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『3クール。64日目まで。まとめ2万5千字』面白いと思いますので暇な方どうぞ。

日付を跨げば、3クール目の初日だ。
ところで、赤ワインというひどく美味い呑み物がある。
呑み過ぎれば便秘になるというのは、有名な話だ。私は誤解していた。いつものうっかりだ。その、色と見た目から、ブルーベリーにも似たような効果があるのではないかと思っていた。もともとはブルーベリーの抗炎症作用の効果を期待して、毎朝大量に食べていた。『ゲリラー』になってからもだ。
実は、ブルーベリーには、便を柔らかくする効能があるらしい。うん、うん、やれやれ。うっかり、うっかり、だ。
私の望みは悪玉菌を増やして、便秘になることなのに。ブルーベリーという真逆の食べ物をせっせと食べていた。きちんと調べない私が悪い。

と、言うことで今更、『便秘になる食べ物』で検索をした。
渋柿。栗の皮。珈琲。緑茶。紅茶。烏龍茶。などが該当した。
つまり、『タンニン』を多く含有している飲食物に便秘を促進する効果があるという。しかし、珈琲。緑茶。紅茶。烏龍茶。には、カフェインが含有されてもいる。カフェインは下痢にもなる。
さあ、どっちだ。『タンニン対カフェイン』はどちらが強いのだろうか。私は勝負に出た。しばらく控えていた、緑茶と珈琲を飲んだ。その勢いのまま出がらしの緑茶の茶葉も食べた(なんでだ)。たまたまあった、我が家自家製の干し柿も食べた。
いま、私の腹のなかで『タンニンむりんむりん派』と『カフェインじゃーじゃー派』が戦闘をしていることだろう。4/23日の朝には『むりんむりん』の便が出ることを祈る。『妖怪むりんむりん』に会いたい。『妖怪じゃーじゃー』にはしばらく会いたくはない。
私は『じゃーじゃー』の能力は身につけた。いつなんどきだれとでも『じゃーじゃー』戦える。今度は『むりんむりん』の能力を身につけなければならない。いつなんどきだれとでも『むりんむりん』戦える私でありたい。
『妖怪むりんむりん』、私に力を貸して欲しい。悪玉菌を増やしてくれ。私の場合。悪玉菌あっての健康だ。がんの前に下痢で体力を削られていく。
『むずむずディストラクションスロウガンズ』とは、ほんとうに様々な要素が絡み合うものだ。十人十色の『むずむずディストラクションスロウガンズ』がある。


「死んじゃいますよ」
こんな一言を看護師から投げかけられた。10日余りの間『妖怪じゃーじゃー』と戯れていた私に対する痛烈な言葉だ。そんなに長い間、『ゲリラー』を放っておいてはいけないらしい。じつは短期間でも駄目らしいが。放っておくと「死んじゃうらしい」、私はこの言葉を本来なら重く受け止めなければならない。「死んじゃいますよ」と、ハッキリ言える看護師の職業意識の高さには、いつも頭が下がる。一方で私の患者意識は低い。
もって生まれた私の素養がなんでも軽く受け止めてしまう。生まれながらの『下痢っ子』である自負もある。繊細な性格であるにもかかわらず、ある一線を超えると、ぽわんとした綿菓子のように軽いところがある。風が吹けば上下左右何処へでも消えてなくなりそうな。そんな私だ。
『ゲリラー』にも慣れている。『妖怪じゃーじゃー』とは長い付き合いの、腐れ縁だ。ツラいけれど、耐えられない程でもない。何度も漏らしているのに。どうかしているのかもしれない。
素養とは恐ろしいもので、盲腸がんのときも軽く受け止めた。手術も、肝臓への転移もだ。『カールウケトメスキーせいの』である。うん、つまらない。つまらないから、書き残しておこう。
私が重く受け止めるのは、脳が正常に働いてくれない時だけだと思う。だから、『鬱鬱不安頭』の際はかなり堪えた。自ら、「私の頭がおかしいです」と言って、心療内科を受診するのは重くて正しい判断だった。
その、脳話(のうばなし)をひとつ。
今朝、歩いて病院へゆく道すがら、空の曇天と低気圧と腹の具合により、私の脳の電気信号が僅かに乱れていた。一歩進む毎に、脳に微弱な刺激が伝わっていた。ピリリとしていた。それを私なりに調理した言葉があったはずだった。それを私は、病院での長い点滴中に忘れてしまった。何だったのか思い出せない。『脳ピキ音』『脳キック音』『脳ジャンク音』『脳シャン音』『脳チキ音』『脳どよん音』『脳うつけ音』『脳ちんどん音』『脳乱恥気音』、何かしっくりこない、思い出せない。
書いている内に思い出すかも知れないので、続行しよう。
3クール目の初日だ。話題には事欠かない。素晴らしいことがある。今日の私の便意は一回だけだった(22時の段階では)。じゃーじゃーではあったが。そして、じゃーじゃーが『短期間に限り』3回続くようであれば、病院で処方された下痢止めを飲む事になった。2時間事に1錠を3回。それでも、じゃーじゃーが直らないようであれば、お祓いか、病院内の化学療法センターに連絡しなくてはならない。お祓いは当然、嘘だ。
1日1回か2回のじゃーじゃーなら、極楽気分で、へいちゃらなのだが。標準治療をリスペクトしようか。99%の標準治療と1%のプラスαが、『むずむずディストラクションスロウガンズ』だ。さて、どうしよう。
『短期間に限り』、は私の勝手なオリジナルルールなので、これを1%の内に入れて見よう。これくらいは私に委ねられている分だ。
そう、参考までに私の肝臓関係の主な血液検査の数値を、みなさんにお知らせしておこう。健康の参考に、不健康の戒めにしてください。
①癌転移が疑わしい。2024/02/13日
②肝臓に癌転移発覚後。抗がん剤治療開始前。2024/03/12日
③抗がん剤治療1クール終了後。2024/04/02日
④抗がん剤治療2クール終了後。2024/04/23日
⑤基準値(下限値~上限値)
AST(GOT) ①76 ②44 ③23 ➃20⑤13~30
ALT(GPT)  ①99 ②55 ③20 ➃19⑤9~41
LD(IFCC)  ①360 ②454 ③223➃170 ⑤124~222
ALP(IFCC) ①95 ②91 ③68 ➃69⑤38~113
γ-GTP ①343 ②216 ③81 ➃51⑤9~64
私は専門家ではない。この数値が示す意味もざっくりしかわからない。
取りあえず、基準値の範囲に血液を閉じ込めた。血液検査の結果の読解は多岐にわたる。医師がどの項目を重視しているのか私はしらない。52項目もあるのだ。総蛋白とアルビミンが僅かにLow。好酸球が僅かにhigh。書いていてもよくわからない。調べても忘れる。なんだそれは。それが私だ。
ああ、思い出した『脳鳴り』だ。今朝、私を悩ませた現象名だ。『脳鳴り』はよく出来たほうの私の新語だ(たぶん)。


すっかり忘れいた。
タンニン対カフェインの結果の事だ。私の腹の中では、7:3でタンニンが優勢なようだ。また、2クール目の終盤に3種類目の下痢止めに変えた事も、奏を功したのだと思う。
『ロペラミド』を含有している薬が私にあっていたようだ。実際、病院で処方された薬も『ロペラミド』だった。
正し、飲みすぎには注意が必要だ。子どもの頃からの『下痢っ子』の私に便秘の心配など要らないのだが、一応『腸閉塞』の危険がある事は『じゃーじゃー』の能力者である私の頭の方隅にも、念の為入れて置こう。

私の排便回数は1日2・3回に落ち着いた。『むりんむりん』の能力者には、まだ成れていない。いわば、その中間の『じゃむりん』といった状態の便だ。『ジャムじゃむりん』のほうが、ジムジャームッシュに語感が似ていて「かっこいいな」と、迷ったけれど『妖怪じゃむりん』の方が可愛らしいので、『じゃむりん』としたいと思う。もう、『妖怪じゃーじゃー』には会うことはないだろう。
会うとしたら、その時私はオムツを着けた状態の死ぬ直前かも知れない。

ところで、私の健康のバロメーターのひとつである『目安鼻血』もないことから、明日から『木塀』の制作に入ろうと思う。天気の心配もなさそうだ。ゴールデンウィーク前に資材を揃えておかないといけない。足りなくなる可能性もある。連休に入ったら、宅急便の動きも鈍くなるだろうから。
レンガ。玉砂利。木釘。SPF材用の金属の補強材。鉄の杭。セメントだけはもう、用意済みだ。
取りあえず防腐剤を2度塗りして、支柱を立てて大枠を造る所まではいきたい。上手く水平が取れればいいのだが。


