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【藤野論】母親のユートピア、そして少年のディストピア

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地上の楽園「藤野」。だが、その実態は、思い描いた「藤野」とはまったくちがったものかもしれない。 地元住民、そして早稲田大学で子安美知子先生から直々シュタイナー教育を伝授された者の…
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#藤野

藤野論61:濃厚接触イベント開催中♪

新型コロナの国内最初の死亡者は藤野住民だと聞いて戦慄した。ついそこまでコロナウィルスの脅威は近づいていたのだ。
このご時世だ。私もマスクを着用し、人ごみを避けることを徹底している。子供たちも同様だ。
一方藤野では、今もなお、子供たちの濃厚接触イベントが盛大に開催されている。閉塞した空気を打ち破ろうという主旨もわからなくもないが、さすがに独善的すぎないか。近隣住民としては、まじで怖い。たのむから、や

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藤野論60:酷道20号線

藤野駅前ほど劣悪な道路は他にはないだろう。天下の国道20号線 甲州街道なのだが、センターラインはかすれ、道幅も十分に確保されていない。
つねに大型ダンプが難渋していて、歩道のない路肩を、風雪から身を避けるようにして進む歩行者の姿は涙を誘う。
毎日のように通るが、接近を告げるアラートが鳴るのも、たいていここだ。とにかく藤野駅前は危険極まりない。
私は以前、「まっぷる」の昭文社に勤めていた。
道路の新

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藤野論59:ピンクのカーテンめくってみれば

以下は、論文「日本におけるシュタイナー教育の動向」(大野裕美/名古屋市立大学大学院)からの抜粋である。
こんにちのシュタイナー教育に対する私の疑義を代弁してくれている。
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育児雑誌 『クーヨン』の定期掲載により、育児層の関心を高め、「シュタイナー的子育て」 というコンセプ トが母親たちの心を捉えた。 そこには、難解な思想は割愛され、シュタイナー教育では子どもをどのように捉えるかが分かりやすく紹

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藤野論58:荒ぶる母グマと藤野婦人

シュタイナー学園から、わずか300メートルほどのところに熊が出た。ともすれば、校庭を走りまわりかねない距離だ。
クマは母子らしく、その直前にも近隣の車道で目撃されている。
この時期の母グマは気が立つというから用心したい。
私はよくクマの夢を見る。必死に逃げ惑い、九死に一生を得るという展開がほとんどだ。
クマ恐怖は吉村昭の『羆嵐』に起因する。
体長3メートルもあるヒグマが、北海道の開拓村ひとつを壊滅

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藤野論57:藤野モンモン温泉2

昨日のエントリーで、藤野やまなみ温泉は「モンモンお断り」と記した。
すると暇人東大卒社長から、至近の「東尾垂の湯(廃業)」はモンモンOKだったとの通報。
そこで、実状を確認するために藤野やまなみ温泉に来てみた。
驚いたことにモンモンお断りの表示はどこにもないではないか。あれは夢だったのか。いやそんなことはない。
かの暇人は頼んでもないのに、この件について、さらに調べてくれた。
すると、東京オリンピ

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藤野論56:藤野モンモン温泉

藤野やまなみ温泉のモンモン率は高い。温泉側は世間並みに「ご遠慮ください」と警告しているが、事実上、野放しだ。
露天風呂につかっていると、ふつうにタトゥーを見かけるし、あるときは全身彫り物の御仁すら目撃した。
聞けば刺青、入墨、タトゥーはそれぞれ異なるというが、私のような門外漢にはわからない。
その違いを知るべく、じっくり眺めてみたいと思うが、そうもいかない。視界の隅に置くにとどめている。
それにし

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藤野論55:「いま藤野に必要なのは『したいなあ教育』とちゃいますか」

ドラクエウォークをやっているせいか、最近しばしば藤野婦人に遭遇する。
出くわした途端、婦人たちは顔を引きつらせる。悪名高き「藤野論」の著者だ。そうなるのも無理もない。
怖がらせるのは私の望むところではない。「よぉ! 元気ィ?」と、ことさら友好的に声をかけるようにしている(ただし私は、大人げないことでは世界的に有名な男だ。ひとりふたり、引きつる顔に一瞥食らわせてシカトしたこともあるw)
それにしても

