錬成は電卓の親族
なんでぇ、今回のお題は「錬成は電卓の親族」だってぇ?
またやっかいなお題を出しやがるじゃねぇか。
おいらにそんなん分るかぁっての。
そんなことより商売商売!
商売ってのは、やらなきゃなんねぇことが山ほどあるんだよ。
金勘定だってきっちりしねぇと、またカミさんにお小言食らっちまう。
え、計算の手が早いってか?
そりゃそうさ!
毎日毎日、カミさんに怒られないように必死で鍛えてんだからよ。
俺みたいなバカでも、長年やってりゃこうなるってもんだ。
ほら、暗算で、ちょちょいのちょいよ!
電卓だって?
そんなもんおいらには必要ねぇ!
見ろ、この十本の指。
こいつをこうしてこうやって使うだけで、パっと計算できるんだぜ!
すげぇだろ、これが長年の経験で編み出した「人間電卓術」ってやつだぁ!
真似できねぇだろう?
どうだ、ちょっとは俺のこと見直したか?
何?
おいらがやってることがお題そのものだって?
ほぉ、よくわかんねぇけど、そうなのかい?
おいら、すげぇのか、それならいいけどよ。
ったく、お題ってのは奥が深いもんだなぁ!
お題、難しくてやけっぱちになって書いてみたら、こうなっちまったってもんよ。
わけが分かんねーけど、まっ、面白ければいいやってなぁ。
文字数:438字
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