盆に地元へ帰った時、思い立って高校の頃お世話になっていたスタジオに挨拶に行きました。地元でずっと音楽をやっていた風変わりなおじさんが、自宅の地下に作った狭くて変な形の、ほとんどうちの部員しかつかっていない場所。1時間300円で使えるその場所には高校時代のほとんどが詰まってました。 僕は中学の頃はバレーボール部に入ってて、それなりに活躍とかもしてたから、高校では迷わずバレーを続けることにしました。だからあっさり1年の秋には全然続けられる気がしなくなってたことには驚きました。今
2023年はほぼ丸一年、日記を書いていました。理由は自分の中に起こる変化や自分の生活、心象を細かく記録しておきたかったからです。そもそもなんでこんなことを始めたのかという原因はは去年の頭に書き初めで「優先順位」という言葉を書いたところにあります。親しい人にはバレバレなのですが、本当に大きなことから小さなことまで優先順位をつけるのが苦手で、そのせいで無駄な時間を過ごしたり、信頼を失ったりすることがありました。優先順位をつけるというのは何かを選ぶことなので、その裏にはいくつもの
月の真ん中くらいから急に寒くなった。今月は大学に入ってからずっと続けていたバイトを辞めたり、5年ぶりに髪を染めたり、部屋の整理をしたりして、小さいけど確かな変化が多かった月だと思う。もう秋が終わり冬になる。一つ前の冬は色々なことに押し潰されそうになっていた。今年はそうならないといいな。小さな変化が、おれや周りの人間を悪いを方へ追いやらないでくれ、と祈っている。 『その視点』/haruyoi "優しくすることはない同じように優しくすることもできる" 長らくつきまとってい
秋はやりたいことが沢山ある。今年は前々からこれをしようあれをしようと考えていたので、例年より秋という季節を堪能できた気がする。だけど同時に、やりたいこととやらなければいけないことの間で悩み、立ち止まる機会も増えた気がする。だけど音楽からは離れられなかった。最近は辛い時も多いけど、続けなければどこに行けば良いかわからなくなりそうだ。 『動物的な暮らし』/時速36km 『カラカラ』/結束バンド 年に一度、サークルにオーディション形式のライブがある。ライブパフォーマンスに点
夏なのか秋なのか、よく分からない9月だった。コロナ禍という言葉を聞かなくなって久しい。今年は、あの頃止まっていた出来事が堰を切ったように押し寄せているような気がする。凄まじい量と速度で人と出会い、情報が巡るひと月だった。 『more than words』/羊文学 "きっと間違いだらけのストーリー溺れそうな夜も一人じゃないから" 羊文学の曲にしては儚いと感じたのが最初の感想だ。おれの見立てでは塩塚モエカはサブカルチャーに対して深い理解があり、少女のような感性でそれを
インプットみたいなアウトプット。記録から始まる表現。写真はその最たる例だと思う。今だという瞬間を切り取って閉じ込めたと思った途端、画像として誰の目にも明らかなものになって、もう1人だけのものではなくなる。瞬間的に世界に放たれるまなざしは、便利で、美しくて、おそろしい。今月は写真集のためにたくさん写真を撮った。撮る中でそういうことを考えた。あれこれの逡巡の中に音楽が伴っていた。 『In Your Eyes』/崎山蒼志 崎山蒼志が新しいアルバムを出した。音源を出すたび新しくな
社会に課せられたすべきことの片がついて、まさに新しいモードに入っていった月だったと思う。ここから半年は自分で自分に課したことをどれだけできるか勝負みたいなところがある。それなのに、夏の到来を感じることが多くて少し浮ついている。 『エコー』/tricot 『不出来』/tricot 『春の嵐』/yonige 7/5に、渋谷でtricotとyonige、それからChilli Beans.のスリーマンのライブを観た中で特に印象に残っている3曲。体感でtricotとyonigeの
https://music.apple.com/jp/playlist/2023-6%E6%9C%88/pl.u-GgA5epRuog2BD1K 5月は『森、道、市場』というフェスに参加して、そのプレイリストを作った。その時のことを先に書いて、それから6月のことを書こうと思っていたらあっという間に7月も終わりになってしまったので先に6月のことを書く。 6月は森道の余韻でひたすらその時の曲を聴いていて、あんまり新しくいいなと思う曲には出会わなかった。今年に入って始めたプ
