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梔子(クチナシ)/散らかる文 青紗蘭
私は、きっとあなたの最も愛しい人にはなれないのかも知れない。
そう想うのは、あなたが時折切なそうに空に焦がれているから。
それでいい。
私はただ、あなたが愛しいのです。
私は、あなたの大切なものを壊すつもりはありません。
あなたの見つめる世界。それらに繋がる人々。あなたに希望を托された方々。
これからの激動の厳しさを乗り越え、世界を生きてゆく人々。
私にとっては、その全てが愛しい。
ただ…秘めても良いのなら。お目にかかり微笑みを交わすときには、あなたの瞳に私だけを映して欲しい。
そう、私は口無し。伝えること叶わず。
儚くても刹那でも。
私は、あなたに愛されたいと
願ってしまうのです。
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花を題材にお話しや詩、散らかる文を書いてみたいなーというノリで書きました。
梔子の花は、ジンチョウゲ、キンモクセイと並ぶ「三大香木」と呼ばれています。結実すると秋に黄色~オレンジ色の実がなりそれもまた、すてきです(●´∀`●)つ🍊✨
アメリカでは、梔子を初めてのダンスパーティーに女の子を誘うときに贈るそうです(∩´∀`∩)💗西洋だと、純白の花弁から【天使が降る花】【天使のワルツ】などなどロマンチックなイメージで浸透しているとのこと。
さて、日本ではどうでしょうか?
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、日本ではあまり縁起的にはよくないというイメージが強めかもしれません。
梔子=口無し。果実が熟れても実が割れないことから転じて口無しと呼ばれたとのこと。※諸説あり。
和歌では、【口に出さず想いを秘める】【口に出さずともわかるのだ】というような思いを詠んでいたはず?
秘めたる想い。日本の人らしい感覚だなーと感じたのを覚えています。
美しい人がそっと想い人に寄せる心のイメージが浮かんだので、そのような散らかしをしてみました(笑)
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