フリーランス・バンドマン必読!「勝てるプロフィール資料」の作り方①<メジャーデビューを勝ち取った資料とは>
成功したいなら、個人事業主やバンドマンは、まず「プロフィール資料」を作るべき。なぜか約8割がプロフィールを作っていない。ああ、もったいない。この記事では、私、音楽バンド「Neontetra」のセイカが『メジャーデビュー』を勝ち取るまで、関係者向けに作っていた「勝てるプロフィール資料」のポイントを、実例を紹介しながら書いていこうと思います。
プロフィール資料は、「良い音楽・良い商品・良いサービス」を、きちんと「良いものです」と伝えるための資料なのです。これもスタートアップ企業・ベンチャー企業で置き換えると「会社案内」にあたるものなのです。なので、「プロフィール資料がある」ことは当然、そこから差別化するために「お!」と思ってもらえる「勝てるプロフィール資料」を作る必要があります。
私は、バンド運営=スタートアップ企業の経営と同じと考えて、「Neontetra」というバンドを運営。その結果、メジャーデビューを勝ち取ることができました。今回も、「バンド運営」=「スタートアップ企業の運営」と考え、プロフィール資料の重要性と、コツについて書きます。
「プロフィール資料」=「会社案内」と一緒。会社案内のない会社に就職・転職したいですか?
個人事業主やバンドマンの約8割(私の肌感覚です)が、プロフィール資料の提出を求めた際に「ありません」との回答があります。Twitterのプロフィール見てください、などと言われたこともあります。なんなら、HPもない人もたくさん・・(HPの重要性は別記事で書きます。)
さて、私は「プロフィール資料」が、スタートアップ企業・ベンチャー企業で置き換えると「会社案内」にあたるもと考えます。皆様が転職、就職を検討されている際、まず「どんな会社だろう?」と知るための手段として、HPを見たり、商品を手に取ったり、会社案内を見たりすると思います。そう、会社案内は、会社のことを知るために大事なツール、もはや、「基本のツール」と言えると思います。会社説明会に言って、「会社案内の資料は一切ありませんので。」といわれたらどうでしょう。「え?ないんですか?大丈夫かな、この会社・・・」と思う人もいるでしょう。私はそう思います。
ただ、今の時代、HPさえあればいいじゃん!と思うという方もいると思います。しかしながら。プロフィール資料がない個人事業主さんやバンドマンの方は、だいたいHPも、美しく整っていないことが多い、という肌感覚です。
プロフィール資料は、渡すだけで「安心感」「信頼感」を獲得できるという意味合いもある
要は、「プロフィール資料」とは、本来の役割としての「商品・サービスの良さを伝えるため」ツールというだけではなく、「この人の事業・このバンドは、"ちゃんと"していますよ」「信頼に値しますよ」という、「安心感」「信頼感」を相手に与えるためのツールでもあるのです。ここ、本当に大事です!
個人事業主や、バンドマンが、初めて会う人に、名詞とともに「プロフィール資料」を渡す。
これだけでもう、他の個人事業主やバンドマンとは「差」が付くのです。業界関係者や、相手先の企業担当者は「お!ちゃんとプロフィール資料があるバンド(事業者)なんだな。」と、それだけで、プラスポイントになっちゃうんです。だって、現状、他のバンドマン・個人事業主がちゃんとしたプロフィール資料を作っていないんですもの。差別化、チャンス以外のなにものでもないです。
"企業だと当たり前"の「会社案内」を、バンドマンや個人事業主はもっていない人ばかり。私は、「バンド運営」は「会社運営」と考えているので、まず、企業として当たり前の「プロフィール資料」(企業案内)を作るところから着手しました。その後、お会いする業界関係者に配布を重ねました。その結果「お!Neontetraというバンドはちゃんとしている、しっかりしているバンドだな」という信頼感や安心感を獲得する一つの要因になったと思っています。
メジャーデビューできたNeontetraのプロフィール資料とは
Neontetraのプロフィール資料は、厳密にいえば「4種」あります。
①汎用性の高い、A4縦・4Pの「簡易」版プロフィール資料
②プレゼン資料プロフィール資料(濃い内容/ストーリー性あり/何か企画提案する際に冒頭部分として使用)
③メジャーデビューCD関連のプロフィール資料(CD情報厚め/レコード会社から関係者へ配布する際にも使用/CDのPR関連のプロモーション資料としても活用できるもの)
④セイカ個人プロジェクト(競馬関係)用プロフィール資料
結論から言うとこんなに必要はないし、労力がかかるので、取り急ぎ、①があればよいと思っています。私は会社員経験があり、よくプレゼン資料を作っていたことから、資料作りは得意なので4種用意しています。
今日はこの「①汎用性の高い、A4縦・P4」のプロフィールについて、紹介していきます
プロフィール資料の基本構成を紹介
Neontetraがメジャーデビュー前に使っていたプロフィール資料を例に書いていきます。(ちょっと情報が古いですがご勘弁ください。
合計4Pあります。構成は以下の通りです。
●P1:自己紹介文章+写真
●P2:実績紹介
●P3:最新情報
