祝!東日本の「原発ゼロ」10周年―【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㉖
今回の記事は、連載15回(2021年6月号/注1)の続きに相当するものです。
2011年3月に東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)で核のリスクが顕在化して以降、日本では原発(核発電)を巡る情勢は一変しました。
法的な「原発の利用禁止」(=法的な「原発ゼロ」)は未だ実現していませんが、2012年9月に設置された原子力規制委員会が定めた基準(炉規法[注2]の規定に基づいて策定/以後、「新規制基準」)を満たした原子炉しか稼働が認められなくなりました。2