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指でつまむは、ペンか振り子か 3 ~行動を制限されるって、キツいよな~
大好きな裏アカ女子のフォロワーさんが濃厚接触者になってしまった。ゴールデンウィークがまさに始まろうとしている、このタイミングで、である。
悔しいだろうなぁ。楽しみにしてた予定とかいっぱいあっただろうに、かわいそうでならない。
身近な知り合いに感染者も濃厚接触者もいないのであまり語る資格はないかもしれないが、一定期間自宅待機で行動を制限されるのは、本当に辛いと思う。
自分が拘束されるのはもちろんだけど、自分を取り巻く環境全部が、例えば緊急事態宣言のときのように、社会の動きが止まって行動を制限させられれるのも、相当キツい。
いくつかの宣言下を経て個人的に思ったのは、人間というのは家でじっとしてるようにはできてないんだな、ということだ。これは性格やインドア派アウトドア派などはあまり関係ないと思う。
行きたいところへ行くな。他人に迷惑を掛けそうだから人の集まるところは避けろ云々は、もちろん必要なことではあるんだけど、なんというか、人としての自由意志が奪われているように思えてしまう。
宣言が明けたばかりの頃、夜の新宿を歩いた。まぁ皆の顔のキラキラしていたこと。ストレスの抑圧の大きさを肌身で感じた気がした。皆我慢してたんだな、と。
冒頭のフォロワー女子さんをはじめ、いま行動を制限されている人たちは本当に辛いと思う。そして明日は自分がそれを強いられるかもしれない。
焦ったりイライラしたり鬱っぽくなってもそれは仕方ない。人はじっとしてるようにできてないんだから。何とかやり過ごして、また日の当たる場所へ出たら思いきり楽しもうぜ。癒しとかカウンセリングが必要なら任せなさい。
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写真は、初期の緊急事態宣言で街がゴーストタウンと化していた頃の、人が消えた近場のショッピングモール。あれほど賑わっていた場所ががらんと無人になった光景は、出来の悪いホラー映画の中に紛れ込んだみたいだった。施設に隣接した広場のベンチで、繁る青葉や虫たちの命を感じながら、タブレットで黙々と原稿を書いていたのを覚えている。
コロナが終息して何年か経ったら、なんだか人類全体が悪い夢でも見てたみたいだね、と笑える日がくるといいな。