「太陽を抱く月」(私の初韓ドラ時代劇)
「太陽を抱く月」は朝鮮王朝を舞台にした時代劇。私は時代劇が苦手で避けていたが、それに反して楽しめた。
幼い頃、家の前が映画館であり、よく出入りしていた記憶がある。その画面にはお侍さんたちがバッタバッタと刀で戦い、流血が映し出されていた。多分それが脳裏に、こびりついているから苦手なんだと思う。それと展開がスローであるから。
が、かなり良かった。もう一度見たい部類に入る。
「元祖、女性は太陽であった」と「青鞜」で高らかに謳う「平塚らいてう」から見れば月なんてと思うかもしれないが、この話の月は太陽を抱くのである。
自分の娘まで道具にして権力を牛耳ようとする先代王の母の甥の悪党ぶりが酷い。政治の世界はいつの時代も陰謀が渦巻いているようだ。
王子には母違いの優しい兄がいるが、二人とも同じ賢い少女に想いを抱いてしまう。そしてこの少女には学問のできる兄がいて、この兄を好きになるのは、王子の妹である王女。
星宿庁の巫女に何でも頼みを寄せる祖母(先代王の母)は、甥と共謀し自分たちの権力を確固たるものにするため今回も巫女に働きかける。そして王子との婚礼を前に少女は巫女に呪われ殺され??そして甥の娘が今は王妃なっている。先代王亡き後、王子は王になっていたが、王妃への愛はない。そんな中、殺されたはずの少女は8年後、巫女になって現れる。記憶を失くしていたが、やがて…
深刻な中で王子時代からのお付き人ヒョンソンの行為はとてもコミカルで笑みを誘い、場を和ませた。
少年時代の王子役はヨ・ジング
(怪物ではハン・ジュウォン)
王役はキム・スヒョン
(サイコだけど大丈夫、ある日〜真実のベール)
これを皮切りに苦手だった時代劇への道が開かれたかもしれない。