僕らの旅路8 綾の幸せとは
そして僕らは旅に出た。新しいまだ見ぬ自分たちに出会う旅へと。
最初は旅館に泊まった。一泊して翌日にまた出発するということを繰り返して気がつけば結構北の方まで来ていた。地元に比べると平均気温に結構差がある。これ以上進むとこれからの季節寒いかもしれない。
「ねぇ綾。ちょっとこの辺で腰を落ち着けないか?」
「そうね」
それから僕らはウィークリーマンションを探してきてそこに住まうことにした。家具もついていて二人それぞれの部屋もある。家賃もそんなに高くなくて僕は気に入っていた。