メンタルの川を渡ってずぶ濡れで這い上がってきた話
小さい頃から変わった子。出る杭は打たれ続けていつから出ることさえしようととしなくなり…
私が生まれ育った熊本はとても保守的なところです。人様に迷惑をかけないように、色んな想いを内に抱えて抱えて火のように爆発する人が多いと聞きます。歴史的に見て一揆とか反乱も多いんじゃなかったかな?
人と考え方や視点が違って突飛なことを考え付く、協調性がない、思ったことを言う、今風に言えばグレーゾーン?なのか普通と少し違う私は、小中高となかなか辛い経験をしてきました。クラスの女子は味方のようで味方ではない、何か目立ったり道を外すことをするとハブられる。じゃあ男に生まれたほうがずっと楽だな、と思っていました。
また、母の子育て方針が「女でもなく男でもなく、この子はこの子らしく育てる」だったこともあり、割と中性的なまま育ちました。(スカートとか買ってもらった事ないので今反動でスカートはいたりしますが…笑)高校は3年間理数科で36人男子女子7人の中で学び、大学は文系。性別も脳みそもハイブリッドで何事にも柔軟に考えることができるのが私の強みの一つかなと思います。
ただ個性は殺しながら普通に生きていくのが幸せだと思ってましたね。
産後鬱から這い上がれない。何をするのも無気力
26歳で結婚して28歳で娘が生まれ、そこまでも色々あったもののまだ調子が良かったのですが、娘が生まれてからは今まで経験したことのない親族の過干渉、自分の好きなものを全部やめて子供のことしか考えられない生活、眠らない娘との生活でリズムが壊れ一気にメンタルを壊しました。
惰性ではなく茶碗も洗えない、掃除機かけるのも重労働、買い物なんか戦争だ…というくらい体が動かなくなりました。この私が車に乗って出かけることもおっくうになり全くしなくなりました。
壁に向かってわー!っと泣き叫ぶ日もありました。
そんな中で31歳の時に息子も生まれ、その息子がハイパー癇癪もちで振り回され、もうダメだと思う中環境を変えたくて今の会社にダメもとで応募。小さい子供が2人いて絶対無理だと思っていた正社員になぜか運よくなれたところから体調は少しずつ好転していきました。
職につけてもすぐにはもどらない産後鬱。メンタルクリニックにも行ってみたが病院も薬も魔法ではなく結局は自分が変わらないといけないと気づいた
メンタルクリニックに行くと住宅ローンが通らなくなった、とか昇進できなくなった、とかそんな話ばっかり聞いていたので極力行きたくはなかったのですが、色々あって生きているのがギリギリな状態に陥った時、意を決して近所のメンタルクリニックへ。
話を優しく聞いてくれて、思考を止める薬と睡眠薬を出してくれました。
藁をもつかむ気持ちで来ているから魔法の薬と思うじゃないですか?
違うんだな。
ある日気づいたんですよ、薬を飲んでいると何も考えなくなり従順な人間に落ち着かされているだけだと。
毎日睡眠薬を飲むので日中も頭がずーんと重い、動こうとか勉強しようとかいう気持ちも薬が全部沈めてしまう。
このまま薬漬けのスパイラルに陥って人としてただ生きているだけの状態が果たして望んでいた事だったのか?
まぁ、違いますよね!
それに気づいてからクリニック通いをやめ、メンタル系サプリは飲めど病院の薬なしでもう何年も生活しています。
そもそもグレーゾーンだったから生きづらかっただけでもしかしたら薬はいらなかったんじゃないか?というのが最近の私の見解です。筋トレが薬の代わりに私のメンタルを整えてくれているというのもあまり周りに言わないけれどあると思っています。
先生が全てではない、病院が治してくれる、ではない。自分が変わらないと多分だめ
私は病院に行っても診断もおりず、仕事を休むでもなく、何だったのかよく分からないまま1~2年薬を処方されていました。
結局あれはなんだったのか…
でも休職させられなくてよかった!休職してしまうと、復帰してからもあの人大丈夫かな?突然落ちないかな?責任のある仕事を任せたら潰されるんじゃないか?って変に心配されますよね。
鬱気味になる人は能力がある人!周りをよく見ている人!優しい人!
私、そこは声を大にして言いたい。
だから薬に潰されないで欲しいのです。
なるべく軽症の方には病院に行かずに自力で治してもらいたい。
一度経験した者だから分かる鬱気味の切り抜け方
今でも時折落ちかけるときがありますが、私はiHerbのDLPAを飲んだり、DHCのセントジョーンズワートを飲んだりして落ち着かせます。復活してから死にそうなほど落ちたことはあまりないんじゃないかな?自分のわかる範囲での対処法を書きました。
病院通いする前に自分が正常に判断できる状態になっていない事に気づくこと(難易度超絶高)
考えが巡りすぎて眠れないときは市販薬を使ってでも10時に無理やり寝てみる(難易度中)
自分を肯定してくれる人と一緒にいること(難易度高)
SNS、LINE、DMをガン無視する(難易度低)←親族であろうとガン無視
良い人にならない、みんなに好かれようとしない(難易度高)
筋トレをする(難易度中)←見た目を変えるのが手っ取り早い
カラオケに行く(難易度低)
美味しいものを食べる(難易度低)
部屋を片付けて物を減らす(難易度低)←脳みそが処理する情報量を下げる
色々投げ出して旅に出る(仕事によっては難易度高)
この人といてもプラスにならないという人は切る(難易度中)←切るけどあった時は笑顔
家族は自分のことに精一杯だから頼らず自分で治す(難易度高)←家族も巻き込んで鬱気味にさせるとなかなか後が大変
それでも気持ちが上がらなければボカロの脳漿炸裂ガールを聞いて
え、なんでって?
この歌詞に「どうせ100年後の今頃みんな死んじゃってんだから」ってあるんです。
究極のワードだと思いません?
うまく説明できませんが私はこの言葉にだいぶ救われ、今自分を自分で立て直し、自分が好きなように生きています。
それまでは碇シンジの逃げちゃだめだ!ばかり頭にあったんですけど、
できる人ってなんでもうまく逃げてますよ。
不機嫌なことは気にせずスルーしてここだというとこでピシャっとタイミングよく出てきます。
いいんじゃないですか、それで?
そして、子どもはかすがいとか宝物とかいうけれど、それを自分の人生全てにしてはいけないと思っています。
子どもは子供の人生だから。自力で生きていける力をつけてもらわないといけない。
私が楽しそうに勉強したり、仕事したり、遊んでいる姿を見てママみたいになりたい!ママの会社でバイトしてみたいって言ってくれる娘は神です。
母親だから母親らしくっていうのは像が人によって変わるので、その伸び縮み自由な概念に縛られる必要はないのです。
そしてなぜメンタルの川だと言ったかと言うと、もちろん海や沼の人もいるけれど…、川だと思って対岸に行けば新しい新天地が待っています。
急にでは無いけれど、徐々に開けてきます。
いつもより空気が美味しい、空が眩しい…などなど、これは上がってきた人にしか分からない感覚かもしれません。
ずぶ濡れで這い出てきた私は、前より少し強くなってコンテニュー中です。
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