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アカデミックの世界で英語力を示すために_Paraphrase(パラフレーズ)の重要性

どうも!
セイタです!!
北京大学修士課程で社会学を学んでいます。

最近英語の勉強を始めたのですが、ボキャブラリーや文法などに苦しめられてはいますが、気長に頑張っています!

英語を勉強し始めた理由は下記記事に書いてあるので興味がある人はご覧ください。


その中でも自分を苦しめており、かつ重要度が理解できないのが



パラフレーズ(paraphrase)
です!!!

パラフレーズ(Paraphrase)とは「同じ意味の言葉や文章を違う語句で言い換える」ことなのですが、日本語はそこまでパラフレーズをする文化がありません。中国語も同様にそのような文化はありません。それなのに、英語を勉強していると頻繁にパラフレーズが要求され、少し嫌気がします(笑)自分と同じような人は案外多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では、なぜパラフレーズが必要かという点について、英語圏で教育を受けた3名の友人に聞いてみました!!



アメリカ育ちの帰国子女A君

A君は日本で生まれた後に、アメリカで11歳まで過ごし、その後日本に帰ってきました。中高はインターナショナルスクールで、大学は日本の大学に行っていますが、修士は Johns Hopkins University(Times Higher Eucation2023にて15位)です。なので、教育をほとんど英語で受けてきています。
※TOEFL満点です




そんな彼にパラフレーズについて聞くと、以下のような返答が来ました。

英語の文章を書く上では語彙力を示す必要がある。論文や本などを読んでいても同じ単語が何度も出てくると稚拙な印象を受ける。
レポートを英語で書いていて、良い表現が思い浮かばないときは類似語辞典で表現を探して、パラフレーズしていた。

とのことです。やはり、リーディングやライティングにおいては、パラフレーズを意識していたそうです。僕は日本の大学で学位を取得して、中国の大学で修士号を取得中なのですが、今まで類似語辞典などは使ったことがありません。パラフレーズの文化は日中にはないのように感じます。



あと、どんな感覚で文章を作っているのか知りたかったので以下の文章を英語に訳してもらいました。

日本の人口減少傾向にあるが、アメリカは人口増加に成功している。発展途上国を見ると、中国は人口減少の憂き目にあってるが、インドは順調に人口増加させている。

あえて、「人口」「増加」「減少」という言葉を多用しています。この文章は日本語ネイティブから見ても、そこまで違和感がないのではないのでしょうか?

その結果、翻訳された英文が以下のものになります。

Japan's population is decreasing whereas the US' is increasing. Among developing countries, China is suffering from a decreasing population while in India it shows a steady rise.

この文章を作ったA君は「ここで無理して2つ目のpopulationを別の単語に替える必要ないんちゃうかとは思う」と言っています。どうしても"Population"の繰り返しを避けたい場合は" a number of citizen"を使うといっていました。

それでも日本語には4つあった「人口」という単語が翻訳されると2つの"Population"になっています

また、「増加」と「減少」はしっかりパラフレーズされています。
・「増加」:is increasing → shows a steady rise.
・「減少」:is decreasing → decreasing population

「増加」に関しては単語からまるまるパラフレーズされてます。「減少」は品詞が変えられています・

このように日本語だと違和感を感じないレベルの重複でも、英語は繰り返しをなるべく避けるように文章が構築されていきます。




シンガポール生まれのBさん

Bさんは高校まではシンガポールで過ごし、大学はイギリスのUCL(Times Higher Eucation2023にて22位)でとっています。北京大学(Times Higher Eucation2023にて17位)の修士課程に在籍しています。




そんな彼女にパラフレーズのことを聞くと、、以下のような返答が来ました。

レポートを書いていて、論文や本から考え方を引用するときにパラフレージングする。そうすることで、自分がその本の内容をしっかり理解していることを示す。

レポートを書くときとかではこれでいいのかもしれませんが、本や論文を書くときには止めてほしいです。なぜなら、引用元を探すときに探しにくいからです。また、引用元の著者の意見がほんの少しでも歪む可能性があるので、個人的には「パラフレーズしない方がいいのでは?」と思いました。





南アジアの帰国子女Cさん

Cさんはご両親の都合でスリランカやらインドやらのインターナショナルスクールと日本を行ったり来たりしています。その後日本の大学を出て、修士号を取得後、北京のインターナショナルスクールで英語を中国人に教えています。



そんな彼女にパラフレーズのことを聞くと、以下のような返答が来ました。

日本の学校で国語の授業を受けているときに、どうやってパラフレーズしたらいいのかわからなくて戸惑った。他の生徒がどのようにパラフレーズしているのかが気になっていた。
中国人の子に英語を教える時もパラフレーズを主題に授業を組み立てたりもする。

考えたことなかったのですが、たしかにパラフレーズの教育を受けていた人が日本で国語教育を受けたら戸惑いますね(笑)



以上、3人のネイティブスピーカーにパラフレーズのことを聞いてみた結果になります。

やはり、異口同音にパラフレーズの重要性については言及していましたね。そう考えると日本語においての良い文章の基準ってちゃんと習ったことがないような、、、、
そもそもちゃんと教えられてもないような気さえします。


ちなみに、自分は学部生の時に「縮約」という日本語の鍛錬を行っていました。どういう内容かというと、
・2000字くらいの文章を800字に要約する
・800字の文章を400時までそぎ落とす

です。

こういった経験があるので、自分は「良い文章とはそぎ落とされたものである」という認識があります。なので、パラフレーズで言葉だけを変えることにどれ程意味があるのかがあまり理解できません。


それでは、本記事は以上とさせていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
パラフレーズについてどのような考えをネイティブスピーカーが持っているのかが分かってもらえれば幸いです。

IELTSにおけるパラフレーズの重要性についても記事を書いておりますので興味のある方はそちらもご覧ください。



本記事のように英語学習に関しての記事を下記マガジンにて今後も紹介していく予定です。


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