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続・父と

こういう人にはなりたくない
ただ

実家帰るたびに
今日はうまくやれるんじゃないかと
期待するけど
うまくいかなもんだな


何度も歩み寄ろうとしたけど
胸の真ん中あたりが拒絶する
忌まわしい歴史のせいか

「親を大切にしなさい」
「あなたは親に愛されて生まれたのよ」
そんなこと周りが言うから
ほんとに悲しいことや
ツラいって言えなくなる

私が親の立場になれば彼の気持ち
少し理解すると思ったけど

離れて暮らすようになって
いままで抑えられていたものが
解放されて
ずっと生きづらかったなって

でも

それでも


彼から逃げることは
間違っているんじゃないかと
自分を責めるんです

ほんのちょっと我慢すれば
家族というカタチが壊れずいたのかも


そんな彼が
私の父で
私の中にも彼の血が流れている

奥歯を噛み締めて
今日は彼にビールを渡す
心臓悪いのに嫌味かなって
少し微笑んだようにも見えたけど



こういう人にはなりたくないと‥
鏡をみると
彼に最近少し似てきたあなた

きっと不器用に生きているんだな







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