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未来に先回りする思考法

未来を見通して行動ができれば…

人生振り返ると、「 あの時あーしておけば 」の連続 。
そんなもんですよね。笑

でも、そうじゃないんだと
先読みする「思考法」を身につければ未来は変わるんだ。
という本がこちら

「 未来に先回りする思考法 」佐藤航陽 著


これね、2015年に発行された本なんですが「なるほどなー」
と今まさに思います。

著者の佐藤さんは、スマホの創成期まだiPhone一強時代に、Androidアプリの収益化支援ビジネスをシンガポールで展開して成功された方で、人工知能、仮想通貨、ロボット、宇宙関連事業を手掛けるメタップスの創業者です。

Androidが全く商売にならなかった時期、しかもIT系といえばシリコンバレーという時代。

なぜこの選択ができたのか?

この本を読んでいくと、何となく理解できます。
そして、行動せねばという気になります。


先回りのための4つの切り口


第1章 
テクノロジーの進化には1本の「流れ」がある

第2章
すべてを「原理」から考えよ

第3章
テクノロジーは人類の敵なのか

第4章
未来に先回りする意思決定


本のテーマ・主な内容


テーマ

「何十年後ににこうなる」という未来予測の結論のみを知っても、そこに至るまでのプロセスが分からなければ、一切の応用が利かない。
もし社会が進化するパターンを見抜いていれば、状況が変わっても未来を見通すことが可能になる。
そのための汎用的な思考体系。


テクノロジーの進化には1本の「流れ」がある

今のビジネスの思考は、変化が起きた瞬間に即座に対応して、修正を重ね、変化していく「リーンスタートアップ」が主流。
でも、これではもう勝てなくて、変化に先回りしたもののみが勝てる。

石器に始まってインターネットに至るまで、すべてのテクノロジーは人間の手足や脳の機能を拡張していて、しかもどんどん身体から離れたところに向かっている。

すべてを「原理」から考えよ

使用している言語や文化が全く異なっていても、ヘビーユーザーや離脱するユーザーのパターンはほとんど同じだったりする。

より効率的でスピーディーに資本を増やしていく方法を探していくと、経済の中心は農業や工業から、金融や情報通信の非物質的な分野に移っていく。

情報がオープンである社会では、社会的に価値のある取り組みには利益が出やすくなる一方で、短期的な利益のみを追求する事業は過剰競争に巻き込まれて、長期的に収益を出しにくくなっている。

情報の持つ価値が資本の持つ価値を完全に超えてしまって、情報そのものが経済を成立させてしまう。
価値が 資本 → 情報

テクノロジーは人類の敵なのか

理論上は、あらゆるサービスは価格競争の末、無料に近づいていく運命にある。技術革新が進むとあらゆるものが低コストで生産されるようになる。
今後は労働すること自体の需要が減ってくる。

仮に仕事をロボットが奪っても、資本を稼ぐ必要性が同時に減るのであれば、プラスマイナスゼロになる。労働にあてていた時間を他のことに使えるという意味ではプラス。

未来に先回りする意思決定


経済評論家や経済学者が経営をしていたり、経営者として成功してる例って、ほとんどない。

ここがポイントで、   
論理的に考えるだけでは、先回りできない。

今自分ができることで、目標を考えていてはダメ。
そこに一生懸命努力することは時間の無駄になる可能性が高い。
学んで行動してしていくと自分自身が成長していくので、
「 今、できるだろうか? 」
と思っていることはだいたいできるようになる。


総評


テクノロジーも自分自身も、より便利で、効率的な方向に段階的に進化( 成長 )していくということを考慮せよ。

価値が物から情報に、この流れは今後も進む。

Mac と Windows 、iPhone と Androidの歴史の比較が書かれているんですが、何か判断するときに過去のパターンから学ぶことも大事なんだということ。

「行動する人」が多くを得る時代、バットを振ってみないと野球は理解できない。

この本を自分なりに要約すると上記の4点です。
本の中で中央集権型から、分散型社会に変わってきているという話をされているんですが、SNSやYouTubeのブームは象徴ですね。

変化に敏感になって、パターンを分析して行動する。
結論、これですね。


気になるWORD


点ではなく線で考える

テクノロジーは人間の拡張

タイミングがすべてを決める

血縁型の封建社会→ハブ型の近代社会→分散型の現在社会

国民国家 VS 多国籍企業

選挙の投票率が低いことは悪なのか

ルールのあるとこで戦わない

納得感よりパターンを信じる

バットを振ってみないと野球は理解できない





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