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「めんどくさいヤツだな」

めっきり寒くなりましたね。

大人はテーブルで朝食を食べますが、後から起きてくる5歳児の息子には、コタツでの朝食OKとしています。かなりゆるい我が家です。

朝は機嫌良く起きてきてほしいことを最優先。「くつした履いたら」と言っても履かない。「上着着たら」と言っても着ない。ま、いーや。「おコタで食べよ」となったわけです。ゆるすぎる。

今日もおんぶで2階のベッドから降りてきて、コタツに入るとまずボーッとする時間。ちょっと前までは、「早く食べないと出発の時間だよ!」とイライラして急かしていた私。でもこの子にはこの「ボー」という時間が必要であることに気づきました。スイッチが入れば誰よりも早いのです。

そんなこんな、やっとモグモグとパンを口に入れ始め、さあ次はお着替えとなった時、足の爪が伸びていることに気づきました。「爪切ろうか」と言うと、

後でね、しゅっぱつの前に切る。

という息子。そこで私は「わかった、じゃあくつした履いておこ。おトイレ行って歯磨き終わってからまた脱げばいい。寒いでしょ。」と言ったら

なんで?後でまたメンドクサイよ。くつした履かない。

「そんなこと面倒くさくないよ、また脱げばいいだけでしょ」と何気ない会話をしていると、突然衝撃的な発言。

幼稚園で○○君が、僕のこと「めんどくさいヤツだな」って言う

なんと!我が息子に向かって!ドッキリしましたが、平静を装っていたらさらに、

(別の)〇〇くんは、「しつこい、あっちいけ」って言う

なるほど。確かにめんどくさいことをやっているかもしれない。確かにしつこい。想像はつく。まだまだ5歳。はっきりと口に出してしまうそのお友達の気持ちもわかるし、あっちに行って欲しい気持ちも痛いほどわかる。息子の行動はお友達にそう言わせてしまうほどのものだろう、と察しがつく。

息子には「それはイヤだったね。そんなふうに思われたら悲しいね。言われて嫌だったことは、あなたは言わないほうがいいよ。」ともっともらしい、大人みたいな発言をしてやり過ごしました。もっとひどい言葉は世の中に山ほどあるけど。

簡単に言ってしまうような言葉だし、もちろん私だって口に出そうになったことはたくさんある。自分がひとりごとのように「めんどくさいなー」ならいいけれど、他人に対して他人の性格そのものを形容するのに「めんどくさい」と言うのはどうしても違和感があります。

小さな子どもが使う言葉についていつも思うことは、周りの大人や大きい子が使っている言葉なんだろうな。ということ。言葉の威力は強い。怖いなあと改めて思いました。

息子が何気なく言った言葉が、もし誰かを傷つけてしまったら。普段何気なく使っているネガティブな言葉を息子が使うことによってハッと気付かされたことが以前に何度かあります。子どもはどんどん聞こえてくる言葉を吸収してそれを使いこなす。

周りの大人がきちんとした言葉を使うことって大事だな。と改めて気付かされました。

我が家には普段の送迎用に使っている普通乗用車と、夫が荷物運びや気軽に出かけるのに使う軽トラがあるのですが、今日はなぜか「軽トラで行きたい!」と言う息子。

「えー、めんどくさ・・・」と言いかけて、口を慌てて閉じました。無言でチャイルドシートを乗せ換え、ブオンブオン!と出発した寒い朝でした。


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seiko
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