河北省保定で河北大学と学術交流!!_北京大学の研究室メンバーとともに
どうも!
セイタです!!
現在北京大学修士課程で社会学を学んでいます。
この記事では、2023年11月11日~12日に河北省の保定にて河北大学の学生や先生と学術交流を行ってきたことについて執筆しています。
この記事の対象者は
・保定に旅行したいと考えている人
・中国の大学における研究室の雰囲気に興味のある人
・北京大学の大学院を検討している人
を対象としています。
きっかけ
始まりはいつも突然です。中国で暮らすということは突然のスケジューリングに対応できるようになることかもしれません。
指導教官より「来週の土日空いてる?」といった旨の連絡が送られてきて、気づいたら、保定にて行われる河北大学との学術交流に参加することが決まっていました(笑)
学術交流と言っても、北京大学側のメンバーは修士1年、学部生、自分を含めた留学生など、学術的な力がまだまだな学生が多かったです。修士の後輩も「本当にしっかりした学術交流なら、博士の先輩を連れていくから、心配しなくても大丈夫。」といった旨の発言をしておりました。なので、僕もわりと気楽でした
行程
以下ざっくりとした内容です。
1日目
保定の駅に着くなり、河北大学の先生と博士が迎えに来てくれました!!そこからバスに乗って、ホテルに荷物を置いた後で、河北大学に向かいました。
河北大学
河北大学では主に、指導教官の講座を受けます。
テーマは『死亡社会学:缘起、议题及展望(死亡社会学:起源、課題、展望)』となります。
死因が伝染病などの即効性のあるものから生活習慣病などのゆっくりとしたものに変化していくことで、死が予測可能なものになってきていることが死亡社会学の学術的な背景です。
研究対象としては、「どのような人が死ぬのか?」「何歳で死ぬのか?」「どこで死ぬのか?」などである。「一部の人は安らかに死んでいく一方で、一部の人は苦しみに満ちて死んでいくのはなぜか?」といった問いも重要です。
個人的に心に残ったのは「死と向き合うことは、生きている人のためである!」という言葉でした。
总督府
講義が終わって、ご飯を食べた後は、総督府に向かいました。ここは、清代にお役所として作られ、のちに総督が置かれるようになりました。曽国藩や李鴻章、袁世凱もここに駐屯していたようです。中華人民共和国設立後は、河北省の人民政府がここに置かれていたようです。
回ってみた感想としては、よくある中国の歴史的建造物と言ったところです(笑)
军校纪念馆
次に向かったのが、軍校記念館です。ここは中国の近代史で初めての正式な陸軍士官学校だったそうです。蒋介石もここで学んだそうです。
ここもよくある中国の記念館ですね。抗日戦争の展示もあったような気がします。
この後は、火鍋屋さんで中華を食べて、ホテルに帰りました。
2日目
2日目は主に観光とお酒がメインでした(笑)
狼爪山
ここはかなり有名な観光地です。抗日戦争の時に活躍した5人の英雄が祭られているそうです。ここは「何が有名なの?」と学部生の後輩に聞いたところ「抗日戦争の英雄、、」と答えられた時に、気まずくならない方法募集中です!!!
また、学部生の後輩が言っていたのですが、昔は個々の英傑の話が教科書にも掲載されていたそうです。ただ、英雄の真似をして危険な行動をする学生が一部存在しているために教科書から削除されたそうです
以下、5人の英雄に関する石碑と像です。
ここからは、山中の写真です。
まず、険しい山なのでロープウェイで向かいます。
僕らが行ったタイミングでは入れなかったのですが、ガラス張りのアトラクションもありました。
頂上でみんなで記念に撮影しました!!
なお、共産党の歴史や共産主義について学ぶことを「紅色教育」といいます。この狼爪山は紅色教育において必須科目と言えます。そのため、ここを訪れたことで「紅色教育がしっかりしているね」などと周りの中国人から茶化されました(笑)
柴火地锅炖(まき鉄鍋)
今回の学術交流期間中もいくつかのレストランに行ったのですが、この店が最も特徴的だったのでここだけ紹介させていただきます。
ここのお店はまきを使って鉄鍋を熱しています。先生によると、環境規制の厳しい北京では食べられないとのことでした。また、店内の雰囲気もThe田舎のレストランという感じでそそります。
鉄鍋を熱するのに時間がかかるため30分前から温めてくれていたそうです。
僕たちはガチョウをいただきました。よく火が通っていて、お肉が柔らかくおいしかったのですが、骨が少し多くて食べにくかったです。
満城漢墓
最後の観光地として、西漢の中山靖王とその夫人のお墓を訪れました。山をくりぬいて作られたお墓としては中国最大級とのことです。たしかに結構広かった気がします。
山の上なので良い景色です。
墓の中はこんな感じです!!
しっかりとライトアップされていて展示が見やすいです!!
僕たちはガイドを雇ったのですが、ここのガイドは人数に応じて金額が変わります。例えば、「8人までだと50元だけど、9人から16人は60元」みたいな感じです。僕たちはちょうど金額の範疇の上限の人数でした。
しかし、よくわからない子ども(14-18歳?)が最初から最後まで僕たちについてきていました。しかも、いつも一番いいところで展示を見ています。また、家族もついてきたりしていました。なので、ガイドから「あの人たちは同行者?それなら値段上がるけど」みたいなこと言われて気まずかったです。
中国の発展に伴い、人びとの民度も徐々に上がってきていはいますが、地方に行くとまた別なのだなということを再度実感させられました。。
以上で今回の学術交流のための研究室での出張はおしまいです。保定にいる間はホテルもレストランも観光地さえもすべて準備されていてお金を使うことが全くありませんでした。また、移動費も経費精算することができました。いつもこのような機会を学生に与えてくれる指導教官には頭が上がりません。
それでは、本記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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