ところで、ところで、私のエッセイのような、日記のような文章は抵抗なく『せいのほう語』を使ってしまっている。初めて読む者は面食らうだろう。意味がわからないだろう。
まるでそれは、はじめてTBSラジオで放送していた『コサキンでワオ』に偶然出会ってしまったような感覚だろうか。そうであったらうれしい。
私は、深夜ラジオのようなエッセイを書きたいのだと思う。


私はとうとう『むりんむりん』の能力者になった。
ほっとしている。いいのかどうか解らないけれど、しばらくは毎朝、下痢止めを1錠飲む事にしてしまおう。
3クール目もやはり『大しゃっくり阿闍梨』になってはいる。それ以外は久しぶりの絶好調であった。
木塀制作においては、木と木の接合部の金属のアタッチメントの精度が甘くて、軽く失敗している。やはり、横着はいけない。私の頭の中の設計図のとうりにはいかなかった。基本を無視した結果だ。しっかり土台からセメントで固めるべきであった。失敗部分はギリギリ許容できる範囲という事にしてしまおうと思う。狭い庭に不釣り合いな紅葉でそれは隠して誤魔化せる。気がするような気がしないような気がする、ことにしよう。
それと、SPF材は屋外向きの材ではないので、屋根の下など出来るだけ、雨の当たらない所に使うのがいいでしょう。それでも、ペンキや防腐材のどちらかは必須です。買いに行くと解るのですが、ホームセンターによっては10本に1本くらいしか使えるような木がないところもあります。

明日はセメントで土台を固めるだけだ。明後日には木を電動ドライバーで、ぎゅるぎゅる締めて終わりだ。予定より1日伸びたけれど、まあ良いだろう。
それにしても、全然バイクに乗れていない。バッテリーは大丈夫だろうか。バイクに乗り始めてから、3週間バイクに跨がらない日日は私にはなかった。廃車事故は除くが。『妖怪じゃーじゃー』は追い払った。『妖怪じゃじゃむりん』もいない。明日は軽く、『妖怪むりんむりん』とツーリングに行こうじゃないか。
そう、私は期間限定で『グルテンフリー』生活を始めようと思う。取りあえず『ガンかわいがり』3クール目の作戦はそう決めた。小麦粉はいたるところに配合されていて、避けるのは以外と大変なものだ。
果たして『グルテンフリー作戦』は『ガンかわいがり』に繋がるのだろうか。


しゃっくりで目が覚める。
しゃっくりは睡眠薬の上をいった。夜中の3時だぞ。庭いじりで疲れ切った私の身体を『うっぐうっぐさせる』、吐き気の副作用を止める為のしゃっくり。今朝、起きたら止まる予想だったしゃっくり。3クール目のしゃっくりは少ないなとは思っていた。

やはり『しゃっくり二千回峰行』はあった。私のしゃっくりの発作は大抵2回1セットで出る。『うっぐ』では終わらない。『うっぐうっぐ』が常だ。
止まらないし、眠れないので日課の『スクワット300』を夜中に一部消化しておこう。

抗がん剤治療の副作用も人それぞれ、ばらばらだ。『じゃーじゃー便』『しゃっくり』『毒手のような指先』『痺れ』『倦怠感』『身体に染みが出来やすくなる』『脱毛(これはまだ発症していない)』
しかし、前回の抗がん剤治療のときと比べれば、私にっとては『天国』のようなものだ。脳がしっかり機能してくれているからだ。

ところで、以前我が家に屋根屋とおぼしき、詐欺師ぎりぎりの、飛び込みセールスが多いと書いたことがあった。それからピンポンの横にプラ板を貼り付けた。丁度、私の『じゃーじゃー便』の時でもあって、珍しく私はいらついていたのだろう。1文字3センチ角のこんな文字ステッカーを注文して貼っている。『セールス不要 ブン殴ります』

まず正解は『セールス不要』だけでいいだろう。そこから間違っていた。『ブン殴ります』はまずい。私はイキすぎていたと反省している。これではトラブルに逆に巻き込まれる。
がんになってから、ある程度人生の終わりから、逆算しながら生きる癖の弊害がでてしまう。怖いものがなくなりつつある。これも大きな意味で、癌患者の副作用のひとつかもしれない。弱気になる人もいれば、強気になる人もいる。一瞬だけ強気になった悪い例が私だ。因みに私は人生で、人を(動物も)ブン殴ったことはない。

だから、新しいステッカーを注文したところだ。『猛人間注意 噛みます』とした。『ブン殴ります』は切り取ろう。『セールス不要』は残そう。『猛人間注意 噛みます』は、多少スパイスの効いたユーモリストの私の良い面が出ている。

一応、『セールスお断りします。インターホンを押すな』の縦書きの出来合いの(小さい)ステッカーは貼っている。それと横書きの『猛人間注意 噛みます』の二刀流でいこうか。


若草色の『むりんむりん』の便が出ている。
下痢止めも飲まなかった。2クール目の最後から続けている、出涸らしの茶葉を食べているだけだ。今のところ、私と出涸らしの茶葉とのマッチングはすこぶるいい。しかし、『うぐうぐ』のしゃっくりは止まらない。今回の副作用は長い。

ひとまず、明日でDIYが終わりそうだ。急遽、母親が門扉を付けたいとの要望を聞くことにした。造るより買うほうが安いので、こちらはいつでも出来るだろう。なかなか貧弱な門扉がAmazonから届いてしまったが、それは仕方がない。我が家の庭への出入り口は傾斜がキツいので、軽めの門扉を宙に浮かす形で妥協しよう。夜閉めて、朝開けるだけの代物だ。

2クール目終盤の下痢地獄から生還してから、『スクワット300』も再開出来ている。ありがとう『ワカクサモノガタリ』

今年のゴールデンウィークはキャンプツーリングにも行かれない。毎年楽しみしていたこの時期の東北の風景も望めない。私は鳥海山を見ながらツーリングをするのが大好きなのだ。私には、キャンプツーリングに行けるほどの体力はある。けれど、『ガンかわいがり』の副作用の不確定要素を考えると二の足を踏む。それが、正しいと思っている。私の身になにが引き起こされるか、私にもわからないのだ。

で、暫く使う予定のなくなったmont-bellのミニタープを、ウッドデッキの上空から目隠し用の木塀まで張ろうと思う。台風や強風のときに簡単に取り外せる工夫も必要になる。屋外から電源も引っ張って来たので、ちょっとしたバーベキューなら出来そうだ。echoスピーカーも屋外で聴けるようにした。まあ、そんな春を楽しもうか。変種の晴耕雨読の日日が続きそうだ。


3クール目に入って、体力の落ち込みをかんじなくもない。
DIY疲れか、それとも、2クール目の『ゲリラー』の反動か。立ちくらみの気が二度あった。『スクワット300』では体力の維持は難しいという事だろうか。

免疫力を上げるにはバイクで走らなければならない。
私は、やはりバイクに跨がる必要があるようだ。冬期閉鎖から開通した道を軽く日帰りツーリングしよう。それが、私にっとっての健康維持に最もよい事なのだろう。明日は酷く暑くなるそうなのでパスするが、時期を見て走ろう。しかし、渋滞は嫌だなあ。

グルテンフリー作戦は意外と難しい。ひょっとしたら逆効果なのではと、思い始めて来た。栄養が足りない気がする。栄養の補い方に苦慮している。とりあえず、ソイジョイはオーケーとしようか。もう、老眼で食品の裏面表記など読めないのだから。
蕎麦も食べたい。十割蕎麦はスーパーで売っているのだろうか。

もう、夜中かな。と目覚めたら22時であった。暇なので文章を追記しよう。
ECHOスピーカーを一階にも設置した事により、一階で「アレクサ。お気に入りの音学を聴かせて」と言うと、私が一階では基本的にジャズかアメリカンフォークソングばかり流しているので、学習して洋楽をじゃんじゃん聴かせてくれている。

一方二階では「アレクサ。お気に入りの音楽聴かせて」と言うと、ロキノン系ばかりが流れてくる。アレクサ、良いじゃないか。一階で両親もたまにECHOスピーカーを使用しているようだ。一階でいきなり『ザゼンボーイズ』が流れてきたら両親もびっくりしてしまう。上手く学習しているじゃないか。一階では、ボブディラン。トムウェイツ。ジョニミッチェル。カーペンターズなどでよいのだ。それと、ジャズで良いのだ。