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藤野論54:災害ユートピアと災害ディストピア

武蔵小杉と藤野は似ている。前からそう思っていた。
オサレなまちのタワマンライフとロハスなまちのほっこりライフ。
一見違うが、ともに意識高い系ファミリーによる戦略的居住という点で酷似している。
両者は今回の台風災害で明暗を分けた。
台風によって藤野は陸の孤島と化した。中央道、甲州街道、JR中央線が寸断。台風通過後、何日にもわたって、都内に出るのに何時間もかかるという有様である。
私は少年期から、何度

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藤野論53:何度も言うが、男には静寂が必要だ

一昨日、近所のスーパーで藤野婦人と遭遇した。
とたんに表情がなごんだ。婦人はじつにチャーミングで、私のような圭角者でも、彼女を前にするとニコニコしてしまう。
ひとしきりおしゃべりして辞去したが、以来、私はなんとなく居心地の悪い思いをしている。
藤野論で、藤野小町をあげつらったことは一度もない。だが藤野に暮らす彼女は(読んでいるか知らぬが)藤野論のために迷い混乱しているかもしれない。
ひょっとしたら

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藤野論52:エイズが心配になって2回検査したラプソディ

34年前の夏の昼下がり、私は河合塾の模試をさぼって、新宿のアルタビジョンでライヴエイドの中継に食らいついていた。
我が両親は洋楽にうつつを抜かす私を弾圧したので、家ではテレビをみられず、こうした仕儀になったが、苦難の末の体験はむしろ感動を生み、今もなお記憶の印画紙に強く焼きついている。
中学生の頃、英語の個別指導を受けていた先生がNHKのラジオ講座を受け持つことになった。その初回で流れたのが「Ra

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藤野論51:SNSは「裸の王様」製造機

いい歳こいても、虚栄心や自己顕示欲といった俗欲はなくならないものだ。いま私が書いている、この文章にしても「俺のことを誰か認めてくれー」という切ない叫びに他ならない。
生々しい欲望をそのまま露出してしまえば、酩酊おやじや暴走BBAになってしまう。意識の高さを自認するのであれば、その表出においても意識高くありたいものだ。
前回、SNSリア充おやじや自己陶酔婦人をあげつらったのは、ひと言でいえばカッコ悪

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藤野論50:インスタ映え農業と優越思想

藤野に絡めて揶揄してやろうと手に取ったが、逆にねじ伏せられてしまった。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 』は最高の本だ(タイトルはしょぼいがw)。
論旨をひと言で述べれば「美にふれて、美意識に基づいた自己規範を持て」ということになる。これは私の『英雄問答(ゴマブックス刊)』のメッセージと通底する。
おのれの愚劣さを戒めるために、私は本書を書いた。また私の気質を受け継ぐであろう子々孫々

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藤野論49:「発達段階」ガン無視 LOHASエリート教育の末路

法事で藤野の親戚に会った。彼は私と同年代だ。ともに東京からのUターン組だ。
親戚「子供の時は(藤野が)いやだったね。早くここから出たいと心底思ってた」
私「でも、この歳になると、なかなかいいよね」
親戚「ほんと、そう。だんだんよさがわかってきた」
人間には発達段階がある。大人にとって「よきもの」を子供にとっての「よきもの」にあらず。押しつけていると、いずれしっぺいがえしがくる。関連エントリーを再掲

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藤野論48:ドグマに盲従してたら、こうなった

家内はのんびり屋なので、私がいないと子供たちの就寝時間が遅くなる一方だ。でも、そんなときこそカリカリしてはいけないと、おのれを戒める。こんな忌まわしいことがあったじゃないかとw
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しばらく前になるが、幼稚園のパパ友数名で懇親会を企画した。会場は幹事たる我が仕事場。聞きつけた坊やが行きたいというので、おいでと言った。
数日後、参加者のAさんから「子供の参加はいかがなものか」というメッセージが入っ

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