月の初めは肌寒かったことも忘れてしまうくらい、心地よいを少し通り越して汗ばむのが鬱陶しいような気候が続いていて、振り返ってみるとこれが1ヶ月のこととは到底思えない。毎年思うけど春は密度が濃い。気候が目まぐるしく変わるように新しい場所で新しい人と新しいことをする季節。鉛筆で黒く塗りつぶしたみたいな密度の濃い日々に自分の目的とかを忘れてしまいそうになるから、焦る。今年は見失いたくない。どうなりたいかを見据えて、そのまま優しくいたい。 『春一番』/yonige 「もういないあの人
3月は用意された別れがたくさんあるから、たくさんの人と区切りをつけて、お互い次に進もうねと目を合わせるみたいな感覚があります。今年は特にそれが強かった。音楽もその別れに、言葉や旋律を使って力を貸してくれてるんだと思う。 『ロックスター』/羊文学 「花瓶に挿した花の世話、僕がいったら頼むよ あいつだけはいつまでも美しくあってほしい」 『永遠のブルー』/羊文学 「正しさなんてどうでもよかった 愛をしてるから祈ってるんだ今も」 『愛の太陽』/くるり 「伝えきれない言葉の端が海
今月のプレイリスト 今月は時季のせいか個人的な境遇のせいか、変化を余儀なくされた。変わりたい、変わりたくない、変わらなければ、みたいな日々の中で体にスッと入ってきた音楽たちが今月もたーくさんある。 生きていく意味を知ってまたそれに殺されて もう戻らないんだねあの壁も誓いも 『60W』/リーガルリリー 同じように見えて肌は描き変わってく 季語に縁取られた体さえも変わってく 『Ollie(巡礼する季語)』/幽体コミュニケーションズ 体の細胞たちが何度入れ替わっても 割と覚
今月のプレイリスト https://music.apple.com/jp/playlist/2023-1%E6%9C%88/pl.u-WabZvAVue7N2ylD 今まで歌詞よりメロディとかリズム先行で曲を聴いてたけど、今月はなんか言葉がするする入ってきたので、気にとまった歌詞を並べます。 手探りのままで駆け抜けた日々も 全部抱きしめて、わたしになるから 『風になれ』/羊文学 今思ってた貴方のこと貴方のこと 待ち合わせは何時でもいいよ 『私は貴方』/三浦透子 幸せ
薬を飲んだか飲んでないかみたいなことをすぐ忘れる。世の中の大抵のことは0か1では語れないのに、薬はもし飲んでるのを忘れて飲みすぎても怖いし、飲まないことで何かしらの悪影響があるのが怖いから0か1だな。厳しいなぁ。 ❇︎ 1人で暮らし始めると自分で選べることが増えすぎる。実家にいた頃は自由で素晴らしいと思ってたけど、何を買い、何を捨て、いつ起き、どこに行き、余りにも選択肢を与えられることは意外と辛い。テキトーにしてしまったことが浮き彫りになる感じがあるから。そのプレッシャー
生活していて、自分は触り心地にうるさい方だなと思うことが多い。服とかブランケットとか直接肌に触れるものはもちろん、部屋の壁とか普段使いのお皿とか、触れる機会が限定的なもの、更には本とか財布とかキーチェーンとか、本来触り心地で選ぶべきでないものにまで肌触りの良さを求めている気がする。 根っこには、昔から色んなモノを理解したい時触れて確かめてきたということがあるんだと思う。公園に落ちている木を拾う時、砂浜で貝殻を拾う時、校庭の砂で泥団子を作る時、折り紙を折る時、触れて心地良くなけ
買ってから半分も飲まずに捨てちゃったコーラ。 歩いて行ったら着く頃には終わってたイベント。 誰かが来た時用の食器が使う前に割れたこと。 いつかのために貯めておいたぽいんとの失効。 無くした時ようにリップ2本買ったのに、2本とも結局無くさない時。 来年用の手帳10月に買ったら始まりが変な月からだったり。 結果論だけど、会わない方がよかったね、結果論だけど。 2回言う意味ないか、結果的には。 これから先、世界のどこにも影響を及ぼせない言葉がある。行動がある。だけどその瞬間にと
君のなんでもないことが知りたい。それだけだった。 心は層になっていて、信念や価値観みたいな大事なこと教えてもらう時は1番奥の層を見たような気がして特別な感覚を覚えるんだけど、そんな宝石を貰うみたいなことよりも、コンビニで買ったアイスを一口貰うようなことの方が嬉しかったりする。 足の形を比べたりしたこと、ポトフは意外と作るのが簡単なこと、ひんやりと冷たいは全然違うこと、連載終わってから大人買いしようと思ってる漫画がなかなか終わらないこと、食パンの味はちゃんと値段に比例するら