食事とサプリメント
最近SNS等で、ジュニア世代の選手がよくサプリメント系の物を摂取している画像やメッセージを見ますので、これについて少し私の考えを書いてみたいと思います。
情報が溢れる現代
私が現役で走っていた2000年前後と比較して、今ではインターネットの普及に伴い、非常にスピーディーに情報が出回ります。
多くのプロ選手やトップアスリートが、様々な日常の情報を発信し、それをジュニア期の選手自身だけでなく、親御さんも含めて触れることができます。それは非常に良い点でもありますが、問題点もあると思っています。
トップアスリートとジュニア
成長期を越え、身体が完成した成年のトップアスリートと、成長期のジュニアアスリートでは、適用して良いものと悪いものがあると私は考えていますが、その中でもサプリメントや栄養面に関しては、成年選手と同じようには考えない方が良いと思っています。
自己紹介にもありましたが、私は以前某食品会社で広告塔として競技をしていた訳ですが、母親も姉も栄養士(姉は管理栄養士)でしたので、比較的食品の情報等には近しいところにいたと思っています。
なので、色んな方からも息子に対して栄養指導してるんでしょ?と言われたりしましたが、まぁハッキリ言ってそれは皆無でした(笑)
今でこそ少し気を付けるように言ったりしますが、小学生~高校生くらいまでの間は、栄養のことを考えるよりも、ストレスなく様々な食品を摂取することの方が大事じゃないかと思って、マクドナルドも駄菓子もラーメンも、なんでも好きなように食べさせてきました。
母親の話を信じている
私は中学生時代、競泳の100mバタフライで全国ブロック優勝、JOCジュニアオリンピック3位という感じで、一応競泳では年代別ではトップレベルにいた選手の1人でした(高校では全く伸びずやめましたがwww)。
サプリメントや日常の食事にも気を遣いたかったんですが、栄養士の母がそれを許しませんでした。
同じ栄養素(例えばタンパク質)を摂取する場合に、毎回全く同じもの(サプリメント等)を摂取するのと、栄養素は一緒だけど色々な食べ物から摂取するのでは、厳密には身体は違うものだと認識して、吸収率に差が出る!と言っていました。
これ、エビデンスは知らないですからね(笑)うちのオカンが言うただけなので、話半分で聞いてくださいねwww
トレーニングも同じ
ただ、同じことはトレーニングでも言えますよね?同じトレーニングを繰り返していると、トレーニングの効果が薄くなってきます。これは、皆さん感じたことあるんじゃないでしょうか?
強くなるというより、その練習に対しての耐性が高くなって、練習がうまくなる。また後日書くつもりですが、パワートレーニングばっかりして伸び悩んでいる選手は、まさにこれだと思っています(パワートレーニングを否定するものではありません)。
成年になってからの影響は?
高校生でも、脂質を過度に避けて鶏のささみばっかり食べている選手や、1日に多くのサプリメントを投与して、栄養素のみを満たしている選手をたくさん見かけます。
きっと、そんなに大きくないとは思っていますが、一旦はその効果は出ると思います。しかし、成長期にそういった食事ばかりをしていると、大人になってからどうなのかな?と私は思います。
逆に、子供の時に添加物まみれだったり、身体に悪いおかしばっかり食べてたら、大人になってから・・・という理屈も充分理解できますが、私は前者の考え方の方が好きなので、そっちでやってきました。
我が家では息子が高校3年生になってから、ようやくプロテインだけ解禁したくらいのレベルです。
※尚、ドーピング禁止薬物に関わるようなものだけは、徹底的に気を付けさせていました。
メンタルがやられる
あと、食事にまで気を遣い過ぎると、子供はメンタルがやられやすいと思っています。真面目な選手ほど徹底的にこだわりだしますよね。『これを食べないと、あれは食べたらアカン!練習終わってから30分以内に・・・』。
こんなことをしてると身体の影響よりも、メンタルに働きかける影響が大きいと思います。『こんだけやってるから勝てるはずや!』的なプラスの捉え方もありますが、これはある意味依存症じゃないのかなって。
やらなければ不安になってしまっている選手は、可哀想に思えてきます。オリンピックを目指すレベルで戦う選手は、そこまでこだわらなければダメだと思いますが、子供の時からやることではないかなと。
最後は当然やらないといけない
言い方は悪いですが、ジュニアの時はそんなことせずに、好きなように競技してご飯食べて、その中で勝ち抜いてきた選手が、最後にはそんなことまでやるのか!?という最後の戦いでやることじゃないのか?と私は考えています。
これは、あくまでも私の考えを発信しているだけなので、それを愚直にやっている方はこのままやってもらったら良いと思います。ただ、ジュニアの選手は自分自身にメンタルの負荷が掛かっているのなら、こんな考えもあるんだ!と思ってもらえたら救われるかも知れません。
ということで、科学的な根拠とは縁遠いような私の考えをここまで披露させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?ジュニア選手は笑顔で楽しいと思って競技できるのが一番強い!と信じている私の戯言でした。
本日もお読み頂き、ありがとうございました<(_ _)>