●P4:補足資料(ある場合)+連絡先
私が作っているプロフィール資料は、この4つの項目で構成しています。では早速、1P目から見ていきましょう!こちらです。
私は、wordで作っています。この簡易版の資料は、あまりデザインなどはこっていません。まず1P目の重要な要素は
(1)『自己紹介』を「文章」で書くこと
(2)『自分を象徴する写真』を挿入すること
この2点です。
(1)は、なぜ文章にする必要があるのか?ということですが、これを受け取った人が、「メディア」だった場合。あなたのインタビュー記事を書いてくれるとなった時に、「あなたのプロフィール」も読者に伝える必要があり、記者さんがあなたのプロフィール文章を考えねばいけなくなってしまいます。これは大いに手間です。他にも、初めてゲスト出演するラジオ番組の際にも、パーソナリティさんが最初に、「この人は~~~という人です」という紹介をしてくれると思うのですが、その時に、プロフィール資料にしっかりと文章で自己紹介を書いていると、そのまま使える!ということで、喜んでもらえます。
もし、プロフィールが文章で書いてない場合、メディア側の人がプロフィール文章を作ってくださるのですが、その際に、私たち側が伝えたい部分・推したい部分が盛り込まれていない場合も多くあります。先方も、私たちのことを調べている時間はそう多くないのです。理解はそこまで深くないのです。
そこで、こちらでしっかりと文章で、推したいポイント、使ってほしい言葉の表現を用いて表現しておくことは、結果的に、自分たちの魅力をしっかり伝えられることにもつながります。
また上記にも多少書きましたが、ここで「どのようなワードを使うか」というのもポイントになります。「かわいい」なのか「かっこいい」なのか「美しい」なのか。「エモい」なのか「ポップ」なのか「ロック」なのか。あなた自身の音楽、事業の魅力を「どのようなワード」で表現するかが非常に大事になってきますし、それこそが、あなただけの売りになってきます。なので、「どのワードで自分を伝えるか」というのは、大いに考えていただきたいポイントです。このあたりの話は、また追って書きます。
(2)はそのままの通り。写真を挿入しましょう、という話です。バンドマンであれば、アーティスト写真。個人事業主であれば、ビジネスが一目でわかる写真、もしくは、個人のコンサルなどをしている人であれば、自分の写真でもいいと思います。その際、かならなず自撮りではなく、ちゃんとカメラマンなどに撮ってもらった写真を使ってください。このあたりの「印象の重要性」「写真のパワー」についても、追ってまた記事に書きます。
プロフィール資料・1Pめのコツ
「文章で書くこと、写真を挿入すること」、その意味については書いてきたとおりです。さて、ではどのようなことを意識して文章作りをしたらよいかを書きます。
Neontetraを例に考えます。まず、このプロフィールでは、「5つの段落」から構成しています。
(1)音楽性、簡単に
(2)これまでの客観的な活動履歴
(3)特に強調したい活動内容・ホットな内容 など
(4)補足情報
(5)今後の予定
では、各段落のポイントを簡単に書いていきます。
(1)音楽性(事業内容)を、ひとことで、簡潔に
これはもう、私たちはミュージシャン、バンドマンなので、当然書くべき内容です。バンドマンなら、まず、自身の音楽性がわかる内容を書きましょう!一言で!だらだら書かないというのがポイントです。
(2)これまでの客観的な活動履歴
どんな活動をしてきたか、どんな実績があるか、を文章にします。できるだけ、「客観性」「具体性」「数字」を重視して書くことが重要です。「いつ、どこで、どうした」という文章の基本を押さえながら、音楽であれば、ライブをした具体的な場所、出演したメディアの名称、担当した仕事内容、結果がでた数字、などです。
また、ここでは、自分の「すごさ」「信頼できる人であること」を伝える必要があります。盛る必要はありませんが、沢山の経歴の中で、「これは、客観的にみて、すごいことなんじゃないか」「安心材料になるのではないか」と思うことをしっかり考え、書いていただくのが良いと思います。
NGなのは「●●でライブをやって大成功した」という、客観性のない文章です。何を根拠に「大成功」なのでしょうか。「客観的」に、かつ「すごさ」を伝えるのであれば、「結成1年で●●●という著名なライブハウスでワンマンライブを開催し、●●●名を動員、●●●●●円の売り上げを達成」と書くと思います。
また客観性という観点からは、著名な第三者(人、企業、メディアなど)から、このように言われた、こういってもらっている、こう報じられt、などの情報も説得力が増してよいと思います。
なお、ここまでの文章は、1度作ったら、頻繁に変える必要はありません。逆に言うと、ずっと、かつ、どの相手先でも理解できる文章である必要があります。
(3)特に強調したい活動内容・ホットな内容 など
Neontetraの場合は、「音楽で地方創生」を掲げるバンドとして、その地域貢献活動を特に知っていただく必要があると考え、この「太宰府での活動」を濃く書きました。(2)で書いたように、具体的に、客観的に、数字を出しながら、です。
