第1034回【nakaちゃんねる 圧巻人生達成プログラム】(2024/3/30)▲▲消臭剤にろ紙を詰める作業で考えた愛嬌、の話▲▲
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NHKドラマの『ヴギウギ』が終わりました。
主人公・スズ子のライバル役のりつ子のモデルは、
ブルースの女王・淡谷のり子と言われています。
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淡谷先生といえば
(私の世代であれば)ものまね王座決定戦の
辛めの審査員のイメージでしょうか。
コロッケには甘いけれども、
清水アキラには手厳しい。
いつもムッとしているイメージ。
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そんな淡谷先生の書籍の広告を
新聞で見かけました。
『一に愛嬌 二に気転』
Amazon.co.jp: 一に愛嬌 二に気転: ブル-スの女王・淡谷のり子の“毒舌でごめんなさい” : 淡谷のり子: 本
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この愛嬌ってやつは
手に取って「はい、コレです」
とは言いにくいのでなかなか説明も難しいもの。
しかし、
特に知らない人がいる環境では
何もない徒手空拳の者こそ
「愛嬌」が生きてくるのだと思います。
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私かれこれ20年近く前ですが、
大学の夏休みの際にとある製薬会社の工場で
アルバイトをしていたことがあるのです。
トイレの消臭剤のボトルに
ひたすら一日中ろ紙を詰め込むという作業。
(これだけでも、どこのメーカーか分かりそうですが)
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室内作業と聞いていたので
暑い夏には最適、ラッキー!と出向いたら、
確かに室内ですが
掘っ建てテント小屋みたいなところで
水を気化する冷房機に業務用の扇風機を回すものの、
とにかく暑い。
しかも、9時~17時でずっと立ち作業。
過酷な環境での作業でした。
だから人が集まらなかったのだ、
とあとで気付くことになるのですが、
こちらはカネが無い貧乏学生ですから
断ることも出来ません。
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私のろ紙詰め班は
私よりも二回りほど年上のオッサン4人くらいの
チームで作業していたんですが、
黙々と作業をする仕事ですから
特に和気藹々というわけでもない。
人付き合いが苦手だった私にしてみれば、
特に話もしなくて良いので楽は楽。
暑いのと立ち作業をガマンすれば
なかなかにいい仕事でした。
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しかし、
休憩時間が当初苦痛だったんですよ。
オッサン4人の中に一人常にマスクして
表情もなかなか見えない方がいて、
おっかない雰囲気を醸し出してるんですよね。
ビビりなので本当にこういう人と
どう相対すればいいか分からないわけです。
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そして、
そのオッサンと休憩所で2人だけになる機会が
とうとう訪れてしまったのです。
心臓が早鐘のように鳴ります。
ところがどっこい、
このオッサンマスク外すと随分チャーミングで
一言で表すなら「愛嬌」が良かったんですよね。
そこからはオッサンと距離縮まるのは
特に時間はかかりませんでした。
時には飲み物おごってくれたりもしました。
(数十円のカップのジュースでしたが)
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この記憶から改めて考えさせられたのは、
人が寄ってくるも寄ってこないも
頭の良し悪しとかそういう要素ではなく
愛嬌があるか否か。
特にこれといった能力がない者こそ
愛嬌という武器を使え、
ということでなかろうかと。
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淡谷先生だって
いつもムッとしている雰囲気の中で、
時々屈託なく笑顔を見せる時があったじゃないですか。
そういう所に
人は胸襟開いて近付いてくるのではないか。
そう考えるのです。
皆様も笑顔を見せながら
今日も素晴らしい一日をお過ごしください。
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★★今日の圧巻人生方程式★★
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一に愛嬌、二に愛嬌。
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