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すずのきらめき ~ 刃

きらめきシリーズ最終回は、刃物により生まれる輝きについてご紹介します。金属工芸の世界では様々な刃物が登場しますが、今回は「きさげ」について。きさげは、工芸のみならず、金属加工全般で見られる道具、工法なので、比較的(とはいってもかなりマニアックですが)広く知られているものです。

きさげ作業自体がどのくらい知られているかというと、厚生労働省認定の国家資格「仕上げ技能士」の重要な審査科目であったり、同じく厚生労働省「技能オリンピック」の「貴金属装身具」部門の審査科目でもあったり、一般には聞きなれないかもしれませんが、金属加工では絶対外せない大切なわざのひとつです。

きさげ加工とは「研ぎ上げた刃物で、金属の表面を薄くはぎ取る」こと。


うちのきさげ

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とはいっても、うちの錫の作業はそもそも金属工芸の王道から少し外れたお仕事なので、道具もちょっと違い特徴があります。

いわゆる切り出し小刀や、皮断ちを、使いやすいように研ぎ直しています。素材がかなり柔らかいので、刃の角度は「研ぎからはじめる錫師のしごと ~ 刃づくり」編でご紹介したかんなとほぼ同じです。

荒れた錫の肌を、きさげを使って一皮むいて、光沢のある本来のきらめく錫の肌をつくる作業動画をご覧ください。


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