成果報酬型の営業で死にかけた(後編)
成功者の感覚とやら、
私は帰りたいのに帰れずにいました。
港区で始まったコンサルの最初は怪しげな「成功者のスタンダードにまずは自分を置こう」という教えからスタートしました。
(前編はこちら)
「成功者は電車に乗らない。」
聞いたことあるやつ!!!!!!!!!
新しい師匠は「成功したいなら成功者のマインドや生活をまずは真似ること。」という教えに「例えば、山手線の中に成功者はいない。それに嫌々働きに行く人がたくさんいて運気が下がる。だからタクシーで移動するといいよ。」と続けました。
言いたいことは何となく分かるけど、「タクシー移動に変えるだけで何が変わります??めっちゃお金もったいなくない?笑」って思ってたんですよ。
結論、私は新たな師匠の言うことをまずは聞こうと思って、タクシー移動生活を始めました。
そして冒頭に戻ります。
私は帰りたいのに帰れずにいました。タクシーで帰ろう!と思いつつ、「いや、徒歩3分で駅だしそんな乗り換えめんどくないぞ?」「200円で帰れるのにタクシーで帰るだけで2500円なんですけど!わざわざこの出費いる???」と悩んでしまいました。
文字通り、右往左往していたと思います。
右に3歩進んで元いた場所に戻る。ということを繰り返していた時、「マインドを変える・習慣を変えるってこんなに難しいものなのか、、」と痛感しました。
酔っ払って始発前に乗るタクシーや、「やばい間に合わない!」と呼び止めるタクシーと全く意味が違うのです。
電車に乗る、という習慣を捨て、タクシーに乗るという習慣に切り替える。渋谷でばいばいしてから向かう場所も変わるし、車内で目にするものも違う。
たった一つ、交通手段を変えるだけでも、多大な負荷がかかりました。
ただ、それと同時に、タクシーの車内から眺められる東京タワーや代官山は、いつもより私の瞳を輝かせてくれていたと思います。
怪しくしか聞こえなかった「成功者のマインドを真似る」という教えが、実体験となって腑に落ちた瞬間でした。
ま、私はいまやお家大好きで外出しないし、がんがん電車ユーザーなんですけどね!
野望は大きく!
フリーランスになると決めてから、3年目までは「お金持ちになることと有名になることは決まっているんですけど、」とよく口にしていました。
お金大好き!地位名声ほしい!!!という人間です。
そのため、コンサルの初回に立てた目標には、ズラリと金目の目標が並びました。
月収100万円・親が欲しがっている車のMINIを買う・こんな家に住むetc.
一度も満足にお金を手に入れたことのなかった私は、理想であればほいほいほいほいと出てきました。
大きな夢を掲げていざ、「自分のサービスでの独立」を目指すことになったのです!!!!!
自分のサービスの作り方
やっていた仕事を辞めてしまったのでしっかり無職になり一ヶ月。世の中は最もきらびやかな季節。そう、クリスマスシーズンでした。
私は、新しい師匠の指導の元、自分のサービス作りを進めていました。
コーチングでそんなに稼げていなかったのに、どうやったらまともに稼げるようになるのか、、
全く検討もつかない私に、新しい師匠は「今のセイナさんにたどり着くまでに積んできた経験・知識のサービス化をすればいいんだよ」と教えてくれました。
「そんな大したことなんにもしてこなかったよおおおおおお」と嘆いていたのですが、「そんなことはない。今のセイナさんに憧れている人はたくさんいるよ」と背中を押してもらい、なんとかSeinaProjectというサービスが完成。
当時大流行していたNiziProjectに影響をうけたサービスでした。
サービスができるまでの期間はなんと10日ほど。Canvaで資料作りも終えて、年内の独立を目指し、ついに営業をスタートしました。
無職・振られる
2020年の12月はかなり地獄のような一ヶ月でした。
まず、勢いよく出来上がったサービスですが、売れないのです!!!!!!!
今、私のお客さんは8割がTwitterかInstagramで知って、受講してくれています。2割がお客さんの紹介です。
当初も同じ方法で、SNSでこれまで接点のあった子たちに声をかけました。
フリーランスの仕事として成り立っていたかはさておき、2年間Twitterを中心に生活・挑戦全てを発信してきていたので、一定数尊敬してくれていたり、応援してくれている子たちがいました。
まずはその子たちに声をかけてみると、「めっちゃいいですね!!」「やりたいです!」といった嬉しい反応をしてくれるものの、いざ契約となると話が進まなくなってしまうのでした。
数時間話した末に「今はちょっと、、、」とお断りされてしまった後、雪の降る渋谷からタクシーで帰宅するのは、とても虚しかったのを覚えています。
生活だけが先取りで豊かになり、結果が伴っていない。仕事も他にはない。クリスマスや年末の空気が大好きなのに、それに乗れるほどテンションを上げられない日々を過ごしていました。
そしてクリスマス、また試練は訪れます。
うお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いタイミングが悪いな!