『赤城南面千本桜』という名所がある。
私は赤城南面千本桜の本番は、桜が散った後の『ツツジ』だと思っている。丁度、五月の連休が見頃になる。人も少ない。駐車場にも余裕がある。

毎年東北ツーリングから帰って来ると、「お帰りなさい」と、私を迎えてくれる。忘れ去られた、名所だ。多少埃っぽさはあるが、レジャーシートを広げてあまりある広さと、静けさと、くつろげる雰囲気がある。

今年は見事に桜を見逃したので、『赤城南面千本桜のツツジ』というややこしい名前の、お気に入りの場所にゆこうと思う。その、近所にある『風の駅(道の駅みたいなもの)』の大福も私の好物なのだ。最近の私のパワー不足は大福を食べていないからかも知れない。
「待ってろ。ツツジと大福よ」

私の家系は、それほど親戚付き合いもなく。軽く疎遠なのだが、私ががんになってから、私の健康を気遣って頂いて、色々なものを頂戴している。大変ありがたい。ふきのとうも一年分あるのではないかな。
毎日、『ふきみそ』のおにぎりを食べている。幸せだ。
新潟へ、お墓参りにも行きたいな。


『ガンかわいがり』、50日が経った。
3クール目最大の副作用は、『ナントナクツカレテール』で間違いないだろう。下痢でも吐き気でもなく食欲不振でもなく、この『ナントナクツカレテール』の『テール(尻尾)』が最大の副作用だ。すべての癌患者はこの『ナントナクツカレテール』の尻尾に悩まされて、四苦八苦しているのだろう。
早く『ナントナクツカレテール』の尻尾の在りかを突き止めなくてはならない。おそらくそれは、『ナントナクの木』から、ニョッキニョッキに生えた、尻尾に似た枝だろう。尻尾というくらいだからフサフサしているのかも知れない。私は地中海沿岸の乾燥した地に自生している。ハーブの一種ではないかと想像を巡らす。巨大化したローズマリー。

立生のハーブが樹木化した『ナントナクの木』から生えた枝。通称、『ツカレテール』の尻尾。私は夢の中で『ナントナクツカレテール』の尻尾を煎じて飲もう。「夢の私よ、頼んだぞ」、地中海へ行くんだ。千の尻尾の枝が生えた観音様のようなローズマリーだ。手がかりはその匂いだ。
それを飲めば、『ナントナクツカレテール』から解放されるはずだ。
ユーラシア大陸を横断。カワサキW650で行こう。夢のなかを行け。夢の砂塵のなか『ナントナクツカレテール』を求めて旅立つのだ。ついでに、すべての戦争を止めて来い。千のローズマリーの尻尾。和名『ナントナクツカレテール』を。きっと、その木の中ほどには、ハックルベリーが住んでいるはずだ。ハックルベリーから『テール』を分けて貰おう。


昨日は、久しぶりにカワサキW650で走った。
ツツジを、むさぼるように、乱れるように鑑賞した。森林浴に興じ、大福をたらふく食った。『赤城南面千本桜のツツジ』は見頃であった。そして、連休中でもあるのに、ガラガラだった。
『三夜沢赤城神社』あたりのツツジと『赤城南面千本桜のツツジ』は南北の通りに面して咲いている。赤城山の傾斜もあって多少の高低差をうんでいる。それが、南北に咲いているツツジの見頃を長くしている。
今日からは暫く、曇り空とにわか雨の日日が続くようだ。濡れそぼったツツジも艶があり、よいだろうが、『三夜沢赤城神社』のほうのツツジは足元も悪く、泥だらけになるので、行かれる方はグリップのある靴で散策してください。
さて、カワサキW650での久しぶりのツーリングは最高だった。
ほんの1時間くらいではあったけれど、私が私に成れる時間がそこにはあった。このバイクで走ってこその私である。あらためて、そう、思った。
本当はもっと走りたいのだけれど、2クール目の2週目あたりから酷い『ゲリラー』がはじまった事もあり、まだ無理はしない。
バイクは直で腹に風を受けるので、急に体調が悪くなる事がある。癌に罹患する前から、夏場のツーリングでも使い捨てカイロは手放せなかった。そんな私だから、人一倍『走り漏らし』の危険性があるのだ。それだけは、避けたい。


たまに詩い
たま詩いの
たまに詩い
たまに強い
「タマニシイ、タマニシイ」
たまにはよい詩い
もう、酔わない詩い
たまに詩いの
たま詩いの
たまたま、またまた、詩いの、いのち、すう
たまたま、またまた、詩いの、いのち、はく



毒手がどんどん広がってきた。
手の甲はもとより、手の平も薄墨色だ。1クール目は、指の第一関節より上だけだったのに。3クール目で一気に勢力を拡大してきた。
信長死後の秀吉みたいだ。私の身体のなかの家康。野放図に版図を拡大する秀吉に対抗しておくれ。

もはや、ウッドデッキに使用した、『木クレオソート』という防腐材の色と遜色がないまでに、『黒毒手化』が進行している。
強そうではある。けれど、しっかり『キレイキレイ』で手を洗っているのに、黒々しているので清潔感はない。強さと清潔感の両立は難しい。じっさいは無害だし。見かけ倒しなのだ。

ところで、私は『グルテンフリー作戦』に慣れてきてしまった。こうなっては、続けるほかないだろう。思い返せば、なぜ今まで放っておいてきたのか不思議ではある。ラーメンを食べれば腹を下す。ケーキを食べれば腹を下す。ピザを食べれば腹を下す。パンを食べれば腹を下す。乳製品を食べれば腹を下す。「週末にかけて腹を下して、腸を軽くしてから月曜から働こう」そんな暮らしを本当にしていた。

腹を下す事を予測してまで、金曜日か土曜日にそれらを食べていた。「日曜日に調子を整えれば良い。それだけだ」そんなふうに、だ。ありえないだろう。冷静に考えるとかなりおかしい。
小麦食品は美味いのだから仕方ない。下痢と等価交換していた。また、腹を下すことに慣れ過ぎていた。『ゲリラー麻痺』の人生だった。私の腸は子どもの頃から、常に炎症を起こしていたのではないか。

学校給食の弊害もあるだろう。鼻をつまんで牛乳を飲んだり。給食を食べきるまで1人残されたり、まったくの無駄だった。戦前の悪しき慣習は80年代にもあった。というより、今もあるのだろう。

現在。私の食生活は異常の極みにある。
栄養士の言うことを(あまり)聞いていない。それも仕方がない。この十数年、毎日、納豆とヨーグルトを食べてきたのだ。それでも、大腸癌になるのだから。
私は日に数度、出涸らしの茶葉を食う。蕎麦は十割だけ。間食にはソイジョイ。ソイジョイがグルテンフリー食品であることの確認は取れた。あとは、フェットチーネグミなのだが、おそらくグルテンフリーなのではないか。そう、思っている。AIに訊いたら、だいたいのグミが米粉で作られているが、一応自分で確認してくれと言われた。リスク回避の素気ない返事だ。
グルテンフリーに限らず、腸に炎症を起こしやすい食べ物は、基本抜いている。小麦は悪ではない。炎症が悪いのだ。

私の最近の文章には、申し訳ないところでもあるが、『便』のことが多く書かれている。昨夏『盲腸(大腸)がん』に罹患したので、当然と言えば当然と言える。それと、『ガンかわいがり』中は便に変化が起こりやすいからだ。この間下痢を放置して「死んじゃいますよ」と看護師に軽く説教されたことも関係している。
しばし、我慢して頂きたい。刻々と私の体調が変化しているからだ。それを、書いておいたほうが今後の参考になるだろう。

『ワカクサモノガタリ』の便が出ているのは、先日書いた。
草食動物の馬とか鹿の便に近い。『バカによい便』が出ている。そして、『新しいおならのリーダーズ』には会っていない。『無臭屁』と『無臭便』の毎日がつづいている。『消臭力』も『ファブリーズ』もいらない。ただ、『ガンかわいがり』の副作用からくる『ゲリラー』の気もあるので、下痢止めは、時々飲んでいる。

1・2クール目であんなに匂っていたのに。どこへ行ってしまったのだろうか。チャラいおならになったものだ。一般的に腸によいものとされている食品は、ほぼほぼ絶っている。栄養士の言う真逆を行っている。
もちろん、参考にはさせて貰ってはいる。体重はもう少し落としたい。

私のここしばらくのテーマは『脱炎症』だ。身体の外からはわかりにくい。勝手に私は推測してしまうのだけれど、身体内部の『炎症』が、これからの健康の目安の一つになるのではないだろうか。素人の戯言ですが。いちばんわかりやすいのが『ゲリラー』だ。


