【腰痛/自律神経症状/背骨の変形】硬い背中がカラダに及ぼす3つの悪影響
スマホが普及し、うつむきがちで、座りすぎな現代において“とても硬くなりやすい”筋肉
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それが「広背筋」です。
背中から腕にかけて付着する広背筋は、うつむく姿勢や腕を内にねじる動作で短縮し、硬くなります。
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これを見ているあなたの広背筋も、今まさに硬くなっているかもしれません。
なぜこの話をするかというと、硬くなった「広背筋」は全身のあらゆる不調のもとになり得るからです。
じっさい当院にいらっしゃる腰痛や坐骨神経痛に悩まされている方は、100%といっていいほど広背筋が硬くなっています。
広背筋は痛み・しびれの改善を目的としたアプローチの中で、かならず着目する部分のひとつです。
あなたが腰痛や肩こりや坐骨神経痛を抱えているのであれば、十中八九、その痛みには広背筋が関係しています。
まずは「硬い広背筋の悪影響」を知り、最後に紹介する「広背筋セルフケア」を習慣にしていきましょう。
硬い広背筋の悪影響①コリや痛み
広背筋が短縮し硬くなると、いわゆる“巻き肩”(肩の内ねじれ)がカラダに定着します。
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するとほかの肩を内にねじる筋肉である「むね・わき」の筋肉も一緒に硬くなり
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同時に、肩甲骨の位置が高くなり、肩甲骨と首をつなぐ筋肉も硬くなります。
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➡︎頭部〜肩甲骨間の筋肉も短縮
筋肉の過度な緊張状態が続けば、血流や神経伝達にも影響し、肩コリ・首コリに繋がります。
また広背筋の硬化によって、肩甲骨(と胸の骨)の動きが制限されるが、ヒトの体の仕組みとして
どこかの関節の動きが制限されると、ほかの関節が代わりにたくさん動くようになります。
肩甲骨(と胸の骨)が動きにくくなると、その“しわ寄せ”として「腕」や「首」や「腰」が過剰に動くようになり
・腕の動き過ぎ➡︎肩の痛み、肩関節周囲炎
・首の動きすぎ➡︎首の痛み、頚椎ヘルニア
・腰の動き過ぎ➡︎腰の痛み、腰椎ヘルニア
などを引き起こす場合があります。
広背筋の硬さの簡単なチェック方法は
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バンザイが「腰の違和感や痛みを伴わずに、耳の穴の後ろまでできるか」です。
広背筋が硬いと、二の腕が耳の後ろまで到達しなかったり(➡︎腕を上げるとき、肩甲骨は肋骨に対して下へ下がる必要がありますが、その動きが起こらなくなります)
腰を過度に反ったりします。(➡︎「腰の動き」で腕を上げようとして腰の違和感や痛みがでます)。
硬い広背筋の悪影響②自律神経症状
広背筋が短縮し硬化すると、肋骨が出っ張りやすくなります。
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「肋骨の出っ張り」が常態化すると、働くべき呼吸筋(横隔膜)が働きにくくなり
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その位置関係は崩れ、腹圧は抜け、腰はカチカチに
呼吸「補助」筋といわれる、胸や背中や首の筋肉(胸筋/僧帽筋/胸鎖乳突筋)が過剰に働き、肩がやたらと上下する「浅い胸式呼吸」が癖になってしまいます。
もともと人体にとって望ましいとされる呼吸のバランスは、7:3で「腹式呼吸」優位ですが、逆転現象が起こり
交感神経を刺激する胸式呼吸が優位になり、副交感神経を刺激する腹式呼吸がしづらくなると
・カラダの緊張感が常に抜けない、リラックスできない
・不眠、寝ても疲れが取れない
・頭痛、なんとなく頭がぼーっとする
など「自律神経症状」に繋がります。
硬い広背筋の悪影響③背骨の変形
広背筋が短縮し硬化すると、いわゆる「反り腰」になりやすくなります。
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すると、立つときや高い所に手を伸ばすときなど、ふとした瞬間に“詰まる”ような腰痛が起こったり
長期化すると「腰椎分離症」や「脊柱管狭窄症」など背骨の変形が起こる可能性が高まります。
硬い広背筋を柔らかくするお手軽ケア
広背筋が硬くなると‥
①肩こり・腰痛
②自律神経症状
③背骨の変形
代表的な症状をピックアップしていますが
要するに全身に悪影響を及ぼす、ということです。
そこで日々のルーティンとしておすすめな
「広背筋」ケアがあるので紹介します。
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⬆︎はどちらも手軽に広背筋の柔軟性を高められる方法ですが
こんな簡単なことでも習慣にすれば予防できる痛みや不定愁訴はたくさんあります。
それほど広背筋の硬さ(過緊張)がカラダに及ぼす悪影響は大きいです。
街を歩くと目につく人々はみんなスマホに夢中ですし、僕が幼少期の頃と比べても今のこどもの背中は丸いように感じます。
そんな丸まりやすい時代だからこそ「広背筋ケア」を取り入れていきましょう。
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