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社外人材を活用したチームアップで成果を出すための3つのポイント

近年、専門性の高い人材や業界のプロフェッショナルを効率的に活用するために、正社員だけではない業務委託契約などの社外人材を活用したプロジェクトチームの組成が注目されています。しかし、ただなんとなく優秀な人材をチームに入れるだけでは、期待通りの成果が出ないケースも少なくありません。
そこで今回は、社外人材を活用したチームアップで成果を出すために重要な3つのポイントをご紹介します。

信じられるのはアウトプットだけ

まず最初に結論を申し上げますと、いくら優れた経歴やポートフォリオを持っていても、話が合って地頭が良いように思えても、本当に信頼していいのは外部人材ではなく、その人が出すアウトプットのみが信頼できるソースの全てであるということを理解することが重要です。

アウトプットが全て、と覚えて帰ってください

社外の人材のアウトプットを全く見ないまま役割分担をして大きな契約を結ぶことは危険です。外部人材とは正社員と違いオフィスアワーの間ずっとコミュニケーションが取れるわけではないので、仮にゴールや役割の認識のズレがあった場合、大きな手戻りが発生する可能性があります。実際私もそれで痛い目を見たことがあります。

役割ありきで進めるのは危険

1. 小さな案件から始め、互いの信頼を積み重ねる

最初から大きな案件を任せるのではなく、まずは小さな案件から始めて、実績を積み重ねることが重要です。そうすることで、お互いの信頼関係を築き、チームとしての相性を確認することができます。また小さな案件であれば予算を抑え、リスクを減らすこともできます。

具体的な方法としては、以下のようなものがあります。

  • プロジェクトの進め方の整理や、企画だけを数万円で依頼する

  • 会議のファシリテーションから依頼する

  • SNSマーケティングのコンサルティングを依頼する

  • 現状の課題に対してインプットのセッションを設け、課題と検討プロセスについての壁打ちを1度だけ依頼する

これらの案件のアウトプットを通じて、社外人材のアウトプットの解像度・課題解決能力やコミュニケーション能力が自社にフィットするか確認することができます。

この場合は報酬は成果物に対して支払うような契約にしましょう。上記の例ですと企画書の作成や、ファシリテーションの実査の完了を元に報酬を支払う契約になります。月額での固定報酬は、社外人材の能力や仕事の進め方などが自社にフィットしなかった場合に依頼できることが限られてしまい、コストに見合った成果を得ることができなくなってしまいます。

2.役割は自然と決まる

プロジェクトにおける役割(方針決め・実行役・ファリシテーション・ステークホルダーとの利害調整役など)は決めるものではなく、自然と決まるものです。

アウトプットを見ずに肩書きや雰囲気だけで役割を決めるのは能力の向き不向きや仕事の進め方・スピード感の認識がずれていた場合プロジェクトの進行に齟齬をきたす可能性があり危ないです。外部人材のアウトプットを元にその場その場での最適解を社内の人材が探るようにしましょう。

社内人材での役割の最適解の探索が難しい場合は、社外の人材を紹介してくれた仲介者に協力を依頼するのが良いでしょう。仲介者は紹介した外部人材の得意不得意や仕事の進め方を理解しているので、彼らと協力してアウトプットを出した実績があるため、プロジェクトの進め方の参考になる情報をくれるはずです。

3. アウトプットのたびに微調整

人は自分に都合が良いように妄想して考えがちです。華やかな経歴や素晴らしい経験がある人材はナレッジのない社内の人間にとって、自社の課題を自分がイメージする通りに解決してくれる万能な救世主に映りがちです。

しかし、私も多くの社外人材とプロジェクトを動かしてきましたが、最初のアウトプットの段階でこちらの期待する仕事の解像度・スピード感・仕事の進め方をしてくれる場合は100%ありませんでした。そのため「多少のずれはあるのが当然」と理解して、アウトプットの度に微調整をしていくことが肝心です。

多くの会社とプロジェクトを回しているいわばプロのイノベーターは、こうしたフィードバックをもらうことを苦としていません。100の会社・部署があれば100のカルチャーがあるだけに、仮説を立ててスタイルを変えていける強みがありますが、それでも確実に合うことはないのでお互い懐を深く持って密なコミュニケーションをとり、定期的に進捗状況や課題を共有し、双方の意見を取り入れながら改善・調整することが重要です。

それでも多少の改善でどうにもならなそうな場合は、早急に人材のスイッチも視野に入れましょう。

まとめ

近年、専門性の高い人材や即戦力を確保するために、業務委託契約などの社外人材を活用したチームアップが注目されています。しかし、せっかくチームを組んでも、期待通りの成果が出ないケースも少なくありません。
そこで今回は、社外人材を活用したチームアップで成果を出すために重要な3つのポイントをご紹介しました。

  • 信じられるのは、アウトプットだけ。

  1. 小さな案件から始め、互いの信頼を積み重ねる

  2. 役割は自然と決まる

  3. 期待値に沿うよう、アウトプットのたびに微調整

これらのポイントを参考に、自社に合ったチームアップの方法を見つけてください。社外人材を活用したチームアップは、専門性の高い人材や即戦力を確保できるというメリットがありますが、うまくいかないケースも少なくありません。今回ご紹介した3つのポイントを意識することで、社外人材を効果的に活用し、チーム全体の成果を向上させることができるでしょう。ぜひ、これらのポイントを参考に、効率的に社外の人材とプロジェクトを成功させてください。

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