うまれては 〇
よくそだつ 口
つのはえた 凸
おちついた 口
おとろえた 凹
わすれたり ハ
ふりかえる 〇、口、凸、口、凹、ハ
つづいたり 、
おわりには 。

四十九の私は、落ち着いた口と衰えた凹の間に暮らしている。


雨だ。しとしと降っている。
このところの庭いじりで疲れていたので、丁度よい休みになった。そもそも、庭いじりとか、本当はやらないほうがいいのだ。
土いじりをすれば、ミミズ。謎の幼虫。ダンゴムシと出会う機会が増える。
その者たちは、おそらく『ガンかわいがり』中の私が触っていいものではない。

めんどうになって手袋を外してしまう。手は傷だらけになっている。
そこに、細菌でも入り込んだら大変なのだ。でも、気分転換と少しの労働を兼ねて庭いじりをしてしまう。明日は、ローズマリーとラベンダーの周りに白石を敷き詰めようと思っている。晴れるのだろうか。

一度、柔らかい土の上から敷き詰めたら、白石が泥だらけになって白石の意味をなくして途方に暮れていた作業のやり直しをする。私は、手間と暇をかけてよく失敗をする人間だ。ホームセンターで3時間熟考した末に買い求めたアルミ棒が強度不足で、寸足らずで、取り付け器具の径が一回り小さくて失敗をした。

私は、3時間立ちっぱなしで熟考する集中力にかけていた。
アルミ棒は大物なので送料も高い。Amazonを見ながら寝転がりながら「ふむふむ」と考えを巡らすことが出来なかった。
最近は、ネットショッピングで大失敗することも減ってきた。失敗に失敗を重ねてきたからこその成果でもある。

あ、違う。
それは、酔っぱらいながらポチってないからだった。
『アル中買い』を止めたからだ。もちろん、この場合の『アル中』は『アルコール中毒』ではない。
私は、癌の転移を契機に景気よくアルコールは絶ったのだ。


私には、立ちくらみの気がある。
また、我が家の1階のエアコン横には、あるはずの障子が、ない。
むかし、エアコンにリモコンが付いていない時代。エアコンのスイッチを押しにいって、私が腕を伸ばした瞬間に、気を失って窓側に倒れたのだ。障子は、ばらばらになった。窓硝子は無事だった。私が人生で倒れたのは、その、一度きりだ。

在宅していなかった両親には、帰宅後。兄弟で『プロレスごっこ』をしていたのではないかと疑われた。そのながれで、未だにそこだけ障子がない。それから、立ちくらみで倒れたことはない。が、立ちくらみの気はある。

この数週間の間にも、庭いじり中に『くらり』と、しゃがみこんだり。柱に取り付いて立ちくらみをやりすごす事があった。私はむかしから、鉄分が足りていないのかも知れない。3週間に一度の尿検査では血尿はでていない。ひとまず、サプリを摂取してみよう。

あるいは私が『便潜血師』の能力者である可能性もある。
昨夏の大腸検査では「貧血の気はありませんか?」と訊かれた。「ない」と答えてしまったが、振り返ってみると、たぶん「ある」のだろう。
医師が、「ほら」と盲腸がんを内視鏡でつつくと、じわりと血に染まる大腸内を観るのに夢中で『空返事』になっていた。

スポーツドリンクを買って置こう。因みに、夏場のバイクツーリングのときには、シートバッグの中に『ポカリ』を何本か入れてある。休憩事に補充している。問題はその休憩時間と回数が少なすぎる事でもあった。
そこは、改めようと思う。最近は、シートバッグのなかに折りたたみ式のチェアも入れて、どこでも休憩が取れるようにはしてある。


我ながら、よく毎日書いているな。と思う。

今年の大河ドラマ、『光る君へ』が、面白い。
紫式部だけでなく、それぞれの登場人物たちも『書く』ことを、寄る辺にして暮らしてるようだ。そのあたりが、いまの私にぴったりなのだ。
私も、いま、書く事を寄る辺にしている。まるで、平安貴族のようだ。
ドラマを観ていると「日記でも書いたら」という台詞もたびたび出てくる。歴史的な事実でもあるので、伏線でも何でもないことながら、いちいち面白い。これからは、『書く』という現代性の問題点も含めて、脚本家は『光る君へ』に上手く落とし込むのかも知れない。
書くことによって、傷つく者があまりにも多い。
私も書くことによって、かつての恋人を傷つけたことがある。まったくもって、恥ずかしいことをした。今も、そうかわらない。『がんサバイバー』という語が「ダルくてダサい」と書いている。傷つく人もいるだろう。

私は、『むずむずディストラクションスロウガンズ』のほうがいいとハッキリ書いている。なんだそれは。私のほうが断然おかしいのだ。半分ギャグだと思われているだろうけれど。伝わるかどうかもわからない語だけれど。本気で『むずむずディストラクションスロウガンズ』のほうがいいと思っているのだ。普遍性はゼロの語だ。私のほうがどうかしているのだ。
それでも『書く』という寄る辺からは離れられない。
たまには『書く』ことから離れるだろうけれど。無理矢理書いているわけでもない。それに加えて、私は癌患者でもある。まあ、一月空いたら「なにかあったな」と思ってくれたらいいのではないか。
いまのところ、突然終わる兆候はない。元気です。

あ、2クール目のまとめです。テキトー編集です。2万字ありました。よほど暇な方どうぞ。改めて、自分でテキトー編集がてら読んでみました。なかなかよい出来でした。自分で自分を褒めます。
十代、二十代の頃の多感な時期に、向田邦子とナンシー関を読んだ成果です。49歳で文才が開花期を迎えています。嘘です。(リンクは邪魔なので削除しました)


なんてことだ。
来週の火曜日(5/7日)で、3クール目の投薬期間が終わるというのに、天気が悪くなるではないか。
来週の体調次第では、群馬~栃木~福島~新潟~群馬の日帰りツーリングを予定していたのに。
出来れば、道の空いている平日に走りたいのだが。

今の私にとって、気温は高ければ高いほどいい。
とにかく、腹を冷やしたくはない。使い捨てカイロもバンバン貼るつもりだ。どうか、気温よ上がってくれ。30度を超えたとしても、私は文句ひとついわない。インナーダウンに、腹巻きに、革ジャンかモッズコートを着ていくつもりだ。

そして、泊まりの予定でもないのに、替えの下着と、替えのデニムを持っていくのだ。
そこまでしてまでバイクで走る必要があるのか、そんな疑問も沸くだろう。
私の答えは、「圧倒的に、走る必要が私には、ある。のだ」
私にとって、バイクで走る事は『栄養素』のひとつを摂取するようなものだ。抗がん効果だってあるに決まっている。

『ビタミンハシル』だ。
へとへとになったっていい。ゴールデンウィーク明けだ。どこだって泊まれるだろう。ただ、『走り漏らし』は避けたい。たまには、神仏にすがろうか。「なるようになりませんように」と。いつもとは正反対でどうだろうか。お願いします。

そう、私はいままで「なるようになりますように」と、神社仏閣で参拝してきた。ここらで、変えてもいいのではないか。そもそも、私の人生は「なるようになっていない」のだから。
古事記などを軽くさらって読んだだけでも、日本の神たちがへそ曲がりである事がわかる。ここは強気でいこう。私はへそ曲がりであるばかりか、へそに穴を開けて腹を「かっさばかれた」手術を受けた者だ。見方によっては切腹だ。私は、一度死んだようなものなのだ。
これから私は「なるようになりませんように」と、一生参ることを誓おうではないか。

神仏は元来、『パンクっ気』がある。荒ぶることを良しとしている者だ。奴らが素直なわけがないのだ。参ることは止めないでおこう。参ったら参ったですがすがしい気分にはなるのは確かだ。不敬であるが敬虔でもある。私には、うまれながらの秘匿された『パンクっ気』があるのだ。神仏混淆のように、『ユーモアっ気』と『パンクっ気』と『ニヒルっ気』が混淆したのが私という生き物だ。そろそろ御開帳してもいいだろう。


もう、十年以上も前の話になる。忘れていたけれど、ちょうど、5月1日に私は、『フラレタ』のだった。私は心のなかでたぶん言った「ちょまてよ」、そのものまねギャグが当時すでにあったかどうかは、わからない。でも、それに準ずる「ちょまてよ」が、私の心を動揺させていた。

