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anarchism - 共依存 - 《小説》

「anarchism」 - 共依存 -

僕は玲子さんの中に溶け堕ちていた

いつだって彼女の事を想っていた

時間が許す限り彼女に会った 

そして愛し合った


何度も何度も彼女の中に射精した

会えない夜は
玲子さんの身体を想い自慰をした


会う度に玲子さんは

僕を受け入れてくれた

僕は彼女に依存していた 強く

どうしようも無いほど強く


また玲子さんもそうだと思っていた

今までに
経験した事の無い幸せを感じていた

時折 

玲子さんは
子どもの様な事を僕に訊く


それは嫉妬とも
独占欲とも少し違った感じだった

ある種の不安から来る

確認行為に似ていた


誠君 私の事 好き? 

愛してる?

出会った時と変わらない? 

醒めて無い?

そんな事を会う度に僕に訊く


僕は もちろんだよ 

永遠に玲子さんを
愛し続けると そう答えた


彼女は僕を愛してくれた

僕は彼女に依存し
彼女は僕に依存していた

愛しているから彼女に会った

愛し合いたいから彼女に会った


溺愛と共依存 

それが愛し合うふたりの形だった

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