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バジルの発芽のコツ。そして、葉をたくさん収穫するには?

バジルやカモミールに代表されるハーブ類。シードペーパーでもハーブミックスは人気です。雑草のように増え、惜しみなく収穫できるようなイメージがある一方で、なかなか発芽しない! ハーブ初心者のかたからは、そんなお悩みも聞こえてきます。実は発芽と育て方には、ちょっとしたコツがあるのです。今回はバジルに特化してお話ししましょう。


発芽は気温20度以上が最適!

まず、育て始める時期について。冬の寒い時期は避け、気温20度以上の春が最適です。外であれば、遅霜の心配がない4~5月がオススメ。キッチンや窓辺など、日差しが入る暖かな場所であれば、もう少し早めでも大丈夫です。発芽までの目安は5~10日間と考えましょう。


バジルの種が漉き込まれたシードペーパー

表面は乾かさないで。十分に湿らせた状態で

シードペーパーは水に一晩浸してから土をかけますが、バジルは発芽に光が必要な「好光性種子」なので、光が届くようにうっすらと土をかける程度にしましょう。また地植えでも、ポットでも、発芽には水が必要です。表面を十分に湿らせ、発芽するまで乾かさないようにします。陽のあたるところに置いておき、うっかりそのままにしていたら表面が乾いていた、という話をよく耳にしますが、発芽まではいつも目に入るところに置いておき、水を絶やさないでください。上からラップをゆったりとかけ、乾燥を防ぐのも一案です。


シードペーパーから育ったバジル

咲く前に花の芯を摘み取ると葉の収穫が増えます

発芽したら、日当たりと風通しのいいところで育てましょう。本葉が2~3枚になってきたら、ひと安心です。もしひとつの場所から数本育ち、混み合っているようなら間引きします。この時、清潔なハサミで切ることも大切。切り口から菌が入り、枯れる可能性があります。
 バジルは暑い地域が原産なので、気温が上がってくると次々と新しい葉っぱを出して生長します。水やりは葉ではなく、茎に。あまり水やりしすぎると、根腐りするので、土が乾いたら水をあげましょう。また水やりは陽のあたる午前中に。陽が登り、気温が上がってくると、植物は葉裏にある気孔を開いて呼吸をすると同時に蒸散します。すると植物自体の水分が少なくなっていくので、このタイミングでの水やりが必要なのです。ちなみに夕方は植物が水をあまり必要としていないので、茎と枝が伸び、間延びしてひょろひょろと育ってしまうので、夕方は避けましょう。
 

先端を摘むと葉が増えていきます

バジルの葉をたくさん収穫するコツ


バジルの葉をたくさん収穫するためには、芽の先端を摘む「摘心」という作業が必要です。植物には頂芽優勢という、一番上の芽が優先に伸びてしまう性質があります。頂芽にエネルギーが集中し、葉が増えるどころか、葉が固くなったり、味も落ちてくるのです。また蕾も、見つけたら摘みましょう。蕾がつくと、植物は開花しようと、そちらに栄養を集中させます。つまり、一番上の芽と蕾を摘むことが葉を長く収穫するコツ。摘んだ芽は土に挿し木して、また育てることもできます。


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