そして、あろう事か。私は、一瞬、バイクの運転方法を忘れた(本当にだ)。ギアチェンジがギクシャクしていた。「あれ、あれ、あれれれ」、私は、安全のためバイクを側道に寄せた。二つ折りケータイで『バイク 運転 ギア』とか『バイク 運転 クラッチ』と検索したことをいまでも覚えている。こういう非常時に人間の本性はあらわれるものだ。私は冷静に対処して『フラレ事故』を未然に防いで見せた。
そもそも。『フラレタ記念』でバイクの運転方法を忘れてはいけないのだが。それほど、ショックだったという事だ。

「はいはい、わかります、わかりますとも、こうね、こうね」と、ケータイの文字をなぞりながら、過呼吸気味になりながらも、『声に出すフラレタ日本語』で動揺を抑えた。同時に、バイクの運転方法と私を取り戻す事に成功した。「頭が真っ白になることってあるんだね」と、はじめて認識した。というより頭が「パンっ」と弾けたような感じでもあった。私は、こうしてGWに『フラレ師』の能力を上げる事に成功した。

ケータイ一本の連絡で、「サクッと」でフラレるものなんだな。
そうだ、栄養を取ろう。私はコンビニに寄って、思い出したてのバイク運転能力で『キットカット』を購入した。「パリッと」ふたつに割って「サクっと」食べた。これほど、『フラレタ記念』に相応しいチョコ菓子があるだろうか。みなさんにもお勧めしたい。私の頭に糖分がまわり、こうして私は落ち着いた。


それからというもの、毎年、GWには決まって震災後の東北にキャンプツーリングに行くようになった。当時はまだ、キャンプブーム前夜といったかんじで、それほど東北のキャンプ場も混雑していなかった。
最初はGWの東北の気温がわからなくて眠れない夜を過ごした。最低でも、夏の道北、道東の北海道ツーリングくらいの装備は必要だった。それ以上でもいいくらいだ。キャンプギアも、今ほど、安価ではなかった。底冷えで、腹が冷えて、夜中に何度もトイレに通った。
『身体が弱いキャンプ好き』も世の中にはいるのです。それが私です。

毎年恒例の『東北キャンプツーリング』も、天気次第では無理をせず、宿で連泊をして、身軽な装備で東北を縦横無尽に走るようにもなった。歳相応の走り方を覚えたのだ。

なぜ、東北に毎年行くのかを書き忘れていた。震災後の復興の一助にでも
なれば、という気持ちと。東北の道がバイクで走るのに最高だからだ。道も空いている。適度なワインディングもある。北関東からの交通の便もいい。そして、景色がいい。まだ雪を被った鳥海山。磐梯山。岩木山。遠野。あまたあるキャンプ場。ただ、海辺の道は混雑しますので、私は避けます。

そして、東北を南下して北関東の自宅に向かう道すがら、『フラレ記念道』を通り、キットカットを食べて。胸がきゅううううっとなるのを、高見から楽しむのです。もう、バイクの運転方法を忘れる事はない。スマホもある。大丈夫だ。

写真は2023年のGW。東北ツーリング中のカワサキW650です。
この後、よそ見してコケます。もしくは、コケた後の写真です。どっちだったか忘れました。いや、コケたのは2022年だったか。失念した。右のサイドボックスに申しいわけ程度に塗った傷隠しのペイント跡があるように見える。(これも邪魔なので削除した)

今年は、なかなかロングツーリングに行くチャンスがない。日帰りツーリングで何処かへゆこう。


二の腕にある、腹痛に良いとされるツボを押した。
翌日。酷くアザになって、しこりのようなものまで出来た。おお、私の身体と体調はどうなっているのだ。ツボを押しただけでアザになるのか。強気で押し過ぎたのか。アザは理解できる。しこりはなんだ。

まあ、点滴を打つところでなければいいのか。炎症が起こりやすい身体になっているのだろう。『ガンかわいがり』とはそいうものだ。
日日是病。日日是学。日日是がんかわいがり、だ。面白いではないか。
ふん。私の部屋の簡素な神棚に「なるようになりませんように」と手を合わせよう。そして、綺麗に拭いてあげよう。

神を戸惑わせて見せて、願いを叶えさせる駆け引きの技だ。昨日からはじめたルーチンでもある。神はどう動く。試されているのは神側だ。ボールは神側にある。このエッセイは神仏に向けられた『呪』だ。どうでる。
とりあえず、私に盛り沢山の言葉をよこせ。『がん』は二の次でいいのだ。
神仏よ。これが、『むずむずディストラクションスロウガンズ』だ。

ところで、私の『春の庭いじり』が終わった。
ウッドデッキの上を3m✕3mのタープをかぶせた。台風の時には、簡単に撤収(5分)出来るような工夫もした。秋までのDIYはこれにて完了した。
終わりだ。もう、なにもしない。ウッドデッキの日陰上でぼうっとするだけだ。事実上、私は隠居の身だ。

私は、いつなんどきどんなときにも腹を下す可能性の塊になった。
薬は確かに効いた。しかし、私が恋い焦がれた『むりんむりん』の便ではない。どうしても、『じゃむりん』止まりなのだ。
抗炎症作用の効果を期待して食べている『ブルーベリー』を休むときがきたのかもしれない。その代わりに『フェットチーネグミ』を解禁しよう。

私はタダでさえ酸っぱい『フェットチーネグミ』にクエン酸を振りかけるほどに、『すっぱ好き』なのだ。もう、だれも私を止めることはできない。
5パックを深夜に一気食いしたりする。パソコンが『すっぱ粉』だらけになる。このパソコンが壊れたとしたら、原因は『フェットチーネグミ』とクエン酸だろう。


サカナクションの山口一郎氏のドキュメンタリーを見た。
『うつ』であるという。氏いわく、「キャパシティを超えてしまった」
「だれでも、うつはある」、に私は同意する。
私は『不安神経症』と『むずむず脚症候群』を患っている。
名付けて『鬱鬱不安頭』という。

私のキャパシティを超えたきっかけは、『抗がん剤治療薬』だったと思う。
4日と半日で発症して、5日目で毎夜『自死』が頭をよぎった。
そして、抗がん剤治療を止めた。それから1週間、抗がん剤が身体から抜けてもその症状は治まらなかった。
夜、『自死』を踏みとどまれたのは、カワサキW650があったからだ。

『ルンルンパラダイスヘッド』という語がある。
これは、カワサキW650で走っているときの私の頭だ。昼間の『ルンルンパラダイスヘッド』のおかげで、命をつなぐことが出来た。
『鬱鬱不安頭』の発症から、10日後くらいで自ら進んで心療内科を受診した。処方薬を飲んで、ほぼ1日で私の頭の霧は晴れた。けれど、副作用の眠気と倦怠感はなくならない。

この間、『サカナクション』もたくさん聴いた。
正直言えば、カワサキW650の恍惚までにはいたらない。それでも『ルンルンパラダイス』くらいには私の気分は上がった。その音楽に感謝だ。その、山口一郎氏が『うつ』を患っている。「ギターを見るのも嫌になるときがあった」と言う。
私は、幸せなことにカワサキW650を見るのも嫌になる事はなかった。そのあたりを鑑みると私より症状は重かったのかも知れない。

私は何度か同じ題材でエッセイを書いている。
それは、心療内科や精神科を早めに受診してほしいからだ。私は私の頭の中の異常に疑いをもたなかった。すぐに動いた。自死がチラついたり、遺書を書き殴るなんて異常に決まっているのだから。

因みに、もう治ったかなと勝手に薬を止めると、私の場合、頭の中から「シャンシャンシャンシャン」鈴の音が聴こえます。サンタクロースが大勢でやってきます。かなり喧しいので薬を止められない。断薬、減薬はしっかりと医師と相談しながら段階的に減らしていったほうがいい。

因みに、因みに、私の場合、ステージ4のがん持ちでもあるので、前回とは違う抗がん剤の服用もはじめている。さらにややこしい。多いときには、日に16錠もの薬を飲んでいる。
朝6錠。昼1錠。夕食後7錠。就寝前2錠。
抗がん剤の副作用の下痢が落ち着けば3錠減らせるのだが。いまいましいことに下痢がおさまらない。

もうひとつ。心療内科や精神科の扉は、『自死』をする力の何十分の一の力で開けられる。それを知ってほしい。けれど、その扉を開く力が、子どもたちにもあるのか私は知らない。noteには学校の先生方も大勢いる。その方たちに任せよう。


