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クリスマス序奏曲

 精霊信仰アニミズムと親和性の高い文化を背景に、八百万やおよろずの神と銘打って超常現象や高次概念的存在を受け入れながら発展してきた日本文化圏の人々にとって、ハレとケの区別は大切なものです。

 端的に述べるなら「ハレ」とは非日常の特別な時間、「ケ」は日常を示す概念です。言葉として使われることは少なくなっても、私たちの生活には伝統的文化として根付いているように感じます。

 さて、クリスマスの季節です。

 キリスト教徒、或いはイエスあるいは聖マリアを信仰する文化圏の人々にとって特別な意味合いのある行事を、そういうわけでもないのに楽しもうとする日本社会は実にお祭り的と感じます。よく言えば寛容に異文化を受け入れる姿勢でしょうか。何はともあれ「ハレ」の日だと気合いを入れて、
聖ニコラウスサンタクロースに扮する方々も多いかもしれません。

 ところで、サンタクロースには国際認定試験があるようです。

 体型や活動実績を含む様々な条件をクリアした者のみが本試験に進むことができるそうですが、本試験ではサンタクロースとしての活動に耐えうるかどうかを調べるための体力テストに加えて、英語またはデンマーク語の面接試験を突破しなければなりません。その後も主な活動文化圏に適した自作衣装の評価や、サンタクロース語による宣誓の評価など厳しい条件をクリアして初めて、サンタクロースの国際認定が下りるという噂です。

 世界にわずか百数十名のサンタクロースになるためには、厳しい試験を…

 …百数十名?
 そんなに少ないんですか。
 年代により差異はありますが、公式登録されているサンタクロースは120〜180名ほどのようです。ゴンやキルアも属するハンター協会の会員数が約600名ですから、その1/3〜1/5程度の人数です。ゴンの突破したハンター試験も一次試験は体力測定の要素が強かったと記憶しています。サンタクロース試験はハンター試験に匹敵するといっても過言ではありません。むしろハンター試験かもしれません。まず会場の場所がわかりません。ステーキ定食を弱火でじっくりでしょうか。週刊連載?されていたハンターハンターが早くも(概ね予想通りに)休載になるという悲劇的展開に年末の寒さが堪えますが、冨樫先生の体調が良くなりますように。

 
 …あれ、なんの話でしたっけ。

 まぁいっか。


 クリスマスシーズンですね。
 皆様はいかがお過ごしでしょうか。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方のクリスマスが素敵なものでありますように。


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#今年のプレゼントはデカくて袋に入りきりません
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#公認サンタになるためには装備込み120kgのウェイトが必要

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渡邊惺仁
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