ほんとの話(高田敏子さんの詩より)
2020/02/25 11:02 に 旧アカウントにて投稿した記事を転載
母と子と
一日じゅう しょっちゅう
話をしているようでも
ほんとの話なんて
あんがい していないものです
だから 買い物の帰りみち
おせんたくのすんだあと
ほんの十分間でも
こうして家のそとにでて
話をしてみましょう
そのために
やさしい木かげがあるのです
そのために
あいたベンチがあるのです
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高田敏子(1914~1989年)という詩人の「ベンチ」という詩です。
「ほんとの話」とは、みなさんにとってはどんな話でしょうか。
もっといえば「真実」とは、いったいどんなことでしょうか。
「真実」といえばやはり大仰ですが、「ほんと」はもっと身近にあるのかもしれません。