ごはん〇。
ごはんは腹を下しにくい。食べ過ぎなければ。
ゆで卵〇。
動物性タンパク質の摂取の必要にかられて食べてみたら、私の身体にはあっていた。
ゼリー飲料✕。
昨夜、水代わりにゼリー飲料で下痢止めを飲んだ。
『すぽぽぽぽん』の便だった。
ブルーベリー△。
ブルーベリーも、『すぽぽぽぽん』だった。
アーモンド△。
食べ過ぎなければいい。つまむ程度ならば。でも、私は私を止められない。
こちらも『すぽぽぽぽん』だ。
豆類△。
これがいちばん『すぽぽぽぽん』だ。
フェットチーネグミ〇△✕。
フェットチーネグミを愛しすぎているので、正当な評価がくだせない。
ちょくちょく食べているのでわからない。

私は私の便を4段階に分けている。
下から『じゃーじゃー』『すぽぽぽぽん』『じゃむりん』『むりんむりん』だ。先日までは3段階だった。下痢止めのおかげで『じゃーじゃー』はなくなった。『じゃーじゃー』を切り捨てるのも忍びないので、私の温情で残してあげることにしたのだ。

新規の『すぽぽぽぽん』便とは、『じゃーじゃー』よりは手応え、尻応えのある便のことだ。水鉄砲ではなく。豆鉄砲の便だ。『すぽぽぽぽん』とした。尻応えがあるのだ。『じゃーじゃー』に比べれば、尻への負担も少ない。『出し感』も悪くない。しかし、私の目指すところはあくまで『むりんむりん』の便なのだ。

つまり、適度に水分を含んだ食べ物がいいのだろう。
試していないけれど、きっと、『おかゆ』などでもだめだろう。水分過多だ。ごはんとゆで卵系の絶妙な水分量の食事がいいのだ。
肉じゃがも〇だろう。絹ごし豆腐は✕か、木綿で△か、厚揚げなら〇。
一般的な野菜は難しい。食物繊維が豊富過ぎると一日中腹が「ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる」と、鳴り止まない。腸が過活動になる。

いっそ食べないという『ファスティングフェス』も取り入れながら、私なりの正解を見つけなければ。
『ガンかわいがり』58日目にして、まだわからない。
24時間中、腹にカイロを貼っている。

ところで、私は、井上尚弥選手の試合の興奮から覚めやらない。
今夜は革ジャンで眠る事にしよう。どうしてなのだ。数えたことはないけれど、『私七不思議』のひとつがこれだ。今夜は革ジャンで眠らなければならない。私の中の『原人』の成分が治まらないのだろう。私は、原人が狩りをした後の興奮状態の時を超えた追憶をしているのだろうか。
どうしても、革をキシキシさせて眠りたい。私にはパジャマ用の安物の革ジャンがあるのだから。


5/7日に、3クール目の投薬期間が終わった。
さあ、雨降りのなかの6日間の休薬期間がはじまる。
ところで、私の『毒手』は順調に薄黒ずんでいる。これが、だんだんと顔にまで広がりつつあるように思う。これは、当初から予想されていた副作用のひとつだ。ただ、私の『春の庭いじり』で日焼けした可能性もある。

日焼け止めと、帽子を被っての作業でもあったので、どちらの影響なのかわからない。それに『マルガリッタヘア』に変えたことにより、鏡を見る機会も格段に減っているので、いつからこのようになったのかよくわからないのだ。とつぜん、「黒くね」と思った次第だ。もし、『毒手』の一種であるならば、例によって名前を付けなくてはならない(普通はそんなことしない)。

毎度、毎度、私のセンスが問われる大切な遊びだ。
『毒』は入れたい。『毒顔龍』でどうだろう。読み方は『独眼竜政宗』と一緒だ。『毒顔龍せいのほう』の誕生である。
必殺技も考えなくてはならない。『毒手』は元々が有りものだったので、爪先で敵の皮膚を「ぴっ」と引っ掻けば、全身に毒が回り私は勝利することができた。

しかし『毒顔龍』の必殺技は難しい。顔が薄黒ずんでいる、『毒顔龍』には意味がなくてはならない。「ぴっ」と皮膚を引っ掻く程度では倒せない敵もいる。そのための『毒顔龍』だ。それが、高尚なセンス遊びというものだ。
必殺技は『キッス』がいい。『キッス』で敵を倒すのだ。
49歳の平凡顔の『毒顔龍』が、敵を『キッス』でばったばった倒すのだ。
果たしてその必殺技名は、『毒キッス』でいいのだろうか。
『毒口』『毒すい』『どくすい』『毒紅』『毒紅キッス』、私が女であったなら『毒紅キッス』でよかっただろう。しかし、私は中年男なのだ。

『毒ちゅっ』でいこう。
ギャップ萌えというやつだ。『毒ちゅうちゅっ』でもいい。二度、必殺技が必要な敵もいるはずだ。それでいい。
いや、いや、まて、『ちゅう毒キッス』もいい。『ちゅうちゅう毒キッス』もいい。そのどちらかにしよう。

私のくだらない思考過程はこのとおりだ。
こういう者が心(頭)を病むのだ。くだらないことにこだわりすぎる。どこかで『ちゅうちゅう毒キッス』を食らったのかも知れない。

昨日の私の食事を書いておこう。
朝。バナナ。フェットチーネグミ。
昼。焼きせんべい5枚。アーモンド5粒。
夜。わらび餅。しじみ汁。フェットチーネグミ。
『ファスティングフェス』を開催しなければならない。腹を下すのが恐ろしいからだ。繊細な食事量の調整が必要になる。これしか方法がない。
飲み物は、緑茶。ポカリ。たまに珈琲だ。
サプリも摂取したくない。数日はこんなかんじで過ごす事になる。
これでも『スクワット300』は続けよう(左膝が痛いけど)。
『コーモン60』も続けている。たしか、3クール目は(ぎりぎり)漏らしていないはずだ。成果はでている。『漏らし知らず』でこのまま行きたい。

そう、久しぶりに『X』で愚痴を世界に向けてこぼしてしまった。
抗がん剤治療中の腹下し用の食事はないのだろうか、と。
『水分量50食物繊維30』とか『水分量10食物繊維0』とか、それぞれの抗がん剤治療中の患者が選べる食事がほしい。
いくらでもつくれそうなものなのに、なぜないのだ。需要がないのか。私だけ特別に腹を下しやすいのか。疑問だ。「消化によいものを食べましょう」、はテキトーなのではないのか。そこに、ちゃんとしたエビデンスはあるのか。「消化によいもの」はもう、さんざん食べた。『じゃーじゃー』になるだけだったぞ。

医療関係者も栄養士も言いにくいのだろうけれど。結局、「あんまり食べるな」が正解なのだろう。『栄養不足』の不安から、「食べるな」とは患者に言いにくいのだろう。患者自身が、『栄養不足』と『ファスティング』を天秤にかけなければならない。そういうことだ。
そして、あまたある食品メーカーは一刻も早く『抗がん剤治療中の患者用』の腹下りにならない食事を開発してほしい。


我が家に訪れた『ピンポン連打小僧』の件から、一気にここまで来た。
門扉の取り付けも終わった。あとは、どんなふさわしい文字で、セールスを断るかだ。『セールス不要 ブン殴ります』のステッカーも10日間くらいは貼り付けていた。しかし、これでは要らぬトラブルを我が家に招き入れることにもなる。『ブン殴ります』は剥がした。いまは黒字で、『セールス不要』と、小さな縦書きで『セールスお断りします。インターホンを押すな』だけだ。これだけでは、私には物足りない。セールス者にとっても、同様だろう。セールス者には、一瞬たじろいでもらわないといけない。

『猛人間注意 セールス不要 噛みます』
私はこれを玄関に貼るつもりだ。『セールス不要』は生かそう。ひとり暮らしだったら『猛人間注意 噛みます』にしただろう。けれど、老齢の両親のこともある。ぎりぎりの線がこれだった。
犬を狩っていれば、『猛犬注意』でよかった。しかし、いい大人が嘘をついてはいけない。当然、『猛人間』とは私のことになるだろう。

当初『噛みつきます』も候補にあがってはいた。
『噛みつきます』は前のめり過ぎるのではないかとの疑問がわいた。自ら進んで噛みにいく印象を与えかねない。これが、日本語の難しさと面白さだ。
だから『噛みます』とした。
「なにもなければ噛みませんよ。なにかあったら噛みますけれどね」、そんなかんじで『噛みます』とした。