彼に振られ、年末は弟と2人、渋谷のデパ地下で買った各々が食べたいものを食べました。
楽しかったけれど、除夜の鐘では払いきれないモヤモヤと共に、新年を迎えることになりました。
増えまくる銀行残高
1月、仕事とは全く関係ありませんが、加工アプリで写真を撮るのをやめました。
加工アプリで結構盛れる顔の作りをしていたので、大いに頼っていたのですが、普通のカメラで撮られたときに差がありすぎて萎えるので、相方のカスミを見習ってやめました。
やっぱりそこから美容に気を使うようになったし、「綺麗になった」といわれたので、よかったんだなあと思います。
1月、ついに仕事で嬉しいことが起きます。
突如サービスが売れて売れて売れまくったのです!!!!
繰り返し練習していた営業が型にハマり、話すたびに売れていき、一気にお金が増えました。
営業がうまく行った帰り道は、喋り倒したあとで興奮がなかなか冷めず、自宅までの坂道をのぼりながら、「よっし!!!!!よし!!!!!!!」とエアーでガッツポーズをしながら、天を仰いで帰りました。
ここ数年で、本気でガッツポーズをしたい瞬間なんてありませんでした。
これが、「初めて本気で仕事が楽しいと感じた瞬間」でした。そしてこの快感はルーレットのように回りながら増えていく銀行の残高と共に、忘れられない感覚として身体に染み付いたのでした。
お金が手に入ると何が欲しくなるのか
初めて自分が理想としてきたようなお金が入ってきた時、どうなるのでしょうか?
一番やりたかったことをやるんですねえ。
お金に余裕ができた時、それまで我慢してきたこと・後回しにしてきたことにお金をかけられるようになります。
労力を必要とするものの一定数は、お金で解決できます。
ダイエットが面倒なら脂肪吸引しちゃえとか、地道にSNSやって伸びないなら広告にお金使おうとか。
私は「お金持ちになることと有名になること」を渇望してきたので、お金が解決された今、次に着手するは言わずもがなSNSでした。
「TikTokが好きだから、TikTok伸ばしたい!!」
そう思い、私は2月頃から毎週ホテルステイを始めました。実家暮らしだと盛れる場所もないし、撮影したくてもわんこがいるし、、でも一人暮らしはまだちょっとめんどくさい。
都内のホテルでも、8000円も出せば大分ラグジュアリーな部屋に泊まることができます。毎週ホテルステイをしても3万円ちょっと。家賃と比較したら断然お得です。
都内のホテルに毎週泊まりながら、TikTokを撮る。相方を呼んでYouTubeを撮る。そんな生活を始めました。
結局、一番TikTokが伸びた時期は毎日実家で撮影していたし、3ヶ月ほど続けたホテルステイによって結果に結びついたわけではありませんでしたが、SNSにお金と時間を割く余力ができたことで、3年目でやっと総フォロワーが5000人程度だった私は次の1年で3万人ちょっとにまで伸ばすことができました。
2022年は、10万人を目指して頑張っています。
成果報酬型の営業から抜け出して得られたもの
成果報酬型の営業を辞めて、得られたものがたくさんあります。
・「私にしかできない」と胸を張れる仕事
・本気で向き合いたいと思えるお客さんとの出会い
・本当にやりたかったことに着手する時間
・私らしさを貫くことを肯定できる自信
・着実に夢がかなっていく景色
もちろん、人によって成果報酬型の営業での経験がそのまま自分のやりたいことに直結することもあります。
ただ、「本当は自分の時間全部使ってやりたいこと」がある人には、合わない働き方だと思います。
おすすめしない理由はなにより、「自分にはまだやりたいことをやる能力がない」と思い込むようになってしまうからです。
私という人間はそこまで変わっていないのに、視点を変えて、アプローチする人を変えるだけで、こんなにも救われるのかとびっくりしました。
こんなにも求められていて、そしてこんな生活が今の私にできるのか、と思ったのです。
今息切れしている人がいたら、立ち止まってください。違う道もあるんじゃ?と模索するのはまっとうなことです。決して悪いことじゃありません。
今モヤモヤしている人の、ちょっとしたきっかけになりますように。
まじ幸あれ!!!!!!!!
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