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アクリル絵具と冗長性 (アクリル絵画1) / 制作日誌4

粘土の彩色のためにアクリル絵具を使った。絵具を使うのは何年ぶりだろうか。いつも絵具を使うたびに思うのは、絵を描き終わった後の、色の試し描きに使った紙が一番綺麗だということだ。

アクリル絵の具は、冗長な画材だ。さらには、時間を巻き戻すこともできる。これまでは透明水彩や、アクリルを水で伸ばして使っていた。色を混色しながら重ねていく。白も重ねることができる。何度でもやり直すことができる。これは面白い発見だった。

色が混じっていくのが好きだ。パレットの上で混ざる色を思い思いに取り、画用紙の上に線を引く。これだけでも十分に楽しい。

けれど、今知っていることだけではない、もっと色んな技法を知りたくなる。色々なモチーフに挑戦したくなる。今知っていることの限界を超えて、何ができるのかを知りたくなる。この延長に、マークロスコがいるのだろうか。

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