ここのパートは、相手先や、配布する時期によって、内容を変えることがあります。すでに、今、メジャーデビューした後になってこの文章は若干古いというか、もっと推したいポイントがあるので、アップデートする必要があると思っています。
(4)補足情報
ここは、「ある場合は」で良いです。本業にプラスアルファで伝えたいことを書きます。私の場合は、Neontetraという音楽活動の他、個人として「競馬ブロガー」をやっています。ブログでもそこそこのPVがあり、また、番組を担当していたりもしていたので、記載しています。他にお仕事につながるような情報、自分の魅力をさらに伝えるための情報を書くことをお勧めします。
個人事業主の場合は、ここで「趣味」「はまっていること」「こだわり」など、パーソナリティ情報を書くのもありだと思います。ここで「人間性性を伝える」という作戦です。特に、個人事業主さんでコンサルビジネスなどをされている方は、人間性が、仕事につながったりします。そこで、本業の客観的な実績とは異なる、人間性の部分を、ここに記載することで、より親近感や温かみを感じてもらうことができます。
(5)今後の予定
今後、どのような活動を予定しているか、どのようなビジネスプランを考えているか、どのような企業にしたいか、どのようなバンドにしたいか、、、など、未来への予告を書くことをお勧めしています。または、告知したい情報ですね。
最後に、未来につながることを書いておくことで、相手に興味をもってもらおうという意図です。また、「これから何かやってくれそうだ」「しっかりと活動しているバンドだ」「これからが楽しみな事業主さんだ」と思わせる効果もあります。
大事なこと
一番大事なことを書き忘れていました。まず、冒頭に「バンド名(事業名)」を書くのは当然ですが、そこに、あなた自身やあなたのビジネスを一言で表すキャッチコピー(スローガン)を書いておくと、GOODです。
なぜかというと、忙しい相手先は、しっかりとあなたのプロフィールを読んでくれるとは限りません。そこで、「ぱっと見た時に目に入ってくる」情報を用意してあげておくことが大事です。「パッと見る」=「ほぼ1秒弱」と考えると、目に入ってくる情報は【①名前 ②メインビジュアル(写真) ③キャッチコピー】の3点です。そういったことからも、この「キャッチコピー」は、「誰が見ても理解できる」ワードを使い、シンプルに書いておくことこそが、目に留めてもらうプロフィールのコツと考えます。
プロフィールの1Pめですべてが決まる
プロフィールの1P目で、2枚目以降を呼んでもらえるかが決まります。ここで興味をもってもらえるように、しっかりと、自分の魅力を「精査」し、「使うべきワード」を決めて記載することが重要です。
今回紹介したいプロフィールは、合計4Pあり、今回は1Pめの紹介だけで長くなってしまったので、このあたりにしたいと思います。
次の記事で、2P目以降の「勝てるプロフィール資料」のコツを書いていきたいと思いますので、よろしければ「スキ」や、クリエイター登録してもらえるととても嬉しいです。
芸術家、専門家、アーティスト、音楽家、個人事業主の方へ、何かヒントになれば
このブログが、個人で何か物やサービスを作っている方たちのヒントになればとの思いで、書いていきます。成功だけじゃなくて失敗も。
どこまで更新できるか分かりませんが、2020年は、このクリエイターnoteをしっかり更新していくことを目標にしたいと思います。よかったら「お気に入り」登録して下さると嬉しいです。
Neontetra(ネオンテトラ)
Vo.セイカとBa.ヒデユキからなる、音楽バンド。90年代テイストのキャッチーなメロディーと、令和時代のトレンドアレンジを融合させた、懐かしくも新しい音楽が幅広い世代に支持されている。
2020年12月2日に徳間ジャパンコミュニケーションズより、「時の旅人 ~令和ゆかりの地・太宰府のうた~」でメジャーデビュー。セイカの故郷・福岡県太宰府を盛り上げるべく制作した楽曲コンセプトに、同郷の広瀬香美さんが賛同し、太宰府の名所11か所で撮影されたMUSICVIDEOにゲスト出演した。オリコンチャート・デイリー第23位、週間38位、ビルボードランキング第37位を獲得した。
「音楽で地方創生」を掲げ、太宰府市のコロナウイルス対策動画を制作するなど、地域貢献活動を積極的に行っている。
■Neontetra HP
http://neontetra.jpn.com/
CD「時の旅人 ~令和ゆかりの地・太宰府のうた~」ご購入応援、どうぞよろしくお願い致します
▼amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B08JRJ9PZJ/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_37X7FbVRTXQFG
▼音楽サイトでストリーミング配信中
https://tjc.lnk.to/ot11YEjy
この記事の著者:Neontetra セイカ
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■セイカ Twitter
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