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チョコニートの妖精
えー、バレンタインデーが近づくと甘い香りが漂うもんですが、今年は妙な話がございましてな。
とある菓子メーカーが販促のために「ロマンチックな小説を募集しよう!」と考え、「チョコレートの妖精」というタイトルで募集を開始。
しかし、担当者がうっかり「チョコニートの妖精」とタイプミス。
「チョコを食べるとニートになるの?」
「ついに我らの時代が来た!」
と、引きこもり界隈が大歓喜。
SNSは「神企画だ!」と大盛り上がり。
広報担当は顔面蒼白。
しかし今更修正もできず、
「もうなるようになれ!」
と開き直り、応募作を審査。
ところが、意外にも面白いシュールで、クセになる物語ばかり。
「働かないことに誇りを持った妖精」
「頑張らなくても幸せになれる社会」
ゆるーい冒険ファンタジー多数。
そして、大賞作品決定、まさかの感動作!
「チョコニートの妖精が、人々に『無理しなくていいんだよ』と語りかけ、世界が平和になりました」
世間が大ウケし、ついには続編が決定!
それ以来、バレンタインシーズンになると「チョコニートの妖精」が登場し、世の中に笑いと脱力を振りまく、そんな恒例行事になったのでございます。
文字数:477字