短歌人2019年8月号

今月の月例作品です。

職務経歴書(しょくれき)を順に記せばそれぞれの会社の色が浮かびゆくなり
社長とは降りてくるもの 新卒の会社の習い消えることなし
えんえんと隣りの数を足しあわす検査に飽きて窓をながめる
優先すべきは環境なのだ わけもなく怒鳴られないとか無視されないとか
ブルックナー七番を大きめに掛けて無心に皿を洗いつづける
平成の二文字を二重線で消す機密は守りますとの念書に

8月号は20代・30代競詠の掲載号です。短歌人も気鋭の方々が増えてきました。公私ともに環境の変化が大きくなかなか短歌と向きあえていない日々ですが、徐々に徐々に読むところから短歌に親しむ時間を取り戻してゆきたいです。

感想などありましたらお聞かせいただけると嬉しいです。

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