百賢(BaiXian)サマープログラム!!_上海交通大学にて
どうも!
セイタです!!
北京大学社修士課程で社会学を学んでいます。
現在はオックスフォード大学のOxford Institute of Population Ageingにて訪問学生として学んでいます。
この記事では、2024年8月に参加した香港の財団である百賢財団が実施する『BXAI Summer Program 2024』について執筆していきます。なお、このサマーキャンプはAsian Future Leadership Programの奨学生向けのものとなっており、奨学金受給の条件の一つがこのサマーキャンプへの参加となっております。なお自分は一年間で25,000ドル(約380万円)支給していただきました!!!
※この奨学金に関して興味のある方は記事の最後にリンクを貼っているのでご覧ください。
この記事の対象者は
・Asian Future Leadership Programに応募したい人
・百賢団体に興味のある人
・アジア圏で実施されるサマーキャンプの雰囲気を知りたい人
です。
概略
このサマーキャンプは香港の財団である百賢(BaiXian)により、主催されています。なお、参加者はすべて百賢が実施している奨学金プログラムであるAsian Future Leadership Programの学生です。たしか70名近く参加していたはずです。
※なお、このプログラムの学生はすべて以下の大学の正規生及び交換留学生です。
毎年別の大学で主催されるのですが、2024年は上海交通大学で実施されました。(2025年は一橋大学だそうです)。なので、上海交通大学の学生証をもらうことが出来ました(笑)なお、百賢財団10周年記念特別バージョンです
すべての参加者は基本的に二人一部屋でした。
上海交通大学はすごくきれいでいい大学でした。
百賢財団にとって最も大事な行事がこのサマーキャンプであるため、万全に準備されています。例えば、以下の画像のように、このサマープログラムのためにわざわざWebサイトが開設されたりしています。
こんな感じでサマーキャンプに関することがすべて掲載されていたため、すごく便利でした。
個人的にびっくりしたこととして、このサマーキャンプでは到着と同時に生活費として1000元(約2万円)渡されました。さらに、学生カードには800元(約1万6千円)チャージされていました。
学食で食べれば10元-20元で食べれるし、そもそも移動や食費はすべて財団側で用意されているので、どう考えてもこんなに要らないのに太っ腹だなと思いました。きっと香港の物価で計算しているのだなと勝手に納得していました(笑)
それでは、どのような日程だったのかについて簡単に紹介していきます。
スケジュール
2024年8月3日に上海交通大学に到着し、8月18日にチェックアウトしました。およそ2週間のサマーキャンプになります。以下の画像が具体的な日程になります。
このサマーキャンプでは、チームビルディングと修学旅行が最初に実施されます。なお、サマーキャンプでは8人程度のグループに分かれて、グループ単位で行動します。
そのあとは、アカデミックレクチャーやソフトスキルセッションなどが用意されています。なお、2024年のサマーキャンプのテーマは「Digital Transformation in Asia」だったので、デジタルテクノロジーがビジネスや行政、法律、日々の生活においてどのように使われているのかといった内容の講座が多かったです。
サマーキャンプ終盤では、百賢の理事会や過去の奨学生とコミニケーションを取れるようになっています。我々参加者はプレゼンテーションを準備する必要もあります。
実際のアクティビティ
それでは、時系列に添って、説明していきたいと思います。
初日はアイスブレイキングやチームビルディングの日でした。みんなでアクティビティをしたり、キャンパスツアーをしたりして、親睦を深めました。
修学旅行(Excursion)
8月5日から7日の午前中に修学旅行として「莫干山」、「乌镇」に行きました。
最初は莫干山に行きました。なお由来は、春秋時代の刀剣製作の名匠であった干将・莫耶の夫婦の名にちなんでいるそうです。19世紀以降に多くの西洋式の建物が立てられています。
その日の夜はみんなでバーベキューです
ご飯を食べた後はみんなでカラオケを歌って、盛り上がってました(笑)
次の日はみんなで龍を作りました🐲
その後、僕たちは乌镇へと向かいました。ここは中国でも有名な観光地で、アジアのヴェネツィアとも呼ばれており、観光地そのものが水に囲まれています。ちなみに、自分はちょうど10年前にここに来たことがあります(笑)
このとき、僕たちには観光地の中のホテルが用意されていました。ものすごく良いホテルだったので、値段を調べたら1部屋1泊1800元(約3万6千円)位しました。
何よりも、観光地の中に一泊することが出来たため、夜も観光地の中をナイトウォークすることが出来ました。個人的には中国でも1,2を争う夜景でした。
次の日はみんなで文化体験やカヌーに乗ったりしました。
こんなのを作りました(笑)
あとはみんなでカヌーに乗って、遊覧したりもしました。
以上が修学旅行の内容についてです。ここでは学生同士がより仲を深めることに重点が置かれていたように感じました。また、昼食や夕食もけっこう良いものが出てきたり、ホテルやアクティビティ内容も充実していたので、百賢財団は本当にお金があるんだなと思いました(笑)
