今更だけど 上半期に読んで印象的だった本7選〜!(小説以外)

こんばんは。

最近読書離れがさらに進んでいるという記事を何かで見て、折角自分はそこそこの読書をしているのだから何もしないのは勿体無いという思いから、いきなり始まったコーナー。

上半期なので当然1月から6月までに読んだ本の中から紹介します。
もう10月になってしまったのでやや記憶は薄れかけていますが、薄れかけている中に燦然と煌めいている本たちがあるはずだという希望的観測のもと。


1: エンタメビジネス全史


あなたはエンタメ(アニメなり漫画なりゲームなり)が好きだろうか?
日本人であれば、この質問への答えとして考えられるのは二つくらいだろう。「好き」か「好きでない」である。
冗談はさておき、ほとんどの人は「好き」と答えただろう。
なぜなら日本という国は、エンタメと文化の垣根が陸上で使われるハードルくらい低いと言っていいほどに、渾然一体となっているからだ。(エンタメと文化の違いについては別の場所で話す予定は今のところないが、考えてみる価値のあるトピックな気がする)

日本人として生きていれば必ずと言っていいほど触れているエンタメ。そのエンタメの土壌は日本という国だからこそ醸成されていったともいえることに、この本を読んでいると気付かされる。


2: 史上最強の哲学入門


哲学というと取っ付きづらい印象があるかもしれない。
けれどこの本は史上最強である。
何が最強なのかというと、文字通り哲学者が何人もリング上でぶつかり合い、文字通り最強を決める、というコンセプトで書かれているとも言えるのだ。

そもそも哲学という学問とバトルとは非常に相性が良いようだ。
過去の哲学者を論破してチャンピオンとなった、かと思いきや未来の哲学者がまた論破してくる、論破に次ぐ論破である。
哲学界に定説など存在しない。定説は次の瞬間には定説ではなくなるのだ。


3: 近代秀歌


和歌の魅力にどっぷりと浸かるような読書体験。

近代の
和歌の魅力に
取り憑かれ
万葉集まで
辿る旅路へ

いわば"和歌の旅"への出発点となりました。


4: 素数の音楽


かなり長いことかけて読んだ本書。
新潮文庫の"Science and History"シリーズは、全部集めたいと思わせてくれるほどに、科学の魅力的で深遠な世界へと導いてくれる。

リーマン予想の存在が本書によってより大きく、近くなった。


5: 哲学的な何か、あと科学とか


またしても著者が飲茶さんであることに書いている今気づき、驚いている。
なにしろ飲茶さんは難しいけれど蠱惑的なことを非常に噛み砕いて書いてくれるので、僕のような未知への好奇心に飢えて雑多な本を読んでいる人間としては大いに引き込まれるのだ。

特に序盤の量子力学の話題は、ある程度知っている内容のはずなのに非常に刺激に満ちた読書体験だった。実際には知らなかっただけなのかもしれないという無知の知も得た。


6: 植物という不思議な生き方


人間の強かさには生きている時間が長くなれば長くなるほど否が応でも触れることになるが、植物という生物がこれほどまでに策士で、強かに生きているのかと驚かされた。
共生というより他への強制。そんなマインドをもっと植物から学んでいこ
う。


7: すごい物理学講義


文字通りすごい物理学講義だった。
物理学という学問の壮大さを思い知るとともに、これらの法則とともにこの世を創ったデザイナー、創造者に畏敬の念を抱かずにはいられない。

最後に、20世紀最大の物理学者の名言を紹介しよう。

世界について永久に理解できないことは、世界が理解できるということだ

アインシュタイン


おわりに

こうして書いてみると、読書をする上での一期一会の感覚をもっと大切にしていきたいと思った。
読書とは人との出会いでもあり、新しい自分との出逢いでもある。
そんなふうに読書ライフを過ごしていきたいと思う、一読書家でした。

ではまた!

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