『ユーモアっ気』と『パンクっ気』と『ニヒリっ気』を混淆させて、センスで包み込むのは難しいものだ。
今回は成功だろう。私は力を尽くした。勿論、そこには、サッカーウルグアイ代表のスアレスへのリスペクトがある。スアレスは試合中に相手を噛んだ実績がある。マイクタイソンのように両手がグローブで塞がっていたわけではない。五体は自由だった。そのなかからスアレスが選んだのが『噛む』だ。どうしてなのだ。わからない。スアレスにしかわからない。本能だ。偉大なサッカー選手はときに突飛な行動を起こす。ジダンの頭突きもそうだ。

私はこれを面白がる。相手とのどんな差別的なやり取りや挑発、侮辱があったにせよ。相手の足をへし折るとか、殴るとかではない。相手の選手生命を奪う暴力行為だってできたはずなのだ。そう考えると、彼らが紳士に思えてくるではないか。本能的な暴力から、『噛む』『頭突き』を選んだ両者が好きなのだ。チャーミングではないか。私からすれば、頭に血が上った作為的な『足裏タックル』のほうが遙かに、野蛮なのだ。足裏タックルは選手生命に関わる極めて悪質なものだからだ。『噛む』『頭突き』には愛嬌しかない。

ということで、我が家の玄関には3㎝角のまあまあのサイズの文字が貼り付けられることになる。その為にプラスチッックの板まで買ったのだ。
『猛人間注意 セールス不要 噛みます』だ。


これでいい。『猛人間注意』『噛みます』が、赤字の柔らかめの『丸ゴシック体』なのがいい。これで黒字の『セールス不要』が際立つ。私の計算どうりだ。後はおとなしめで控えめな私が『猛人間』に変身できるかどうかにかかっている。


『がんかわいがり』60日目がはじまる。
おそらく、6月頃になれば『CT』『MRI』『レントゲン』等の検査をやるのだろう。前回は3月頃だったはずだ。それまでは、この『がんかわいがり』に、有用性があるのか誰もわからない。

たまには『がんかわいがり』の説明をしよう。
私のエッセイには、不勉強による『せいのほう語』が多い。これは禁じ手だ。私は、文章から重さを取り除きたい。全うな評価を得たいならこんな文章でエッセイを書いてはいけない事は知っている。でも、かるくしたい。
『がんかわいがり』とは、抗がん剤治療の言い換えだ。相撲界の悪習であるところの『かわいがり』からきている。

相撲界では『かわいがり』の名を借りた『いじめ』『しごき』があった。
死者もでている。一昔前の相撲界の悪習がいまはどうなっているのか私は知らない。そんな語を拝借している。『がんかわいがり』は、がん細胞を、かわいがってくれる。それだけならいいのだが、『がんかわいがり』は正常な細胞をも『いじめしごく』こともあるのだ。ぴったりなのだ。

突然、使わなくなる語もある。例えば『ゲリラー』だ。『ゲリラー』という語に私が飽いた。また、『腹下り』『腹下し』としても、文章に重さが出ないことがわかったからでもある。

そう、私は下痢止めの限界を知った。
これからは、整腸剤の探求に力を注ごうと思う。下痢止めに比べて、整腸剤の種類は豊富だ。それは、1日2日で効果がでるものではない。最低1クールは飲もうと思う。さすがに『腹下り』に拍車がかかれば止めるが、現状維持なら『良』としよう。飲んだ瞬間「ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる」と『腹鳴り』がしたらどうしよう。「ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる」にあわせて踊ろうか。難しい踊りになりそうだ。

私は納豆とヨーグルトの限界を知った。
その、納豆と私が好んで食べていたヨーグルトに入っていない善玉菌を、整腸剤から摂取するところからはじめよう。まず、近々の優先順位を決めなくてはならない。
1。腹下りを止めること。排便回数3回以内。
2。頭の中身を正常に保つこと。正しい判断を下すこと。
3。肛門括約筋を鍛えること。鍛えないと、漏らす自信があるからだ。
4。安心して、自由に外出できるようになること。散歩。
5。ツーリングに行くこと。

近々の優先事項に癌を直すとか直さないとかはどうでもいい。自覚症状のない病気は後回しでいい。だから、グルテンフリーだろうがなんだろうが、もう、どうでもいい。『腹下り』が止まれば、極論。発がん性物質を食べる事でもなんでもいいと思っている。がんのまえに『腹下り』で私は精神を病む。数日『腹下り』がつづくと「シャンシャングリランシャングリラン」と、頭の中で音がするからだ。
なんとか、『鬱鬱不安頭』の薬でそれは抑えられているが、いつ決壊するのか私にはわからない。

まあ、加工肉や揚げ物で『腹下り』が治まるとも思えないので食べないけれど。アメリカンドッグは解禁するかもしれない。整腸剤の『ビオスリー』を取りあえず、本日から飲む事にした。『ファスティングフェス』の最中でもある。これは『カロリーメイト』の力を借りよう。あの『パサパサ感」と栄養が私には必要だ。グルテンどうこう言ってる場合ではない。

できるだけ、皆さんの参考になるように商品名は隠さないようにしたいと思う。これは私の体調に、合う、合わないの話だからだ。決して悪口や誹謗中傷ではない。だから、『ソイジョイ』は一休みだ。豆類全般が一休みになる。赤飯も大福も一休み。枝豆も控えよう。袋の口が開いたアーモンドもある。これは一気食いすればいいか。私の大好きな『ごんじり』も食物繊維が豊富だ。1日3本としよう。


毎夜、腹下りで目覚める。
ありがとう、漏らす前に目覚めてくれて。感謝しよう。
2クール目のこの時期も『腹下り地獄』だった。投薬期間が終わる前後に訪れる、『地獄の腹下り』だ。

ついでに頭のなかから音もする。「シャンシャングリランシャングリラン」、そんな、テクノ系の音だ。
瞬きをしたり、首を傾いだりするたびに、鳴る。抗がん剤の離脱症状なのかもしれない。もしくは、私が体調不良の底にある証拠か。『じゃーじゃー』便だ。

妖怪じゃーじゃーがあらわれた。
「起こしてあげたのはおいらだぜ」
「そか、かなり、感謝している」
妖怪じゃーじゃーなりに私に手心をくわえてくれているらしい。
「腹をパンチして起こすのだ」
「う、それは止めてほしい」
「そうでもしないと間に合わないぜ、それと、コーモン60をコーモン100に増やしたほうがいいぞ」
「おお、それならたやすくできる」
早速、今からでも『コーモン100』に切り替えよう。『スクワット300』はしばらく減らそう。『スクワット300』はテレビ番組のコマーシャル中にやっていたのだが、テレビへの興味が著しく減じている。『光る君へ』しか興味がない。後は、『バス旅シリーズ』くらいか。
ぎゅっぱ、ぎゅっぱ、ぎゅっぱ、ぎゅっぱ。
「そうだ、それでいいぞな。それを毎日するのだ」
「ありがとう。妖怪じゃーじゃー」
「じゃーじゃーじゃーじゃーじゃーじゃーねー」
妖怪じゃーじゃーは去っていった。
別れの挨拶の『じゃーじゃー』が増えているのが気になるが。私の今後を暗示しているようで恐ろしい。

それから、悪夢を見た。忘れないうちに書き記しておこう。
ひょっよすると『妖怪じゃーじゃー』の悪戯であったかも知れない。
49歳の私が正式に『少年野球』のチームに選手として参加する悪夢だ。怖かった。ほんとに夢でよかった。
私が野面で、「グローブを40年ぶりに買いました、ハハハハ」とか言っていた。これ系の夢がいちばん怖い。「ピッチャーがやりたいです、ハハハハ」、当然、私はこんな『太陽野郎』な性格ではない。無理をしている。心底、夢でよかったと思う。


この3日間の『ファスティングフェス』の概要が決まった。
『カロリーメイト』と『ポカリスエット』と『グミ』と『ビオスリー』でいこう。カフェインもしばらく絶とう。下痢止めは非常時にならないかぎり飲まない予定だ。

それと、少しの筋トレだ。いついかなる時も腹筋と腕立て伏せは50回出来るつもりだったのだけれど、10回くらいで止めた。
これは、『がんかわいがり』の副作用ではない。49歳の私の副作用だ。間違いない。どういうわけか『スクワット』は出来るのに、不思議だ。カワサキW650で走れていないことも関係しているのだろう。上半身の筋肉全般が衰えている。取りあえず『プランク』1分からはじめよう。プランクなら私のさまざまな弱った部位に効くだろう。

