は飛行機で、前回乗ったのは確か記憶にないくらい幼いころだった気がする。なので初めて飛行機に乗るくらいのテンションでフライトを楽しんだ。

まずは、飛行機と乗り口が連結された通路を歩く。なんなんだこれは。普段生活をしていて感じることはほぼない"文明"を感じられずにはいられない。
(文明の解説:人知が進んで世の中が開け、精神的、物質的に生活が豊かになった状態。)
体が勝手に写真を撮り、気がつけば”文明"という文字を添えてSNSに投稿している自分がいた。

座席についてから出発までの間に、
《飛行機 墜落 確率》と検索をかけた。
出てきた答えは、438年間毎日搭乗して一度事故が発生するくらいの確率らしい。その438年の1回に当たってしまう可能性は0ではない。僕はそのデータを見ても安心することはできず、雷が機体に直撃することはやめてほしいのと、操縦士が経験豊富なベテランであることをひたすら願った。

離陸して徐々に高度が上がっていくと、いっそのこと宇宙まで連れて行ってくれないかななんて期待していた。望み通りにはいかなかったが、目的地の北海道には連れて行ってくれた。

窓側の特権を活かし、上空から美しい景色を見渡してみる。窓を開け雲に手を伸ばし、カバンの中に入れて持って帰りたいな なんて考えていた。遠く離れたところに、太陽の光に照らされた言葉では言い表せないほど美しい雲が広がっている地帯があった。あそこが天国なんだと思う。僕の直感的に、天国で暮らすよりも地上のほうが快適に過ごせそうだ。

次回飛行機に乗るときにこれだけは持参しようと決めたものがある。それは双眼鏡だ。双眼鏡から街並みを覗いてみると、住人の生活っぷりが見られるかもしれない。それは実に興味深い。凄いのはそれだけでなく、海を長いこと観察してみると、イルカの群れがジャンプしている瞬間に立ち会えるかもしれない。なんて素晴らしい夢が飛行機には詰まっているんだ。涙がこぼれそうになった。こぼれてはいない。

そんなことを考えていたら、2時間もかからないうちに北海道へ到着した。自宅からサッカー部の練習場への移動時間よりも早く着いたことは、少しだけ悔しかった。電車が飛行機に勝てないことが分かった瞬間だった。

到着のアナウンスと同時に利用客が続々と北海道の地に足を踏み入れる。飛行機っていいなぁと感心しながら荷物をまとめていた。


そしてシートベルトを外し、「試合頑張るぞ」と意気込み立ち上がると、頭上の収納スペースに思いっきり頭をぶつけた。


文明は整っていても、ポンコツさからくる生きにくさは健在だった。


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