![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138479432/rectangle_large_type_2_b0ca2cf37b5d82b76c765f61f20240a5.jpg?width=1200)
女として生きるのをやめた
※偏見的、不適切な発言、偏った思想がありますが女子高校生の若気の至りとして多めに見てください
中学時代から薄々気づいてはいたのだが、私は女としての魅力がない。
というか、モテる女の要素がない。
競泳でバタフライを本気でしていたので肩幅が広く、腕が太い。全体的に筋肉質で、それに加えてどちらかと言えばぽっちゃり。顔もとても童顔でお世辞にも美人とは言えない。
趣味はどちらかと言えばサブカルでアングラアングラしていて、流行りのアイドルなど、年頃の女の子が好きそうなものにはほとんど興味が無い。
70年代の音楽やラジオ、ニュータウンやダム、給水塔を眺めることが好きなどおじさんの趣味なのだ。
ファッションも基本古着で、今流行りの韓国っぽいふわふわキラキラしたようなものは着ないし、そもそも149cm、Fカップ、肩幅42cmの肩幅ガンダム巨乳女子は服を着こなせない。
世の中の「モテる女」の定義が、美人端麗な顔に、スラットしたスタイル、王道でかわいらしい趣味をしていること、なら、私はモテる女の正反対にあるだろう。
高校に入って容姿端麗な女の子たちに囲まれ、彼女たちが誰かに告白されていく姿を見ている度に苦しくなるのだ。
ああ今日はあの子が誰かの彼女になった。私だけ取り残されてく。
とにかく学校内でモテない私は他校に目をつけて他校彼氏を作ろうとするも失敗失敗失敗。
これじゃ誰かを好きになろうとする度に自分を傷つけるだけじゃないか。
中学時代、競泳と勉強の成績で高めていた自己肯定感は底まで尽きた。
そして決定的な出来事が起こる。
男友達に外見をいじられるのだ。
「なんでそんな鳩胸?痩せたら?筋肉質過ぎひんか。肩幅広すぎ。筋肉えぐすぎて男の俺より腕太いんちゃう?顔は童顔でかわいらしいのに顔より下事故起こってるでしょ。アメコミみたいな肩幅やん。」
とても傷つきますよ。これは。
今まで周りにわたしの外見を直接悪く言ってくる男性がいなかった、男性側の意見を聞くことがなかったので、
「どこかで私を魅力的に思っている人がいるかも」「見た目じゃなくて中身を見てくれる人がいるかも」「実は周りから見たらいかつい体型じゃないかも?」と楽観的に考えていたのだが、これでもう私は確信した。
結局男は見た目ばっかり見てるし、私の見た目は魅力的では無いと。
もちろん今までに中身を見て、性格に惚れたと告白してくれた人はいるけれど、どうも最近そういう人に出会わない。そんな人いるのかこの世に。
あ、ちなみにわたしはめちゃくちゃ中身で人を見ますけどね。
そこで女として生きるのをやめることにした。
というのは最近騒がれているジェンダー的観点では無いし、女の人が好きというわけでもない。
ただ、"女の子らしい見た目をした人"を目指すのを辞めた。モテるのを諦めた。
一人の人として生きることにした。
女の子として生きようとすると、どうしても女の子らしい見た目でいないと苦しくなることが多いと思う。
そこで女の子を辞めて、ただの人として生きれば、人柄だけを見てもらえるのではないかと思った。
もちろん見た目は今のままだし、世間で言う「女の子の格好」(ジェンダー的に良くない発言かもしれませんが)をしたままだ。
だから、周りからは女の子として捉えられるだろうし、男性からは今まで通り恋愛対象の性別として見られる。(これもジェンダー的にNGかもしれませんがは許してください)
他者からの視線は変わらなくても、自分が目指す像が変わることで自分の中では楽になれるのだ。
もう「モテ」を目指さなくていい。
見た目を気にする生活をやめられる。
中身を褒めてくれる声だけを拾って、目指したい人としての像を目指せばいいだけ。
そもそも恋愛しようとかモテようとか思わなくなるから、周りに彼氏がいても羨ましいなんて思わなくて済む。
生々しい話になるが、私は見た目の魅力より中身の魅力の方が多いと思う。
見た目はド底辺レベルだけれど、手前味噌だが中身はそれなりに肝は据わっているし、コミュ力はそこそこあるし、それなりに優しい人間で努力もできる。気も遣えるし人の相談に乗るのが得意。色んなタイプの人と交友関係を築ける。
どう考えても性格面の魅力の方が多いのだ。
容姿端麗な人は「女の子ーー!!!!!!!!モテます!!!!」とまっすぐ生きて誰かと恋愛して付き合って生きたほうが幸せになれそうだけど、
どう考えても私は女の子をやめて一人の人として生きて、内面磨いて、働いて自立して生活する方が自分を傷つけずに済むのだ。
こんなのモテない女の負け犬の遠吠えでしかない。
ただ、わたしは自分を守るために、上手く生きていくために、女をやめて人として生きることを選ぶ。