月曜日には、500㎞くらいのツーリングに行きたいのだが、すべては私の『腹下り』しだいだ。今もって、腸の大事さを再認識している。「腸ってチョーだいじっすね」、みなさんも腸を大事にしてください。『がんかわいがり』をはじめると、副作用が腸にくるので、がんになる前に自分の腸にあった整腸剤と食事を見つけておくと、『がんかわいがり』が格段に楽になるので、今から色々試して見つけておきましょう。
『むずむずディストラクションスロウガンズ』の私からのアドバイスです。

追記しよう。『38度3分の侵入者』があらわれた。
つまり、私は発熱している。ここ数日は家からは出ていない。『38度3分の侵入者』はどこから来たのだろうか。目、鼻、口、尻、尿道、このどれかか。『腹下り』のこともあり、尻から『38度3分の侵入者』の侵入を許してしまったのかも知れない。または、肛門括約筋の活躍が足りなかったのかも知れない。
3クール目の投薬期間が終わって、ほっとした隙を突かれた。
私はこれから数日『腹下り』と『38度3分の侵入者』を相手にしなければならない。なんなんだこれは。
毎朝神棚に「なるようになりませんように」と、手を合わせている罰かもしれない。しかし、これは止めない。

来週火曜日から4クール目だが、無事開始できるのだろうか。私は一週間休薬してツーリングに行きたいのだが。逆に好機が降って湧いたかんじだ。去年買った簡易的な『コロナキット』も家にあるはずだ。一応、朝になったら反応を調べて見よう。「なんか今日は朝からだるいなぁ」、とは思っていた。葛根湯は飲んだ。だから、寝る。強引にでも寝る。

ふふ、私は睡眠薬を沢山持っているのだ(ジョークです)。心療内科で処方された睡眠薬が余っているのは事実です。でも、ジョークです。ジョークといったらジョークなのです。用法は守りましょう。ジョークです。


ステージ4のがん患者の『がんかわいがり』は始終ゴムパッチンを噛みながら後退しているようなものだ。一歩後退すれば、いのちが一月伸びているのかも知れない。しかし、永遠にゴムパッチンを続けるのか。歯をくいしばって、ゴムパッチンの力に逆らって、どこまでもどこまでも後退し続けることなどできない。限界がやってくる。いつか離すのだ。ステージ4を私はそう解釈している。完治はない。
ゴムパッチンを持つのは医師だ。「もうだめだ、意味がない」と思えば医師が手を離すだろう。

私は3クール目の投薬期間の終わる前後に限界が来た。
『ゴムパッチン』を5月中だけでも止めよう。減薬という選択肢もあるが、5月中だけでも止めたい。ひょっとすると5月いっぱい休んだら、ゴムパッチンはその勢いでスタート地点まで飛んで、私の『がんかわいがり』も振り出しに戻るかもしれない。それでもいい。6月からまた始めればいいじゃないか。5月分の医療費も浮くし。どこかへ、湯治にゆきたい。『がんかわいがり』より湯治だ。

私はいま、『発熱。腹下り。鬱鬱不安頭。不眠。頭の中から砂の『ザザザザ音』がする。母親が調子の悪いときは、不思議な言動の相手もしている。同じ話を何回も聞かなければならない。霊能者のようなことを言う。夜中、窓の外に人が立っていた、とか。おそらく、それは夢なのだけれど『夢』と『現実』の境目でふらふらしているときがある。そんなこんなで疲れてしまった。

すべての元凶は『腹下り』だ。
人類が、抗がん剤治療をはじめて何十年経つのだ。それなのに、『抗がん剤治療中の患者用』の腹が下りにくい食事がどこにもない。怠慢だ。日本人の二人に一人が、がんになる時代に即していない。
私はそこに金脈があると思うのだが、どこの食品メーカーも動かない。開発しない。がんなんて知らない、だ。医療関係者もまた、患者が『腹下り』でどれだけ体力と精神(頭)が削られているのか。わかっていない。

ああ、熱が下がってきたようだ。アイスノンのおかげだ。

追記。am9時。3・4日寝込むつもりであったのに。熱が下がって体力も戻っている。昨日はへろへろでくらくらだった。弱気にもなって5月の『がんかわいがり』をまるごとスキップするつもりだったのに、一晩でなぜ治ったのかわからない。これでは『がんかわいがり』をスキップできないではないか。サボタージュの名人の私でも迷う。5月にかかる医療費をまるごと『湯治ツーリング』にあてるつもりであったのに。残念だ。

しかし、なぜ、家から一歩も出ていない私が発熱したのだ。
変化した事と言えば、『ビオスリー』だけだ。ビオスリーが『38度3分の侵入者』と闘っていたのだろうか。もしくは、私の腹に棲み着きつつあった悪の侵入者と『ビオスリー』と『葛根湯』がタッグを組んで熱い戦いをしていたのかも知れない。いずれにせよ、私の発熱騒動はあっけなく終わった。
ずううっと『腹下り』なのに意外に元気なのが不思議だ「ほうっておくと死んじゃいますよ」と看護師に言われたのだが、事実上ほうっておくしかない状況だからしかたないのだが。

『腹下り』対策は手を替え品を替え取り組んでいる。一日の経口水分量を1・2ℓとしてみよう。これまでは2ℓ飲んでいた。丁度『ラーケン』の600㎖ボトルが出てきた。なんでも試したほうがいい。

今日のエッセイは前半と後半で相反する内容が書いてある。
それだけ『がんかわいがり』には浮き沈みがあるということでもある。
私は、その都度『ゆれる』ほかないのだ。


『がんかわいがり』患者および、『がん患者』、はもうすこし世間にむかってしゃべりだしたほうがいい。しゃべらないと誰も気づかない。
あまたる、SNSでそれぞれが得意なやり方で、現状を訴えたほうがいい。

私のように不人気のnoteでもいい。なにかやったほうがいい。戦中戦後の一般市民の日記が、土蔵から発見されたとか、令和の『がんかわいがり』患者のエッセイが100年後『宇宙塵』のなかから発見されたり。なにがあるかわからない。

黒澤明『生きる』で、主人公の志村喬はがんに侵されていた。一念発起した志村喬は公園を作った(実はまだ未見、他の作品は殆んど見ている)。間違っているかも。
全く意識はしていなかったものの、私は庭に『ウッドデッキ』と『木塀』を造ってしまった。黒澤明すごい。令和のがん患者の心情をも救いとっている。私は令和の志村喬であるばかりか、『七人の侍』ではないか。敵は野武士のようなセールス者だ。

発熱は終わっていなかった。
そう、私は眠らなければならない。発熱がしつこく私に付きまとう。私のぜんしんぜんたいぜんめんは、ゆれている。


私はこのエッセイで何でも包み隠さずに書いてきた。
だから、書こう。私は今日二度漏らした。「ちょびっと」と言うわけでもない。わりと大胆に漏らした。発熱のあるなか風呂場で一度洗い。洗濯機でもう一度洗った。それを、午前と午後の二度だ。
二階の寝室からトイレまでの距離と階段の上下動のせいにしていたけれど。
二度目は一階で漏らした。もう、まともな人間活動ができない。ということで、生理用品をパンツに貼った。本来ならおむつがいいのだろうが、まだそこまでではない。たかだか、3クール目でこんなになるとは思っていなかった。

3クール目の休薬期間5日目の出来事だった。
休薬期間5目目にしてこの『腹下り地獄』、私は決断しなければならない。
5月いっぱいの『がんかわいがり』の休薬を、だ。それだけ休薬期間があると、振り出しにもどってしまうかもしれない。でも、私の主張を貫こう。私の人生設計には、家から『腹下り』で一歩も外に出られない。はない。
散歩をしたり、ツーリングに行ったり。公園の木陰でおにぎりを食べたり、そんなことも出来ないような治療を私は望んでいない。唯々諾々と病院に薦められるままに治療を継続するつもりもない。

しかし、どうせ、休薬するなら7月が良かった。北海道ツーリングのシーズンのはじまりの季節だからだ。フェリーの運賃もお盆休みに比べたら安価だ。だが仕方ない私の体調は今、底をうっているのだから。今、休むほかないだろう。5月に渡道しても寒くて体調を悪化させるだけだ。

いま、早速、湯治場を調べている。東北に多いようだ。
出来れば、関東近県がいい。どこかにないものか。4・5日逗留したい。
いちばん有名なのは東北の『玉川温泉』か。5月分の浮いた医療費を『湯治ツーリング』に突っ込もう。キャンプはしない。そこまでの体力はもどってない。しかし、秋田は遠いな。せめて、福島、新潟、長野、栃木、がいい。できれば、群馬は飛び出したい。
いつ、『腹下り』が治るのだろうか。『腹下り』にいい温泉はないものか。いろいろ調べてみよう。














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