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「院内勉強会の復習 その3」#書く習慣38

日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。

前回お話しした院内勉強会の復習ですが、再び接骨医学会のセミナーをみさせていただいたので、さらにまとめていきたいと思います。


ちなみに前回までの復習はこちらです。


外傷性腓骨筋腱脱臼の早期荷重について


松田整形外科記念病院 )より引用
・本来ならNWBでのギプス固定が推奨される本症例
・それでも再脱臼率は50%と高率である疾患
・NWBに恐怖感のある症例のために早期荷重をして良好な結果を得たため報告

・長腓骨筋はSPR(上腓骨筋支帯)とFCR(Fibro - cartilaginous Ridge)により脱臼を防止されている
・長腓骨筋腱脱臼の分類ではOden分類を用いる

・足部回内で腓骨筋脱臼を生じる症例に短下肢ギプスによる固定を施行
 ⑴ 軽度底屈位にて外果後方よりモールディングを行う
 ⑵ ギプスヒールにて1/2PWB許可とした
 ⑶ 24日経過でROM ex開始

・仮性嚢を認める脱臼は脱臼するスペースが少ないため、再脱臼率が低い


Oden分類


Triplane骨折について


・年齢が限局した非常に稀な骨折

・XP正面ではSHⅢ型、側面像ではSHⅡor Ⅳ型に見える
・転位がない例は保存療法、関節内骨折のため2mm以上の転位がある場合は観血療法が一般的
・自動背屈は不能であることが多い

・底屈位にてオルソグラス固定を行い、NWBとした
・3W〜はギプス固定に変更
・7W〜はサポーターに変更
・12W〜は骨癒合を認めた



踵骨骨折保存療法例の早期荷重について


Essex-Lopresti分類 と大本法の整復法
Essex-Lopresti分類 により分類
・保存療法の後遺症では腓骨筋腱炎、腓骨神経障害、扁平足、内反変形が挙げられる
・これらは横径増大が原因と言われている

・BA、PA、横径指数により評価する
・予後について
 ⑴ベーラー角は臨床症状と相関しない
 ⑵プライス角と横径は予後不良因子となりうる
評価項目



橈骨遠位端骨端線損傷への腱干渉について


・小児橈骨骨端線損傷は保存療法が一般的
・整復後に50%以上転位が残存するか、腱の介在が存在するタイプは観血療法の適応

・手指伸展運動が自他ともに不可能な症例(DIPも伸展不能)
・整復を行うも屈曲操作にて伸展転位増大

・深指屈筋が掌側の骨折部に干渉している?
・牽引下で掌側より背側に骨片を持ち上げて整復を行なった

・Elbow Cuffにて固定
・腱の干渉は許容できない

今日はこの辺で。