マガジンのカバー画像

【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中(フクイチ事故は継続中)

54
春橋哲史 1976年7月、東京都出身。2005年と10年にSF小説を出版(文芸社)。12年から金曜官邸前行動に参加。13年以降は原子力規制委員会や経産省の会議、原発関連の訴訟等を…
運営しているクリエイター

#コラム

屋外保管が続く固体廃棄物―【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㉑

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)では、収束作業に伴う放射性廃棄…

「核災害」へ、タイトルを変更【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中⑳

 本連載のタイトルに用いる文言を、今号から「核災害」へと改めます。  タイトルを改める最…

処理水のトリチウム以外の放射能量―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑱

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)では、今も汚染水(放射性液体廃…

10年間の入域人数・死傷者・被曝線量―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑰

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)の、放射線業務従事者の入域人数…

希釈放出を「決定」したのは一体誰?―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑯

(2021年7月号より)  東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)で増え続け…

祝!「東日本の原発ゼロ」9周年―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑮

(2021年6月号より)  東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)で過酷事故…

国民負担は11年間で約18兆円―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑭

(2021年5月号より)  東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)で核災害が起きて以来、オンサイト(フクイチの敷地内)・オフサイト(敷地外)を問わず、事故収束対応や被害者への賠償等で支払いが続いています。  2011~21年度に発生・或いは発生見込みの、フクイチ事故に伴う国民負担の総額は約18兆円です(まとめ参照/注1)。「国民負担」とは、国費・電気料金の合計額を指します(尚、私は「国民負担の低減を目的として、賠償支払いや、現場の資機材購入費・人件費を圧

会見への参加率から見る報道の姿勢―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑬

(2021年4月号より)  東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)では、核…

10

10年目に振り返る、自分の出発点―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑫

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)では、核災害の収束作業が続いて…

汚染水貯留の「タイムリミット」―【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑪

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)では、昨年12月に、東電が計画し…

【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑩―ひっそり公開「もう一つの報告書」

ひっそり公開「もう一つの報告書」  東京電力・福島第一原子力発電所(以後「フクイチ」と略…

【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑨―煽られず、とにかくタンク増設を

煽られず、とにかくタンク増設を  東京電力・福島第一原子力発電所(以後「フクイチ」と略)…

【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑧―着実に進んでいるリスク低減・除去

着実に進んでいるリスク低減・除去  東京電力・福島第一原子力発電所(以後「フクイチ」と略…

【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑦-国富を無駄遣いする原子力複合体

国富を無駄遣いする原子力複合体  東京電力・福島第一原子力発電所(以後「フクイチ」と略)で、過酷事故が発生してから約9年7ヶ月が経過しました。  今回は、ポスト3・11の日本の原子力を巡る状況を俯瞰してみます。  端的に書くと、私は「原子力の利活用は時間が経つほど困難になっている」と評価しています。  3・11前と後では、日本の電力需給の環境は大きく変わりました。  首都圏(都市圏としては、人口・経済規模で世界最大)を含む東日本(注1)は、8年以上「原発ゼロ」が続いて