各種レッスン
次はサマーキャンプ中に学生が受けたレッスンについてです。大まかに分けると、ソフトスキルレッスンとアカデミックレッスンの二つがあります。
ソフトスキルレッスンはその名の通り、学生のソフトスキルを高めることが目的となっています。例えば、以下の「Public Speaking」では、英語でどのような表現や話し方で話せば自分を印象付けられるかなどを学びます。
講師の先生は香港人ですが、イギリス育ちです。なお、百賢の理事会のメンバーの一人だそうです。
他にも「Leadership Workshop」などもあります。ここでは、自分の性格や個性にフォーカスを当てて、どのようにリーダーシップの発揮していくかを学びます。
講師の先生はオックスフォード大学のプロジェクトに参加しているそうです。
最後に紹介するのが「Leadership Keynote」という題目で実施された下記のレクチャーです。最終日だったこともあって、非常に記憶に残っています。
なお、この講師の方もオックスフォードで修士号を取っていました。
このレクチャーの前半は教室で講義を行うのですが、後半はホールで行われました。何をするかというと、オーケストラを指揮することを通して、どのように他人に対して影響を与えることが出来るのかということを学んでいきました。
あまりない形式だったのと、すごい印象的な話し方をする講師だったので強く記憶に残っています。
上記のソフトスキルレッスン以外にもアカデミックレッスンがありました。今回のサマーキャンプのテーマに沿って、AIに関する法整備や行政、AIの仕組みなどを学びました。ただ、上海交通大学の先生がメインで、あまり英語でプレゼンすることに慣れてなさそうだったので、結構退屈でした、、、
上海ハイライト
これは8つのグループにそれぞれお題が与えられるので、そのお題に沿って、グループごとに写真を撮ったり、動画を作成したりします。
僕たちのグループは「Art and Crafts」だったので、それっぽい美術館に行きました。
グループプレゼンテーション
各グループごとに「Digital Transformation in Asia」沿ったテーマを決めて、10分程度のプレゼンを行います。
だいたいのグループが2,3人だけがプレゼンをしていたのですが、そのようなグループはだいたい「なんで2,3人しかプレゼンしてないの?」と審査員に質問されてました、
なお僕たちは「Digital Transformation as an Approach to Improve Art Exhibitions "The New Art"」というテーマでプレゼンをしました。上海ハイライトのテーマがArtだったことも関係しています。
以下、僕が担当した部分なのですが、現代の魔術師こと落合陽一氏が以前実施していた展覧会であるヌル庵というのものを紹介しました。
また、落合氏が提唱したデジタルネイチャーという概念についても紹介しました。
なお、僕たちのチームは他のチームとは違い、全員が1分ずつプレゼンをしました。そのおかげかわかりませんが、僕たちのチームは審査員が選ぶ最優秀プレゼンに選ばれました!!!
僕が友人に冗談っぽく、「選ばれた理由は、最後のプレゼンで印象に残りやすいのと、全員でプレゼンしたからだ」と言ったら、その友人に「いや、内容自体面白いと思いましたよ。Digitalとあまり一緒に選ばれないトピックであるArtを選んでいて、興味深かったです。僕はこのプレゼンに投票しました。」と言ってくれました。
閉会式
そんなこんなで2週間はあっという間に過ぎ去り、閉会式の時間になりました。最終日には百賢の理事会や先輩と一緒にご飯を食べる機会が設けられており、ネットワーキングの良い機会になりました。
また、このタイミングで、上海ハイライトの優秀賞やインスタグラムにいっぱい写真をアップした人が選ばれるSocial Media Prizeが発表されました。
なお、僕はSocial Media Prizeを一応いただけました(笑)
まとめ
以上が自分が参加した2週間のサマーキャンプの概略になります。授業の内容や全体のスケジュールが非常によく練られているように感じました。また、スケジュールがそこまで過密ではなく、他の学生としっかりとコミニケーションを取る時間も確保されています。
奨学生はアジアの中でもトップの大学から来ている学生ばかりであり、厳しい奨学金の選抜にも突破した優秀な学生ばかりです。そのような学生たちと関係を築けたことも良かった点のひとつです。
奨学金をもらうための条件として、このサマープログラムに参加することが義務付けられてはいますが、そのような強制力がなくても参加したいプログラムでした。
以下、北京大学の学生たちと!!
今回のサマーキャンプの卒業証明です。中国だとこういうのがあれば、何かとプラスになったりならなかったりします。
それではこの記事は以上とさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
百賢が実施するサマープログラムのことについて理解を深めていただければ幸いです。また、この記事を読んで、百賢に興味が湧いた人は是非、以下の記事もご覧ください!!
以下の記事では、百賢(BaiXian)のAsian Future Leaders Scholarship Programについて紹介しています。
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